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【ファイナル】CS優勝!最新版キリコ³ワンショット 【ラスト】

初めましての人は初めまして、木村あしえです。


早速今回も、おもちゃデッキの紹介となりますが、使用するカードはこちらです。


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当アカウントにて1度使用した、【甲型龍帝式 キリコ³】となります。


正直、また同じカードを擦るのはどうかと思いましたが、僕が長年【甲型龍帝式 キリコ³】を考察して来た中で、王来篇に突入した2021年度において、甲型龍帝式 キリコ³】と相性の良いカードが過去一リリースされたと実感しています。

しかし皮肉にも、2022年1月1日にて、奇跡の【エンペラー・キリコ】のプレミアム殿堂入り解除により、もう【甲型龍帝式 キリコ³】に思いを馳せる必要がほぼ無くなってしまいました。

そのため今回は、【甲型龍帝式 キリコ³】の最終回及び集大成として、僕の歴代おもちゃの中では自信作のデッキリストに仕上がったと自負しているため、今回だけは兜を脱いでお付き合い下さい。


☆フェアリーch 様の動画にて、本デッキを紹介して頂きました!☆

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実際にデッキが動いているところを見たい方は、本記事と合わせて是非動画をご確認下さい。一層お楽しみ頂けると思います。

合わせて、フェアリーch 様のチャンネル登録も是非よろしくお願いいたします。

動画リンク:https://m.youtube.com/watch?v=1vT0CBqzJfQ


※これ以下の内容につきまして、カード名の略称を用いる場合があるため、予めご了承下さい。
例:【甲型龍帝式 キリコ³】→【キリコ³】


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○デッキリスト(2022/04/01)


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※本デッキはオリジナル環境を想定しています。


○デッキコンセプト


まず【キリコ³】と言うデッキタイプにおいて、現在様々なフィニッシュプランが考案されていますが、今回の構築において採用した呪文は、


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この2種類のみとなります。


本デッキタイプにおいて僕自身が、最も致死性が高いかつ、フィニッシュパーツによるデッキスロットへの負担が少ないと考えている、

1.【オールデリート】によるシールド+盤面の全体除去
2.サーチ呪文を用いて【轟轟轟ブランド】のサーチ及びダイレクトアタック

この既存のギミックを応用して、今回は【オールデリート】がマナゾーンには効果が及ばない点を逆手に取り、【轟轟轟ブランド】をサーチしていた部分を、【マクスカルゴ・トラップ】による《SA》の踏み倒しに置き換えて、同様のムーブを再現します。


そして、今回踏み倒す《SA》として採用したのは、


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【カツキング】は【オールデリート】により、自身の《革命0》を達成するため《SA》となります。

これらは色マナの基盤として優秀かつ、それぞれが《マッハファイター》及びリソース獲得の役割を持てるため、フィニッシュパーツ以前に、カード単体で見た場合においてゲームの中継役も担える点も考慮して、この2種類を選択しました。

これにより、唯一の欠点であった【轟轟轟ブランド】のマナゾーン落ちを意識する必要がなくなり、さらに、汎用カードをフィニッシュパーツとする事で、デッキスロットへの負担を実質【オールデリート】のみに絞る事に成功しました。

よって本デッキは、

1.7~8マナまでマナを伸ばし、【キリコ³】を着地→効果発動
2.【オールデリート】及び【マクスカルゴ・トラップ】を同時に捲る
3.【オールデリート】にてマナゾーン以外を全体除去
4.【マクスカルゴ・トラップ】にて《SA》を出し、ダイレクトアタック

このムーブがフィニッシュプランかつ、デッキコンセプトとなります。


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○採用カード解説



<霞み妖精ジャスミン>4枚
<爆砕面 ジョニーウォーカー>4枚

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当然ですが【キリコ³】の効果が及ばない、呪文以外の初動ブーストを採用する必要があるため、単色かつ無難である【ジャスミン】を採用しています。

また、【Disノメノン】とセットで《赤単我我我》などのウィニーに対しての、打点に除去を当てる事で、こちらの受けのハードルを下げるために、2種類目の初動ブーストとして【ジョニーウォーカー】を選択しました。



<Disノメノン>4枚

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王来篇にて獲得したカード①

呪文の採用が制限される【キリコ³】の都合上、受けが疎かになり易い本デッキにおいて、ウィニーに干渉可能である初動ブーストは、待ち望んでいたと言っても過言ではありません。

