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走書コラム23:久しぶりに宅飲み深酒やらかした

色々あって、現在、念願の在宅ワーカーを実現しているのだが、現実は厳しいもので…毎日コンスタントにやる業務があるとは限らず、月末に作業が集中するのだ。
そんな月末の進行が終わった解放感から…思う存分飲んでやろうという気分になり、行きつけの酒屋にて、「一番搾り」を謳う新酒を購入。テキトーにツマミも作って晩酌したのである。

果実味のある飲み口でグイグイいけちゃう罠

新酒…すなわち、本年仕込まれたお酒が初めて絞られ、日本酒として完成したもの。
基本的に初々しい味わいなので、華やか・フルーティーな芳香を持つことが多く、日本酒が苦手な人も飲みやすいのではないかと思われる。多分。
ものによっては、プチプチと弾ける感覚も味わえ、落ち着きのなさが若々しいともいえる。
軽やかな飲み口だし、ついつい、飲みすぎてしまうのだ。
気がつくと、四合瓶の半分以上を飲んで、すっかりご機嫌になっていた。

酔うと歯止めが効かなくなる…

私はどうも、酔っ払っていい気分になってくると、理性が崩壊する。破天荒な本能がむき出しになる。感情の振れ幅も尋常でなくなり、だいだいは喜怒哀楽のうち「楽」や「喜」に振り切れるので、一線を越えたら笑い袋と化す。
まぁ、笑い袋になるだけならあまり問題はないかもしれない…。
その場に好意を持った相手が居ると、結構やばい。シラフなら絶対やらないレベルで、グイグイ気持ちを押し付けちゃう。だから失恋もする(
まれに「哀」に振り切れて、誰が何と慰めてもメソメソすることもあるが、これが出てくるのはだいたい1割以下なので安心して欲しい。
ちょっと本題からそれたけれども、とにかく、そこそこイケる口で、飲める体質ではあるのだが、許容量を超えると、普段の私を構成している鋼鉄の理性が溶解して、とんでもない本性がむき出しになってしまうのだ。我が伴侶となる人は、それをすべて受け入れられないと務まらないだろう…というか、見つかる気がしないので、来世に賭けるしかない。

止めときゃいいのに酒を求める

それで、飲みすぎてしまうと、もう飲めないはずなのに飲み続けてしまうのだ。
しこたま飲んでご機嫌な帰路についても、突然「この駅の近くにあったあの店、せっかくだから寄ってみよう!」とか、無計画にひらめいて途中下車して…で、店に行ってももう閉店時間で。仕方なく帰ろうと思ったら終電は行っちゃってて…。
あるいは「ここのスーパー、意外と良い日本酒置いてるよね!ちょっと買って帰って、家で飲み直そう!」とか思って、酒を買って帰るのである。しかし、残念ながら家に着くと体力が限界を迎えて、そのまま眠ってしまうので、たっぷり飲んだあと家で飲み直した経験はない。翌朝、なんで買ったかわからない日本酒の瓶が冷蔵庫に入っていて、前夜の暴挙を思い出すのだ。

いい気分になったところでやめるべき

そんな私、家飲みで一線を越えた結果、飲みかけで残ってた他の酒も空けようとしはじめ、合わせて4合近くを一晩で飲んでしまった…。
そして…
酔っ払いの粗相をやらかしてから、眠りについたらしい。
朝がくると、すこぶる調子の悪い体と、粗相の後が残っていた…。
宅飲み&1人飲みなのだから、自業自得と、悲しい気分になりながら片付けをする。重い体を引きずって…。
どうして、新酒に酔いしれていい気持ちになったところで終わりにできなかったのか…。

年々弱くなっている気もする

そんなこんなで、翌朝はエンジンのかからない日であった。
飲みすぎた次の日は決まって、激しい空腹感と食欲のなさが激突して苦しみ、無気力になる。きっと、アルコールの分解でエネルギーを使いまくったから、体は補給を求めるのだろう。しかし、気分は最悪なので、ものを食す気になれないというジレンマ。
しかも、最近、飲みすぎた翌日のコンディションが悪化している。以前はこんなに辛くなかったし、回復も早かった。やはり「老化」からは逃れられないということか。
あと、酒豪が集う飲みの会も、社会情勢が影響して開かれなくなってしまったから、飲んだくれ経験値が得られなくなったのも、関係があるかもしれない。

後悔先に立たず

とにかく、今の自分の体を考慮して、負担になる飲み方は慎まなければならないと思った。何より翌日のダメージが辛い。
…あと、本能むき出しになって、「やらかす」リスクも怖い。宅飲み&1人飲みなら、その心配も無いけれど。

果てしない自由の代償として、全て自己責任となる道を選んだ、哀れな化け狸。人里の暮らしは性に合わなかったのだ…。