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日々…

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写真と言葉を使った日々の記録。現在と過去を行ったり来たりします。
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2023.6.22.

折りたたまれた白い紙を開くと 一篇の詩だった。 「午後四時の森」 最後まで読み終えると涙が止まらない。 あぁ、過去の私からのプレゼントなんだ。 見失ったすべてがここにある。 きっと、 写真にしてみせる。 ありがとう。

「東京」

夜、駅前のコンビニの有線放送から、桑田さんの「東京」が聞こえてくる。息が止まって動けなくなる。 いつだったか、私は「東京」だけを繰り返し繰り返し聴きながら、数ヶ月、新宿の街を撮り続けた。 カラダを人波にゆだね、あるいは逆行しながら、夜の海に飛び込むような勇気と、悲しみを持って。 またいつか、街が撮れるだろうか。 表皮の喧騒ではなく、街とともに揺蕩いながら、カメラに絡まるせかいの断片を。

2022.12.18.

来年のことを考えている。いくつかのやりたいことのために、いくつかのことをやめて、いくつかの勉強をして、頭を強く持たなければ。 きょう突然のお休みとなり、たくさんのノートを持ってでかけた。 でも、ぼんやりするアタマと、かるい吐き気と頭痛があり、帰ってきてしまった。熱を計ると35.2度。またか。まずは健康でないとなぁ。 週末には船に乗る。光に満ちていますように。

二重の風景

写真を撮る。 街のスナップだったり、公園だったり、旅先の風景だったりする。 シャッターを切る私の脳裏に、もうひとつ別の風景が横切る。 そのことには写真を撮り始めて間もなく気が付いた。 新宿の地下道に座り込みカメラを握りしめていたとき、 立ち上がり雑踏に身を任せていたとき、 私は勝浦の海を見ていた。 それはほとんどの場合が記憶の風景だ。 私にとってのリアル、ドキュメントとは、 記憶や、心身に滓のように浮き沈みする経験の断片も含んだもので、 写真に写った風景にはそれらがす

2022.11.2.

眠れない夜に。目隠しを外す。 海が浮かびあがる。 私は友人と遠くの海を眺めている。 降り注ぐ光。たくさんの宝石の粒が乱舞し、揺れる海面。 私はなぜ、あの日海へ降りていこうと思わなかったのだろう。 目をつむる。 光は瞳から溢れ、森へとひろがっていく。 風が冷たい。 ずっと書きたいと思っていた日々の写真と言葉。 書きたいことはたくさんあります。 少しずつ綴っていきますので、よろしくお願いいたします。 2022.11.20. 「文学フリマ東京35」に「本のまち 双花町」