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日々…

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写真と言葉を使った日々の記録。現在と過去を行ったり来たりします。
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2022年11月の記事一覧

二重の風景

写真を撮る。 街のスナップだったり、公園だったり、旅先の風景だったりする。 シャッターを切る私の脳裏に、もうひとつ別の風景が横切る。 そのことには写真を撮り始めて間もなく気が付いた。 新宿の地下道に座り込みカメラを握りしめていたとき、 立ち上がり雑踏に身を任せていたとき、 私は勝浦の海を見ていた。 それはほとんどの場合が記憶の風景だ。 私にとってのリアル、ドキュメントとは、 記憶や、心身に滓のように浮き沈みする経験の断片も含んだもので、 写真に写った風景にはそれらがす

2022.11.2.

眠れない夜に。目隠しを外す。 海が浮かびあがる。 私は友人と遠くの海を眺めている。 降り注ぐ光。たくさんの宝石の粒が乱舞し、揺れる海面。 私はなぜ、あの日海へ降りていこうと思わなかったのだろう。 目をつむる。 光は瞳から溢れ、森へとひろがっていく。 風が冷たい。 ずっと書きたいと思っていた日々の写真と言葉。 書きたいことはたくさんあります。 少しずつ綴っていきますので、よろしくお願いいたします。 2022.11.20. 「文学フリマ東京35」に「本のまち 双花町」