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【使用理由は愛】烙印捕食植物デッキの紹介

 皆さんこんにちは。今回は私が使用している【烙印捕食植物】デッキを紹介します。ちなみにスプライトやティアラメンツといったテーマが登場する新弾前までのものになります。いわゆるガチ構築であってファンデッキ要素が薄いことはご了承ください。以下がデッキレシピです。


1.このデッキでやりたいこと

 捕食植物ギミックから烙印ギミックに繋げることで先攻展開で
盤面:《氷剣竜ミラジェイド》+《捕食植物ドラゴ•スタペリア》+《神炎竜ルベリオン》+《烙印追放》+《捕食計画》
墓地:《烙印竜アルビオン》
の確定2妨害を成立。さらに相手ターンで《捕食計画》の発動(スタペリアが存在するので捕食カウンターが置かれたモンスターの発動した効果は無効になる。)及び烙印追放で墓地のアルビオンを特殊召喚し、アルビオンとルビリオンで2体目のスタペリアか《スターヴ•ヴェノム•プレデター•フュージョン•ドラゴン》を行います。この際相手モンスターを使って融合すれば最大5妨害となります。これで相手の展開を阻止し、残った融合モンスターや貯まったリソースで3ターン目にワンキルするデッキです。この展開は《捕食植物アンブロメリドゥス》が成立すれば行うことができます。
 また、捕食植物展開ができない際は通常の【烙印デスピア】の展開を行います。基本展開ではドライトロンや天威勇者といったデッキのような「決まれば勝ち」ほどの展開はできないものの、そこそこ強力な展開ができることや、基本展開でなくても【デスピア】ギミックでの質の高い妨害ができること、初動が多いことがこのデッキの強みです。また、初動が多い点、烙印融合や虚無空間、簡易融合といったパワーカードが多い点といった強みを活かすためメインギミックに絡まないカードは出来るだけ積まず手札誘発に割くこと、デッキ枚数を出来るだけ40枚に近づけ、パワーカード及びそれを通すためのカードを引きに行くことを意識して構築しました。結果的にどうしても削れるカードがなく41枚となっています。

2.個別カード紹介
【捕食植物】ギミック

《捕食植物サンデウ•キンジー》

 《融合》無しで自身を含む融合素材モンスターで闇属性の融合モンスターを融合召喚できます。
このカード+捕食植物モンスターでアンブロメリドゥスが成立するため、初動カードになります。また、このカード×2でも初動になるため被りも弱くありません。一方でアルベルと召喚権を食いあってしまうことや後述の理由から捕食植物モンスターを最低限に減らしたい理由もあり、2枚の投入としています。

《捕食植物ビブリスプ》

 非常に緩い条件で捕食植物モンスターをサーチ可能なこのデッキの潤滑油的存在。基本的には烙印融合から《ステイセイラ•ロマリン》を経由して墓地に送られることで後続の確保を行いますが、オフリスやルベリオンのコストになったり、烙印開幕の効果で墓地に送られたり、おろまいから墓地に送られ初動になったり、足りない捕食植物モンスターを供給したりと役割は多岐に渡ります。
 非常に強力なカードなのですが1枚では何も出来ないため、2枚採用にしています。

《捕食植物オフリス•スコーピオ》

 過去に環境で暴れたため制限カードに指定されているカード。このデッキでは主にキンジーをリクルートしアンブロメリドゥスの成立に繋げます。捕食植物ギミック唯一の確定1枚初動ではあるのですが、あらゆる手札誘発を重く受けてしまうことや、コストが重く通ったとしてもキンジー×2の展開とアドバンテージ的に差がないためそれほど積極的には使いません。制限カードではありますが緩和されても枚数は増えないと思います。

《捕食植物ダーリング•コブラ》

 詳しい理由はまた別の機会に話したいと思いますが、このカードこそが(愛を除いて)捕食植物というデッキを組む理由になると思います(一方でそれが改善されないうちは捕食植物は価値を見出せないという点は解決されないのですが。)。捕食植物展開に必須である一方で素引きしてしまうと捕食植物ギミック全てがゴミになってしまうのですが、出来るだけデッキ枚数を40枚に近づけたかったことや、そもそも烙印ギミックの初動カードも9枚と豊富にあるため最悪烙印ギミックで展開できれば良いと考え1枚の採用です。
 しかしアンブロメリドゥスの素材条件が捕食植物×2であるため最悪融合素材という役割は持てると考えて2枚採用するのも検討できると思います。

《捕食植物ブフォリキュラ》

 捕食植物ネームを持ち、生きた《融合》にもなれるという非常に強力なカードです。たまにP召喚もします。
 このカードによる融合召喚はキンジーと違い召喚権を使用しない一方で、2枚被りが初動となり得ないため2枚採用としています。