また、色マナの基盤としてマナチャージしても優秀かつ、そのまま最終的にはフィニッシュプランのフィニッシャーを担います。



<龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ>4枚

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フィニッシュプランのほかに、主な【キリコ³】の進化元となる【イザナミテラス】も踏み倒せるため、メタクリーチャーを除去しつつ、タイムラグなくそれらの着地を狙うムーブも可能となります。

また、クリーチャー面においても、単体で【キリコ³】の踏み倒し圏内となる7~8マナに到達するため、最低限3→5のマナカーブにて本カードプレイする事で【キリコ³】に繋がります。

また、今回採用している【ドギラゴン剣】及び【プチョヘンザ】に《革命チェンジ》可能であるため、盤面に残っても殴り返し要員として優秀です。



<切札勝太&カツキング-熱血の物語->4枚

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王来篇にて獲得したカード②

【キリコ³】の進化元である水文明のドラゴンでありながら、今回採用している《革命チェンジ》全てに対応しているため、本デッキタイプにおける相手盤面への干渉能力が大きく向上しました。

なおかつ、本カードに内蔵されたサーチ効果により手札を減らさずに、デッキボトムを固定可能であるため、これのプレイ回数に応じて【キリコ³】にて捲れる呪文の推測~固定が可能となります。

ここまでの時点で十分すぎる仕事量であるにも関わらず、さらに、条件付きではありますが《S・トリガー》となるため、トリガーした本カードを進化元に【キリコ³】によるカウンターも可能です。



<蒼狼の王妃 イザナミテラス>4枚

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王来篇にて獲得したカード③

本カードのリリースにより、本デッキタイプにおいて長年確定枠であった、【母なる星域】の不採用が実現し、悩まされて来た進化元問題が解決しました。

これにより、【母なる星域】の元となるクリーチャーも不要となり、【キリコ³】の着地が容易となりました。さらに【キリコ³】にて捲れる呪文を更に絞る事が可能となったため、フィニッシュプランの再現性も向上しました。

また、パワー3000以下を全体除去する効果も強力で、2→4→6のマナカーブにて相手のウィニーを一掃可能であるため、進化元として以外にもアグロ対面においても重宝します。



<甲型龍帝式 キリコ³>4枚

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正規召喚のプランも見据えて、手札及びマナゾーンに1枚づつ用意出来るとベターですが、基本的に【イザナミテラス】による踏み倒し効果によって、マナゾーンから盤面に着地する事になります。

デッキコンセプトにある通り、【オールデリート】にて全体除去を行う都合上、1度盤面に着地すれば良く、そのため一部を除いた踏み倒しメタクリーチャーは意味を成しません。

逆に、メジャーなところでは【紅い稲妻テスタロッサ】には咎められてしまうのですが、これは【マクスカルゴ・トラップ】の他に、【カツキング】及び【イザナミテラス】にて処理が可能です。



<オールデリート>4枚

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本カードにより、《S・トリガー》,《ブロッカー》,《シノビ》などの防御カードを全て無視可能であるため、概ねダイレクトアタックが貫通します。

本来であれば《EXライフ》持ちのクリーチャーは盤面に残ってしまうのですが、今回の構築においては【マクスカルゴ・トラップ】+【カツキング】にて除去する事が可能です。

つまり、メジャーなところでは、相手の盤面に《EXライフ》持ちの《ブロッカー》である、【砕慄接続 グレイトフルベン】が盤面に存在していても、突破してダイレクトアタックが可能です。



<新世界王の思想>4枚

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王来篇にて獲得したカード④

繰り返しになりますが、本デッキタイプは呪文の採用に制限があるため、受けとなる呪文の採用が出来ません。

また、今回に関しては初動ブーストに【ジョニーウォーカー】を採用している都合上、その内の自然文明は十分な枚数確保出来ており、これ以上の枚数のタップインするカードの採用は避けたいため、

・火文明を含んでいる
・マナゾーンにアンタップインする
・呪文以外の受けのカード

最低でも、上記3つの要求を満たすカードである必要があります。

そこで、本カードの出番であり、火文明を含む多色カードでありながら、マナゾーンにアンタップインし、カードタイプが《キング・セル》であるため、【キリコ³】の効果に干渉しない《G・ストライク》となります。

