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WBCに学ぶリスク管理

 3月12日にWBC日本対オーストラリア戦を観戦した。一次ラウンド最終戦なのでもうこの頃には準々決勝決まってるかなと思ったら当日の第一試合次第と聞いて見せ場作るよね〜とか思った。
 結果については、毎日狂騒のようにニュースが流しているので皆さまご存知の事と思う。

 さて、私の推しがこのたび侍ジャパン入りしている。第3捕手という立場のようで、なかなか出番は少ないがこの日は8回裏の攻撃から代打で登場、後もうひと伸びというなかなかのバッティングののち、9回は守備固め。点差があったとはいえ、本大会での正装が見られたことは本当に応援している身としては喜び8割、身内のような心配2割だった。声出し応援解禁で山田選手や岡本選手、村上選手のようなメジャーな応援歌ほど歌われないかと思いきや、22時をすぎての登場でもアカペラで終わりの方の「ぶち込め おおしろ〜↑」の尻上がりの部分が東京ドームに響くのは感無量であった。

 第3捕手という扱いについてはさまざまな意見がある。まあ、今日SNSを開いたら他の二人の先輩捕手の起用法についてもファン同士が丁々発止やっていたが、出番が少なくても、これは国際試合なのでシーズンと違い、より一層第3捕手が必要だと思っている。怪我人が出た時に簡単に呼べない絶対数の少ないポジションであり、もし第3がいなくて緊急招集したとして合流してから出来上がっているピッチャーとのサインを合わせるのはおそらく容易ではない。今朝もあるSNSで「出番がない補欠なら自チームに返せ」という人がいたが、今はジャイアンツのではなく、日本代表の所属なので「いやーん、私の推しもっと見たいから出して〜」という興行的側面のプライオリティーは下がって然るべきと思っている。

 第3捕手のような存在は我々の仕事の上でもリスク管理として必要だ。先日、突発休のスタッフが出た時、上司がその日は余裕なく勤務を組んでいたため残ったメンバーは全員二刀流状態になった。もしそこにもう一人、第3捕手的なスタッフがいたら仕事そのものがもう少しスムーズだったし、その日私は朝、軽い喘息発作を起こし、プレドニンを内服してから出勤していたが、そのことを周りに言って少し仕事をもらってもらうなどの対策ができたかもしれない。しかしカツカツな中では言い出しにくいし、結局ステロイドの作用で大汗かきながらやる羽目になった。戦力は一人でも多い方が安心だ。

 出番がないからいらないのではない。時々ベンチから姿がなく、肘に白いサポーターをつけて戻っているのはブルペン業務をしてきたのかもしれないし、この度遠くマイアミでの準決勝、決勝で二人の先輩捕手も、周りの選手ももう一人いるから大丈夫だなと思う材料になるのではないだろうか。先日のテレビで、ジャイアンツのピッチャーが「何をしても怒らない、すごく優しい人で大好きです」と言っていたので、その優しさが何か役に立ってるかもしれない。

 情報では昨日23時過ぎに試合が終わり、そのまま午前2時発のチャーター機でマイアミに向かったというお侍さんたち。どうか最後まで侍スピリットを見せつけてください。

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