メートルが上がる
昨日は何だか知らないがよくお酒を飲んだ。
別に嫌な事があったわけでもなく、かといっていい事があったわけでもない。
口開けのビールからして殊の外美味しかった。
炭酸の刺激とビールの苦みが口の中でスパークして最高のマリアージュだった。
ここの所歯が痛かったので飲酒をしていなかったのも影響しているのかもしれない。
一昨日少しだけ飲んだが、昨日は勢いのつき方が違った。
一本目のビールはあっという間に空になった。
もちろんこれ位ではまるで酔ってはいない。
冷蔵庫に二本目のビールを取りに行ってパシュッとプルタブを起こす。
グラスにパッタッタと注いでキビュ―ッと飲み干す。
ううん、やっぱり今日は酒が美味いと思いつつつまみをつまむ。
つまみは大根と人参のぬか漬け。
他のおかずは鶏むね肉のマヨネーズ焼きとジャガイモの塩辛乗せ。
簡単なおかずだったので飲む前にササッと作った。
ぬか漬けを食べながらビールをギビュッ。
三本目もあっという間に空いた。
そろそろ強いお酒にチェンジしたかったのでハイボールに切り替えた。
最初はお酒三対炭酸水七の控えめな度数。
氷もたくさん入れて酔い過ぎないようにした。
妻と一緒に動画サイトを見ながらあれこれ話しながら楽しく飲んでいた。
グラスが小さいので一杯目のハイボールはすぐに空になった。
いそいそと二杯目を作ってキュビッ。
つは~ぁ今日は本当に酒が美味いなぁと思いつつ鶏肉を食べる。
酔い酔いメーターは体感ではまだ三割程度で余裕だなと思っていた。
ところがその辺りからハイボールのウイスキーの濃さがジワジワと濃くなってきた。
まだまだ飲めるでしょ、という余裕と慢心があったのにその時点で気が付けばよかった。
しかし愚かなる私は酔いに任せて劇濃いハイボールを飲み始めた。
最終的にほぼ水割りになっていたがとっても美味しかった。
この時点で酔い酔いメーターは振り切っておりあまり記憶も判然としない。
妻と会話をしたみたいなのだが明らかに呂律が回っていなかったので布団を敷いてそこに放り込んだとの事。
もちろんそんな事は一ミリも覚えていない。
次に目が覚めたのは猛烈なのどの渇きと切羽詰まった尿意だった。
頭はフラフラしてまっすぐ歩けないので這いながらトイレに行って用を足した。
むかつきや吐き気はなかったがとにかく喉が渇いていたので台所でコップに何度も水を汲んでゴブゴブと飲んだ。
その時点でまだ酔っており気持ちはフワフワしていた。
それからの記憶がまた途切れて目が覚めたら掛布団の上で倒れ込んでいた。
ううん、なんであんなに飲んだのだろうと自責の念に駆られるのと同時に妻の機嫌を伺ってみるとかなり重めのフキゲンデスを表明された。
多分昨日はお正月よりもたくさん飲んだと思う。
開けたばかりのウイスキーのボトルがほぼ空になっていたのが何よりの証拠である。
お酒飲みの方ならわかってもらえると思うが年に何度かいくらでも飲める日って言うのがある。
昨日がたまたまそんな日だったのだろう。
飲みすぎると記憶が飛ぶから怖いですよね。
しばらくは妻のフキゲンデスがゴキゲンデスになるまで休肝日を増やします。
お酒を飲まないと思う、たぶん飲まないと思う、飲まないんじゃないかな、まちょっとは覚悟をしてお…あ、ウソですウソ飲みませんですッハイッ!