見に行ってよかった
待ちに待った四月最初の週末。
金曜日と言うのは心持ち気持ちがウキウキするのは私だけではないと思う。
今日は朝から山の方面に用事があって車を走らせた。
国道から狭い県道に入ってものの数分もすると辺りの景色は一変した。
いたるところで桜が満開でそれはもう見事なもので楽しいドライブになった。
田舎の山道なので交通量も少なく後続車もいなかったので法定速度を守ってのんびりと目的地に向かった。
用事自体は難しい案件ではなかったのでそんなに時間がかからずに終わった。
さて、では戻ろうかなと思ったがふとそういえばこの町には有名な枝垂桜があったなと思った。
その時点でいた場所から枝垂桜が咲いている所までものの五分だったのでついでに眺めていこうと思い立った。
そうとなれば話は早い、すぐさま車に乗り込んで出発。
その道中でも何度も桜並木を潜り抜けて目的地の役場に辿り着いた。
駐車場に車を停めていざ枝垂桜とご対面。
ほほぉ、これはなかなか見事な…と見入ってしまった。
地元では有名な古木でこれまで写真では見る事はあったが実物を見たのは初めてだった。
思わず何枚か写真を撮って雰囲気に圧倒されていると次々と車がやってきて賑やかになったので頃合いかなと思って退散した。
これは妻にも見せたいなと思う綺麗な枝垂桜だった。
それから街中に戻って再び用事を済ませているとお昼になったので休憩することにした。
どこで休もうかなと思っていると見るからに上司と新人という集団が歩いているのが見えた。
私と同年代か少し若いくらいのおじさんの後に見るからに着慣れないスーツに身を包んだ男女四名だった。
その姿はカルガモの親子の引っ越しのようなたどたどしさでああ、新人の頃ってこんな感じだよなぁと思ってほのぼのした気分になった。
初々しさは財産だなぁと思いつつ海沿いの公園でお弁当を食べて、しばらく海を眺めた。
もうすっかり春の陽気で釣りをしている人がいたが見ている間に釣れた様子はなかった。
まさに今の状況が蕪村が詠んだ春の海ひねもすのたりのたりかなだなと思った。
今日は何とも春を体感した一日だった。
そんな私の昨日の晩御飯がこちら。
豚こま切れ肉をざく切り。
大根を1センチくらいの角切り。
フライパンにごま油を敷いて火を点ける。
先に大根を入れてこんがりとするまでしっかり炒める。
そこに豚肉を投入。
豚肉に火が通ったら味付け。
地元のワカメふりかけと醤油を少々。
仕上げにごまを手びねりして加えたら豚肉と大根のワカメふりかけ炒めの出来上がり。
後はかつお菜を茹でてキュウッと絞ってゆずポン酢をかけて鰹節を散らしてお浸し。
加熱して食べるタイプのミミガーをフライパンでこんがり焼いて塩コショウで味付け。
ぬか漬けは人参。
まあこんなものでしょうと思って妻を呼ぶ。
いただきますをして焼酎の梅割りで乾杯。
芋焼酎に梅干しを沈めてお湯で割る。
梅を崩しながらほのかな酸味を味わいながら飲むのが好きだ。
チピッとのんでからぬか漬けをポリリ。
昨日のぬか漬けは漬かり具合が丁度良かった。
毎日漬けていても仕上がりが安定しないのが奥深い。
まあまだ修行中の身だからなと思いつつお浸しを食べる。
かつお菜は福岡ではお雑煮に入れるくらいメジャーな野菜だがこちらの方ではお浸しかみそ汁の具にすることが多い。
ほんのりとえぐみのある青臭さが逆にそれが良いと感じさせる。
二杯目の梅割りを作りながらミミガーもつまむ。
私はこういったコリコリした食感の物が大好物なので軟骨系の食べ物に目がない。
鹿児島名物のとんこつも以前旅行した時に口にすぐにファンになった。
ではメインの豚肉の炒め物を食べる。
地元のセミドライタイプのふりかけを使っているので味がしっかり決まっている。
仕上げの醤油は無くても良かったかなぁと思いながらモグリモグ。
妻はお浸しが気に入ったみたいで良く食べていた。
お酒は三杯でおしまいにしてご馳走様。
後片付けをしてお風呂に入るとものすごい睡魔に襲われたので吸い込まれるように布団に入ってあっと言う間に朝になった。
今週末は桜関係のイベントが盛りだくさん。
あまり人が多いところは得意ではないが楽しそうな事には興味津々。
さぁてじっくり楽しむぞぅ。