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猫が糖尿病になった話 ~ 食べもの

*「猫が糖尿病になった話」はうちの猫が糖尿病になったことをまとめて書いています。「うちの場合はこんな感じですよ」と、同病の猫ちゃんと暮らしている方の参考になればと思っていますが、猫ちゃんの具合が悪い、という場合にはこちらを読んで対処するのではなく、必ず動物病院や獣医師さんに相談して下さい。


処方して頂いた食欲増進剤は、その日の夕方の強制給餌のときに、モンプチのテリーヌに混ぜて食べさせました。
「薬が効くと、元気な猫ちゃんだと飛び回ったりするようになります」と先生から聞いていましたが、福にはまだそんな元気はなく。
でも、強制給餌で食べさせられる量には限界があるので、少しでも早く自分で食べれるようになって欲しくて、薬がちゃんと効いてくれるように、と祈るような気持でした。
食後、猫草を差し出したら2本食べたので、行けるかな?と、寝る前にちゅーるをお皿に出してみたけど、匂いは嗅いでも顔をそむけるような感じで、やっぱり強制給餌。

翌朝。
後輩猫の七緒さんに朝イチのカリカリを出した際、福にもカリカリを出してみたら、なんと自分で食べました!
いつものカリカリはピュリナ ワンのグレインフリーで、チキンと白身魚(Amazon | ピュリナ ワン キャット グレインフリー チキン 1.6㎏(400gx4袋入) | ピュリナ ワン | ペット用品 通販)のどちらもよく食べてくれていたのですが、このときは食いつきが悪いときの秘密兵器であるミャウミャのカリカリ(Amazon | ミャウミャウ (MiawMiaw) カリカリ小粒タイプミドル まぐろ味 580g | ミャウミャウ (MiawMiaw) | ドライ 通販)を出してみたところ、20粒くらい自分で食べたのでした。
福が自分で食べるのは約5日ぶり。たくさんは食べれなかったけど、カリカリを嚙む音には感動しました。
ちゅーるも食べるかな?と出してみましたがこれは食べなくて、カリカリ20粒くらいではインシュリンを注射するにはカロリーが足りないので、注射の前には総合栄養食のちゅーるを強制給餌しましたが、おとといと比べて気分的には100歩くらい前進した感じ。

前日の診察の際に、食べるものはカロリー重視でOK、と先生に確認したのには訳があります。
ちゅーるでもとろリッチでも、総合栄養食とおやつ(一般食とか間食キャットフードと書いてあるヤツ)では、総合栄養食のほうがカロリーが倍くらい違うのですが、成分の何が違うのかというと脂質の割合が全然違う。
おやつのちゅーるだと1本約7kcalで脂質0.2%以上、対して総合栄養食では1本約13kcalで脂質3.8%以上、となっています。(商品情報 - キャットフード - | いなばペットフード株式会社
脂質の割合が高いものだとやっぱり食べてから気持ち悪いみたいで気になる、というお話を先生にして、とは言え脂質を抑えなければならないような検査結果ではないので、早く体力を戻すためにもカロリーの高いものを食べさせましょう、という話になったのでした。

ちなみに、カリカリ──ドライの総合栄養食では脂質は10~15%となっていますが、これはドライだからで、お湯やお水でふやかした場合の比重で考えると脂質の割合は下がる。で、いつものピュリナ ワンのグレインフリーだと脂質15%で、ミャウミャウのカリカリは10%となっているので、脂質の低いものなら食べられる、福はと食いついたのかも。
で、脂質の割合が高い総合栄養食のちゅーるには「やっぱ無理」と顔を背けたのかもしれません。

この日、福はお昼にもカリカリを食べ、そしてなんと、少しですがウンチもしたのです!
固形物を全然食べていなかったので、ウンチをしないのも仕方なかったのですが、少しでも自分で食べることができれば出るものは出るのね、と仔猫のお世話をしたときのように感動しながら片付けました。
その後、とろリッチも自分から食べてくれて、食欲増進剤の威力に感動。
ただ、まだ後輩猫の七緒さんが食べるウエットフードは匂いは嗅ぐものの食べるには至らず、カリカリもたくさん食べるわけではないので、強制給餌は続きましたが、日に日に食べるカリカリの量は増え、顔付きや動きがもとに戻ってきました。

1ヶ月経って、顔付きも足取りもしっかり

なお、これを書いているいまは、発症する前と同じカリカリとウエットフードを、量も同じくらい食べれるようになっています。
「猫肥ゆる秋」てなもんで、しつこいくらいお代わりの催促がありますが、インシュリンとのバランスがあるので、5~6粒をお皿に出してあげても満足そうに食べています。

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