《捕食植物トリアンティス》

 スケール融合が可能になる他、簡単に捕食カウンターを置けるカードです。先述の《ブフォリキュラ》とスケール融合すれば召喚権を使わずアンブロメリドゥスを出しながらチェーン切りを行い、ブフォリキュラの効果でこのカードを回収するという捕食植物ギミックの中では1番強い動きができます。
 このように他のカードと組み合わせた際の動きは非常に強力なのですが、こちらも被りが弱いブフォリキュラとの組み合わせでないと先攻では捕食植物ネーム以外は価値が無くなってしまう点やアンブロメリドゥスで除外されない限り再利用できる点からサーチで持ってくる1枚のみの採用です。

《ステイセイラ•ロマリン》

 名前にも見た目にも捕食植物要素は全くないですが捕食植物ギミックで使うのでこちらで紹介。
烙印融合でアルビオンの素材になりつつビブリスプを墓地に送り捕食植物のサーチに繋がるのが仕事です。たまに烙印開幕の効果で墓地に送られます。素引きが弱いものの捕食植物ギミックのパワーが大きく変わるので採用。

【烙印デスピア】ギミック

《デスピアの道化アルベル》

 基本的には《烙印融合》を持ってくる初動カードです。召喚権を使ってしまうため、基本的には《烙印開幕》で出したいのですが、そもそも烙印融合がなければお話にならないため3枚採用しています。流石にデスピア関連の動きは周知されているため中々このカードにうららは撃ってくれません。

《悲劇のデスピアン》

 採用を迷ったカード。素引きが弱くコンボ前提であることや、【デスピア】に寄りすぎてしまうことが理由なのですが、愚かな埋葬で捕食植物モンスター以外に選択肢が生まれ初動になる点、烙印融合初動が強力になる点、赫の烙印と合わせてアルバスの再利用ができる点等採用するメリットが大きく採用しました。やっぱりあると便利です。

《アルバスの落胤》

 烙印融合の融合素材。それ以上でもそれ以下でもありません。デッキ枚数を40枚に出来るだけ近付けたいという理由や最悪手札に来てもギミックは成立する点から1枚採用としています。一方で1度このカードが墓地や除外で止まってしまう大きく動きが制限されてしまうのも事実であり、そちらに神経を使わないといけないため2枚採用も検討可能だと思います。

手札誘発

《増殖するG》《灰流うらら》
 このデッキに置いては融合素材にもならず、チューナーである意味もないため誘発以外の役割は全く期待できませんが、外す理由がないため採用。
《エフェクト•ヴェーラー》
 4種類目の誘発としての役割の他、ロマリンを既に使用した後のアルビオンの素材として使うこともあります。

魔法•罠カード

《烙印融合》

 墓地を肥しつつ強力な融合モンスターを出すパワーカード。このカードが通れば大体勝てます。

《烙印開幕》

 手札を1枚墓地に送る必要はありますが、召喚権を使わず烙印デスピアギミックの初動に繋げられるカード。おまけ効果もミラーやライストに強い。準制限カードなので2枚。
 コストではなく効果で墓地に送るのはロマリンの効果を発動させることができる点やうららで止められた際にディアドがない点でメリットとなりますが、反面手札のビブリスプを切りたい場面でうららで止められてしまうと切れない点がデメリットになるため一概に優れているとは言えません。

《赫の烙印》

 喜劇のデスピアンの項で述べた通り、烙印融合からの展開やアルバスの再利用のために採用。捕食ギミックからの基本展開だとそもそもデスピアモンスターが墓地に行かず、サブギミックや下ブレケアとしての札でしかないことから1枚のみの採用。当たり前ですが使った時は強いです。

《簡易融合》

 このデッキ屈指のパワーカード。アンブロメリドゥスを出せば召喚権を使わず「プレデター」カードのサーチ+捕食植物モンスターのリクルートができますし、ミレニアムアイズサクリファイスを出せば誘発ケアが可能です。
 他に初動がない場合や指名者を握っている場合はアンブロメリドゥス、烙印ギミックを握っている場合はミレサクを出す場合が多いです。

《金満で謙虚な壺》
 冒頭で話した通りパワーカードやそれを通すためのカードを引きに行くために採用。うららの撃たせどころにもなります。一方でエクストラデッキにそれほど余裕があるわけではないので烙印ギミックが手札にある場合は3枚除外を選ぶことが多いです。

《おろかな埋葬》
 ビブリスプを落とすことで捕食植物モンスター、悲劇を落とすことでアルベルのサーチや烙印魔法罠の回収ができる小回りのきくカード。

《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》
 誘発ケアのため採用。特に増殖するGと烙印融合へのうららは致命的なため最大枚数の採用。