また、本カードは今回のデッキカラーと1色の漏れなく、見事に合致しているため、副産物として水文明においても、色マナ基盤がより強固となりました。



<蒼き団長 ドギラゴン剣>1枚

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【カツキング】により実現した恩恵①

他の《革命チェンジ》持ちクリーチャーにも言える事ですが、優秀なチェンジ元である【カツキング】のリリースにより、本デッキタイプにおける、それらの運用のハードルが下がったため、採用が容易となりました。

本デッキにおいては【カツキング】の他に、【イザナミテラス】も《ファイナル革命》の対象であるため、盤面の制圧の他に、本カードから【キリコ³】の着地を狙う事も可能です。



<百族の長 プチョヘンザ>2枚

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【カツキング】により実現した恩恵②

《ファイナル革命》及びタップイン効果にて盤面を制圧し、相手の攻撃を抑止する事で、本デッキタイプの受けの薄さをカバー可能であるため、【キリコ³】とは相性が良いカードです。

また、今回の構築においては、相手盤面の制圧以外にも、自分の盤面に残った【Disノメノン】及び【カツキング】を、最終的に【マクスカルゴ・トラップ】にて踏み倒す《SA》として、マナゾーンに送る事が可能です。



<時の法皇 ミラダンテⅫ>1枚

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【カツキング】により実現した恩恵③

本カードの《ファイナル革命》によるテンポ崩しにて、1ターンでも長く【キリコ³】圏内のマナ枚数までのゲーム延長を狙います。

また、水文明のドラゴンであるため、本デッキタイプにおいては盤面に残った後も【キリコ³】の進化元として、相手視点においては見過ごしにくい要因となります。


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以上が、2022年3月末時点における最新版(あしえ調べ)の《キリコ³ワンショット》となります。

特に【カツキング】及び【イザナミテラス】のリリースに伴い、(多分伝わらないと思いますが...)既存の【キリコ³】の常識より大きく変化しました。

元々マイナーカードかつ本家【エンペラー・キリコ】の帰還により、益々肩身が狭いカードとなってしまうと思われますが、"キリコシリーズ"のファンの方は是非使ってあげて下さい。


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<2022/05/25追記>

○ファイナルラストセカンド


もう、【キリコ³】を擦る事は無いだろうと、約1か月前に最終回として記事を書いたつもりでした。

しかし、僕が活動している地域において、S・トリガー持ちのタマシードのリリース及び【一王二命三眼槍】の流行により、受けの固いデッキが増加しました。これにより、本デッキの天敵であった《JO退化》の母体数が減少し、その反面《青t黒ムートピア》,《チェイングラスパー》などの、所謂ソリティアデッキが台頭しましたが、これらに対しては【DG-パルテノン】の普及が進み、対策されつつある構図となっていると考えました。

そこで、「固い受けを突破可能かつ【DG-パルテノン】に引っ掛からないフィニッシュプラン」を模索した結果、本デッキの立ち位置はそこまで悪くない事に気づき、当初の構築に改良を加えて、05/21-05/22の2日間に開催されたcsにて使用を決断しました。

☆結果☆
05/21 真cs@協賛シーガル:ベスト8(オリジナル:32人規模)
05/22 仙台cs@協賛シーガル:優勝(オリジナル:80人規模)

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正直、ベスト8プロモを獲得して記事のネタに出来たらラッキー程度で考えていましたが、まさかのcs優勝を成し遂げました。



○優勝デッキリスト(2022/05/22)

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デッキコンセプトは変更せずに一部のカードを入れ替え、新たに闇文明として、流行している【ヴィオラの黒像】及び【一王二命三眼槍】を採用する事で、当初のリストよりも受け性能の向上に成功、さらに《自然・水・闇》の3文明が揃った事により、初動カードとして【デドダム】も採用して《白抜き4cキリコ³》となりました。

僕自身、所謂《黒ガイアッシュ覇道》における【クラッシュ覇道】が、フィニッシュプランとして適切であるのかを疑問に思っていながらも、それの基盤自体は有用であると考えていたため、その基盤を流用して【キリコ³】に落とし込んだ形となります。

特に【DG-パルテノン】及び【一王二命三眼槍】の採用は、本家【エンペラー・キリコ】では非常に困難であり、それとの大きな差別点となります。



○新規採用カード解説


<DG-パルテノン ~龍の創り出される地~>3枚

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対ソリティアカードとして、他のデッキにおいて採用率が増加している本カードですが、これを相手に展開されたとて、

