中二病あふれる日本酒「栄光冨士」ラベルコレクション(ナオヤさん提供)
「達筆な漢字」のイメージが強い日本酒ラベルですが、近年は横文字をつかったり、イラストを使ったりと、さまざまなデザインが見られるようになりました。
中でも、特に目を引くラベルを連発しているのが冨士酒造の「栄光冨士」です。
キラキラと輝く装飾、異世界感のある文様、旧字・漢数字をふんだんに使った読みにくくかっこい文字。
ファイナルファンタジーを彷彿とさせる世界観は、飲む前からファンを高揚・陶酔させてくれます。
そこで今回は、「榮光冨士の魅力は『厨二病』な雰囲気。たまらなく好きです」と公言する、日本酒好きなナオヤさんより、自慢の榮光冨士ラベル写真・コメントを提供いただきました。
厨二病感全開の日本酒をどうぞ。
(ナオヤさんの表記にあわせ、ここからは「榮光冨士」とします。旧書体が正)
古代中国の陰陽五行説のよう!「龍吟虎嘯 超限定 純米大吟醸 無濾過生原酒 2021 仕込乃壱號」
ナオヤさんコメント:赤・金色で古代中国の陰陽五行説のような絵。さらに黒字の『龍吟虎嘯』が必殺技名っぽい!両脇の「龍吟雲起 虎嘯風生」が技を発動する時に唱える呪文のようです。漢文好き、漢字好きにはポイント高め。
難しい漢字がならぶと、それだけでそれっぽくなります。「虎」とか、好きなワードです。ちなみに「龍吟雲起 虎嘯風生」は、宋代の禅僧が編著した中国の仏教書・禅宗の語録『碧巌録』の第九十九則によるものだそうです。
豪華絢爛な日本の象徴!「日乃輪 純米大吟醸 無濾過生原酒」
龍吟虎嘯と同じく白地に赤金黒でかっこ良くゴージャス!日本の象徴日の丸とその下に仏教の坐禅の組み方のような絵!まさしく日本を表している!
中央下部の金色がタキシード仮面の仮面に見えてしかたないです。
狐面の怪しさがたまらない!「黒狐 ~BLACK FOX~
純米大吟醸 無濾過生原酒 蔵出限定酒」
なぜか分からないけど狐面に妖しい魅力を感じてしまう(僕の)厨二病心にドンピシャなラベルです!
ちなみにひとつ前の「日乃輪」と並べるとこんな感じです。
どことは思い出せないですが、こういう神社、行ったことあります。
「マグマ」…その響きだけで鼓動が高まる!「MAGMA ~原始乃胎動~ 赤磐雄町2021 純米大吟醸 無濾過生原酒」
そもそもマグマという名前がかっこいい!『~原始乃胎動~』という副題もドキドキさせられる!今にも噴き出しそうなマグマの絵がトドメのかっこよさ!
ピンとこなくても30秒ラベルをながめてください。するとどんどん引き込まれる不思議な魅力があります。ラベルの渦の凸凹を触ってみたい。
なぜかグーニーズを思い出しました。
炎=青春!暁乃翼 純米 無濾過生原酒 四段仕込 おりがらみ2021出荷数量特別限定酒
黒地に、紅ピンク色でメラメラと輝く翼!厨二病心を掻き立てられる!
榮光冨士の中では、意外と「おとなしめ」。こういう炎っぽい模様、中学の時描いたことあります。お酒はおりがらみとあり「上澄」と「混ざった状態」の2タイプの味を楽しめるのも魅力だそう。
もはやラベルが読めない!
「LEAP YEAR 2020 庚子 閏年限定 西暦二〇二〇年 皇紀二六八〇年 限定搾り 1/1461の奇跡純米大吟醸 無濾過生詰原酒」
白地に金字が豪華かつ高級感を感じさせる。花のような紋の絵がまた、魔法陣のように見える!(何か召喚しそう)
もう、読めないです。ラベルなのに、読めない。これはすごいことですよ。
酒米「雪女神」を使った純米大吟醸「THE PLATINUM」!
ラストは「逆」に英語表記。薄く「榮光冨士」の筆字は残しつつも、イメージががらりとかわります。左側は池袋限定商品なのだそうです。
酒米は「雪女神」。この名前もすごさを際立たせています。
「榮光冨士」はジューシーで甘口。日本酒にはまる人も多数!
「栄光冨士」、ラベルもものすごいのですが、「味」も本当にすごいのです。
個人的な感想ですが、甘くてボリュームがあってじゅわっとして、「無濾過生原酒」のおいしさを体現しているお酒だと思います。
ナオヤさんに限らず、榮光冨士で日本酒にどっぷりハマる人も多いのだそうです。売り場で見つけたら(あったら必ず目を引くはず)ぜひ。
榮光冨士マニアのナオヤさん、ありがとうございました!!