《烙印追放》

実質捕食植物みたいなカード。基本展開で使うが他にも様々な利用が可能。

《捕食計画》

 基本展開に使うカードではあるが採用に迷った。後攻で弱いことや事故札になりかねないこと40枚に出来るだけデッキを近づけたかったことが理由だが、このカードの有無で展開の強度が変わることに加え展開で必ずルベリオンを使用する以上コストとして使うことができ、完全に腐ることはないと考え採用した。
《無限抱影》 
 先攻でも後攻でも強いカードのため3枚採用。


《虚無空間》
 先攻で開けば勝ちに近いしょうもないカードですが開けば勝ちなので採用。後攻で捲ったあとの蓋するカードとしても使えます。正直《王宮の勅命》より強力だと思いますし、さっさと禁止にすべきだと思います。

エクストラデッキ

《捕食植物アンブロメリドゥス》 

 書いてあることは捕食植物版神子イヴ、ボンテンコウ+αといった内容でありもっと騒がれてもおかしくないカードなのですが、持って来れるカードが軒並み弱いため騒がれていません。先述の通りこのデッキはこのカードを融合召喚するところから始まります。おまけに見えるカウンターを用いた効果も充分強力。
 基本展開ではルベリオンの効果でデッキに戻して再利用が可能なため1枚しか使わないのですが、ルベリオンやアルビオンの効果を止められた時を考えて2枚の採用。

《捕食植物ドラゴ•スタペリア》

 捕食植物デッキより他のデッキで輝いてるような気がしないでもないカード。ティアラメンツの方がよっぽどこのカードを出しやすいです。ただ効果の真価は捕食植物デッキでこそ発揮します。
 基本展開で2枚使うことがあるので2枚の採用。

《スターヴ•ヴェノム•プレデター•フュージョン•ドラゴン》

 イラストは120点なんですが、なんとも言えないカード。このカードに関しては言いたいことは沢山あるのですが今回は割愛。このデッキでは烙印追放から出すカードとして採用。状況は選びますがこのデッキ唯一の魔法罠無効であるためそれなりに使います。

《スターヴ•ヴェノム•フュージョン•ドラゴン》

 このデッキでは超融合を採用していないため、自分墓地のミラジェイドをコピーできる覇王スターヴや特定の場面で輝くキメラフレシアの方がいいかもしれませんがそもそもこのカードがかっこよくて捕食植物デッキを組み始めたため採用。採用理由は愛。遊戯王のモンスターの中で1番すき。
 一応相手のミラジェイドをコピーしたり高打点耐性つきモンスターを手軽に超えるといった役割もあります。

《捕食植物トリフィオヴァルトゥム》

 素材はやや重いですがブフォリキュラやトリアンティスを用いることでそれなりに簡単に出せますし、余った融合モンスターを素材にしてもいいです。トリアンティスを素材に出して打点要因になるのが仕事です。相手がシンクロ•エクシーズ•リンク召喚を中心に行うデッキならスタペリアに優先して出してもいいかもしれません。

《氷剣竜ミラジェイド》

 説明不要な強くてカッコいいカード。とにかく強い。採用枚数は迷ったが他に削れるカードがなく、ミラジェイドが1度成立している時点でかなり勝利に近づいてることや烙印追放やルベリオンで戻すことで再利用可能なことを考える1枚のみにした。

《神炎竜ルベリオン》

 間違いなく強力なカードなのだが、このカードが光属性であるせいでキンジーやブフォリキュラからルベリオンが出せない点が凄く残念。手札コストも無視できない。
 基本展開では除外されてしまうがこのカードは2回出したいことや最悪ミラジェイドのコストでも使えるため2枚の採用。

《烙印竜アルビオン》

 基本展開で使うため採用。

《深淵竜アルバ•レナトゥス》

 アルビオン2枚目と迷ったが、簡易融合をサーチできるこちらを採用。正直どっちがいいかわからない。アルバスが墓地にいってしまうと困るので基本的に場に出すことはない。

《ガーディアン•キマイラ》

 主に捕食植物ギミックに触らない時に使用。もちろん強いです。メインの捕食ギミックで動く場合はあまり使いません。

《赫灼竜マスカレイド》

《悲劇のデスピアン》と捕食植物モンスターで出したり、赫の烙印から出すカード。キメラフレシアと迷ったがデッキによってはエンドカードとなり得ると思い採用。

《ミレニアム•アイズ•サクリファイス》

 簡易融合から出して手札誘発対策に使います。
時の任意効果であることに注意!