・【イザナミ】+【キリコ³】+【SA】
・【オールデリート】+【マクスカルゴ】+【α】

これで丁度それぞれ3枚以内に収まりますし、そもそも本デッキのフィニッシュプラン中の《オールデリート》にて全て除去されるため、致命傷になりません。(強いて言えば、【ドギラゴン剣】が絡んだ展開が苦しくなる程度です)

つまり、こちらに刺さらないと言う事は裏を返せば、本デッキに採用可能であると言う事です。

これにより《青t黒ムートピア》、本家【エンペラー・キリコ】を有する《チェイングラスパー》などのソリティアデッキに対して、一方的にフィニッシュプランの否定が可能となりました。



<天災 デドダム>4枚

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「デッキカラーと合致している」が採用理由として成立する程の強力な初動ブーストカードですが、本デッキにおいては、

・マナゾーン:フィニッシュ用のSAを確保、マナ色合わせ
・墓地:【ヴィオラの黒像】のリアニメイト先
・手札:【イザナミ】、後続の確保 etc

上記はあくまで一例ですが、この様に本カードにて振り分ける先に無駄が無く、初動以外のタイミングでプレイしても強力であるため、デッキカラー以外の採用理由として十分でした。



<一王二命三眼槍>4枚

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敗北回避効果による疑似的な受けカードかつ、当初のリストの【Disノメノン】に代わる、フィニッシュプランのフィニッシャーとなります。1枚で【カツキング】及び【デドダム】の色マナ両方を捻出可能であるため、色マナの基盤として抵抗なくマナチャージが可能です。

本カードの採用により、相手のリーサルをずらす以外にも、後述する【ヴィオラの黒像】と合わせる事で、当初のリストでは厳しかった《墓地退化》のワンショットを受け切る事も現実的になりました。

余談として、【オールデリート】にて自身の鬼エンドを達成するため、さらなる追加打点を形成出来る可能性がありますが、オーバーキルとなります。



<ヴィオラの黒像>4枚

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本カードにより、【キリコ³】の効果に反応させずに墓地の【イザナミ】へのアクセスが実現し、これにより《5cザーディクリカ》の【ロスト・Re:ソウル】などの、ハンデスに対しての回答が増えました。

また、こちらのフィニッシュプランを否定する、《墓地退化》の【バルカディア・NEX】は無視出来ない存在であり、本カードはそれを除去しつつ【イザナミ】にアクセス可能であるため、それが跋扈している現環境において非常に有効なカードとなります。

仕事量として既に十分ですが、本カードの真骨頂は次にあります。

本カードはご存知の通りS・トリガーを持つため、【イザナミ】を経由する事で相手ターン中に【キリコ³】の着地が実現します。つまり相手ターン中に、あの【オールデリート】を受けのカードとして詠唱可能であると言う事です。

大切な事なので、もう1度言います。

「本デッキは、あの【オールデリート】を受けとして詠唱可能です!」

実際にcs中に相手の【バルカディア・NEX】+【Vol-Val-8】の盤面を、トリガーした本カードにて、【バルカディア・NEX】を破壊して【イザナミ】をリアニメイトし、【キリコ³】→【オールデリート】にてカウンターによる勝利を収めています。

本デッキを使用した2日間を通してMVPを挙げるとすれば、間違いなくこのカードです。他にも本当に助けられました。



<怒流牙 佐助の超人>1枚

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前述の通り、本デッキの【ヴィオラの黒像】が強力であるのに対して、墓地を増やせるカードが【デドダム】のみである点が勿体なかったため、「墓地を増やしつつ、マナブースト」が可能である本カードを採用しました。

本カードは、ニンジャ・ストライクを持つため、相手の攻撃直前まで取捨選択を待てるかつ、【イザナミ】を経由して【キリコ³】にてカウンターする場合は最低7マナ必要であるため、マナが足りていない場合の補助としても機能します。

気休めですが、ついでに【一王二命三眼槍】をドローする可能性もあるため、もしかしたら敗北を回避出来るかもしれません。


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本家【エンペラー・キリコ】の帰還によって【キリコ³】は、お役御免のおもちゃデッキかと思っていましたが、環境を見て使用すれば戦えるデッキである事が証明出来ました。

今後の新規タマシード及びS-MAX進化のリリースによる将来性を秘めており、【カツキング】及び【エスカルデン】も再録されたため、以前よりは手が届きやすくなったと思いますので、是非組んで遊んでみて下さい。


あしえ


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