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猫が糖尿病になった話

福、オス。
8月2日で、保護してから丸10年になりました。
保護したときは推定生後2カ月といわれていたので、10歳を超えたところ。

7月の半ばくらいからおしっこの量と回数がちょっと多いなあ、水をよく飲むあ、とは思っていたけど、食欲も体重も特に増減なし。
月末で忙しかったこともあって、8月に入ってもおしっこの量と飲む水の量が多いのが続くようなら、病院に連れて行こう、と思っていたら、おしっこは1日2~3回、量も落ち着いたのでひと安心したのですが。

ほっとしたのもつかの間、今度は食欲が落ちてきました。
うちではタッパ―に取り分けた1日分のカリカリを数回に分けてあげて、夕方にウエットフード、寝る前にちゅーるといった形で食べさせてるのが、ウエットフードは食べるけどカリカリは半分以上残す、ちゅーるは食べない、といった具合の日が数日。
なんだか元気もない感じがするけど、暑いし夏バテかしら、なんて悠長に構えていたら、8月2日夜のウエットフードはスープの部分だけ舐めて、具は残していました。

翌3日にはカリカリは全く食べず。絶食になるのはまずい、と思ってちゅーるを強制給餌。夜のウエットフードのスープを舐めることもなくて、こりゃ明日は病院だな、と思っていたら、4日の朝には元気がないというよりもだるそうにしていて、明らかにいつもとは違う様子。

朝、いつもの病院に診察時間の確認で電話をしたら、そんなに混んでない様子だったので午前中のうちに連れて行くことにしたのだけど、キャリーケースに入ってもらうときに、お腹を押してしまったせいか、おもらしをしてしまいました。
いつも力強くて元気いっぱいの福が、お腹を押されたせいとは言え、おもらしをしたのには、私がショックを受けてしまったのだけど、幸いというか採尿用のケースとスポイトを預かったままになっていたので、すかさず採尿。
実は、去年11月の健康診断のときにおしっこが採れなくて、血液検査の結果は問題ないんだけど、お家で採尿出来たら採って持ってきてくださいね、と言われていたのでした。

このときはまだ腎臓の病気のほうを心配していたのだけど、病院に着いて、まずおしっこの検査をしてもらったら、なんと糖尿病というお話。着欲がなく、ぐったりしているということになるとケトアシドーシスが進んでいて、進行具合によっては即入院しないと死んでしまう、ということで血液検査で各数値を確認することになりました。

結果を待っている間、スマホで「猫 糖尿病」を検索して、猫の糖尿病は珍しいものではないこと、7~10歳の去勢したオスに多いことをはじめて知りました。腎臓病のことは気にしていたのに、糖尿病のことは全く考えたこともなく。
今日の病院も、採尿したおしっこには問題なし、病院のご飯は食べて、夏バテかしらね~と笑い話になるんじゃないか、なんて考えていたくらい。死んじゃうかもしれないほど具合が悪いなんて、思いもしていなかったので、結果を待っている間は私のほうが生きた心地がしませんでした。

検査の結果としては、尿検査で出ていた数値よりは重篤ではないと思われるけど食事が摂れていないことで肝臓が傷み肝リピドーシスを起こしているほうが深刻で、入院を勧める、とのことでした。
翌日の金曜日は休診で入院するとなると最低でも2泊3日、1泊4万くらいになるという話で、正直なところ1泊ならともかく2泊はお財布的に厳しい(この病院はクレカが使えない)、ほかにやりようはないかをぶっちゃけて、先生に相談。
ひとまず、夕方まで半日入院させて、点滴やら注射やらで多少なりとも数値が改善するなら、連れて帰ってうちで看病する、ということになり、福を預けて、私はいったん帰宅しました。

午後から仕事をするつもりだったのに、仕事は手につかず。
先生が私に説明するときに使っていた医学書から「糖尿病」と「肝リピドーシス」のページをコピーしてくれたので、それを読み、食べさせてもよいものや逆に控えたほうがよいものを調べたりしていました。
療養食に限らず、高タンパク・低炭水化物のものが良くて、血糖値が急激に上がらないように小分けにしてあげるとベスト。
水分も多く摂れるようウェットフードだったらなお良し。
いくつかのサイトを見ましたが、内容としてはおおむねそんな感じ。

病院の診察時間は18時までなので、17時ごろにつくつもりでいたけれど、連れて帰れるとして、食べさせられるものを買っておこうと少し早めに家を出て、ホームセンターに寄りました。
寄ったのはわりと大きめのホームセンター、病院の最寄りと言ってもよいところ。
ヒルズのw/dヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈猫用〉 w/d ダブリューディー ドライ (hills.co.jp))とかロイヤルカナンの糖コントロール糖コントロール ドライ - 猫用食事療法食 - ロイヤルカナン (royalcanin.com))とかの取り扱いもあったけど、療養食については先生と打ち合わせして、もし病院で売ってるほうが安ければ病院で買うことにして値段のみメモしました。ちなみに、ヒルズのw/dもロイヤルカナンの糖コントロールも2kgで5,247円(税込)。
今日のところは、同居の別のコも食べられるもので、強制給餌ができるようなものとして、とろリッチぷるリッチ総合栄養食のちゅーるモンプチの缶詰のテリーヌ仕立てのを買ったところで、病院から電話がかかってきました。
今日は連れて帰れないとか、容体が急変したとか、そんな話ではないか、と背中が冷やっとしたけれど、事務員さんの「お迎えの準備ができてますよ」という声を聞いて、心底うれしかった。

うきうきと病院に行って、福と対面。
点滴とか注射とかいろいろがんばって、ギリギリ退院させてもらう感じで、先生はできれば入院してもらったほうが安心なんだけど、とおっしゃっていましたが、追加の検査もして膵炎は陰性とのことで退院を決めました。
連れて帰るのであれば、とインシュリンの注射のために、福の背中の毛を刈って、生理食塩水で注射の練習をさせてもらって、注意事項を教えてもらいました。
注射は朝晩2回、ご飯をあげた後。
注射のあとにぱったり倒れてしまったら低血糖なので、はちみつやお砂糖を水で練ったものを歯茎に塗ってあげること。
注射と注射の時間は10時間以上あけること。

そして肝リピドーシスがこれ以上進まないよう、とにかく食べさせること。
症状が落ち着くまでは、なんでもいいので、少しずつ何度も、無理やりにでも食べさせる。

もし容体が急変したりすることがあれば、明日の休診日でもかけていいよ、と先生の携帯電話の番号も教えてもらいました。

次回は休診日明けの明後日、ということで、なんとか退院。

こうして、福と私の闘病生活が始まりました。


参考:
獣医さんに聞く!猫の糖尿病。気をつけたい食事や生活環境|アクサダイレクト (axa-direct.co.jp)
https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/7245/

猫が糖尿病になってしまったら…?治る? | 猫との暮らし大百科 (anicom-sompo.co.jp)
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/3700.html

猫の糖尿病の症状と原因から治療法まで | ねこちゃんホンポ (nekochan.jp)
https://nekochan.jp/disease/article/7922


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