3.展開例


1.アンブロメリドゥスが出せる手札(サンデウキンジー+捕食植物モンスター、オフリス+モンスター、ブフォリキュラ+トリアンティス等)+手札コス※今回はキンジー+捕食植物モンスターの例
①キンジーを通常召喚し、効果発動。手札の捕食植物モンスターと融合しアンブロメリドゥスを融合召喚。
②アンブロメリドゥスの①の効果で捕食計画をサーチ。②の効果で自身をリリースしてコブラを特殊召喚。
③コブラの効果で烙印融合をサーチして発動。アルバスとロマリンを素材にアルビオンを融合召喚。
④アルビオンと墓地のロマリンの効果を発動。ロマリンの効果でビブリスプを墓地に送り、アルビオンの効果で墓地のアンブロメリドゥスとアルバスを除外しルベリオンを融合召喚。
⑤墓地のビブリスプと手札1枚を捨て場のルベリオンの効果を発動。除外されているアルバスとアンブロメリドゥスをデッキに戻しミラジェイドを融合召喚、ビブリスプの効果でブフォリキュラをサーチ。
⑥ブフォリキュラをPゾーンに発動し、効果で場のアルビオンとコブラを素材にスタペリアを融合召喚。捕食計画をセット。エンドフェイズに墓地のアルビオンの効果で烙印追放をセット。

結果 場:《氷剣竜ミラジェイド》+《捕食計画ドラゴスタペリア》+《神炎竜ルベリオン》+《捕食計画》+《烙印追放》+《捕食植物ブフォリキュラ》 墓地:《烙印竜アルビオン》

 上述したこのデッキの基本展開。それなりの盤面を作りつつ、返しのターンでミラジェイドのコストにしたレナトゥスの効果で持ってきた融合カード及び計画で墓地に送ったビブリスプでサーチした捕食植物のリソースを使ってワンキルします。

2.アルベル+手札コスト
①アルベルを通常召喚し烙印融合をサーチ。
②烙印融合を発動。アルバスとロマリンを素材にアルビオンを融合召喚。
③ロマリンとアルビオンの効果発動。ロマリンの効果でビブリスプを落とし、アルビオンの効果で墓地のアルベルとアルバスを除外しルベリオンを融合召喚。
④ルベリオンとビブリスプの効果を発動。ビブリスプの効果でブフォリキュラをサーチ、手札を1枚捨てルベリオンの効果で自身とアルバスをデッキに戻しミラジェイドを融合召喚。
⑤ブフォリキュラをPゾーンに発動し、効果でミラジェイドとアルビオンを素材にスタペリアを融合召喚。エンドフェイズに烙印追放をセット。

結果 場:《捕食植物ドラゴスタペリア》+《烙印追放》+《捕食植物ブフォリキュラ》 墓地:《氷剣竜ミラジェイド》

 次のターン烙印追放でミラジェイドを蘇生することで2妨害になります。墓穴の指名者に弱くあまりやりたくはない展開です。

3.烙印開幕+手札コスト2枚
①烙印開幕で手札1枚を墓地に送りアルベルを特殊召喚。その後はビブリスプによるサーチをキンジーにする以外はアルベル展開の④までと同じ。
②キンジーを通常召喚。自身とアルビオンを素材にスタペリアを融合召喚。エンドフェイズにアルビオンの効果で烙印追放をセット。
結果 場:《捕食植物ドラゴスタペリア》+《氷剣竜ミラジェイド》+《烙印追放》 墓地:《烙印竜アルビオン》

手札消費は激しいものの、2妨害を用意しつつ烙印追放で妨害をおかわりできます。

5.烙印融合+モンスター+手札コスト
①烙印融合を発動。アルバスと悲劇のデスピアを素材にルベリオンを融合召喚。
②悲劇とルベリオンの効果を発動。アルベルをサーチし、手札を切ってルベリオン自身とアルバスを戻してミラジェイドを融合召喚。
③アルベルを通常召喚し赫の烙印をサーチしてセット。

結果 手札:モンスター1枚 場:《デスピアの道化アルベル》+《氷剣竜ミラジェイド》+《赫の烙印》 墓地:《悲劇のデスピアン》

今更説明する必要があるかわかりませんが、赫の烙印で悲劇のデスピアンを拾い、アルベルと手札のモンスターと融合することでガーディアンキマイラを融合召喚するデスピアの基本展開です。

6.烙印融合+モンスター+手札コスト
①烙印融合を発動。アルバスとビブリスプを素材にルベリオンを融合召喚。
②ルベリオンとビブリスプの効果を発動。ビブリスプの効果でオフリスをサーチ。手札を切ってルベリオンの効果でアルバスと自身を戻してミラジェイドを融合召喚。
③オフリスを通常召喚。モンスターをコストにコブラをリクルート。コブラの効果で簡易融合をサーチ。
④簡易融合の効果でアンブロメリドゥスを融合召喚。アンブロメリドゥスの効果で捕食計画をサーチしセット。リクルート効果でオフリスをコストにキンジーを特殊召喚。キンジーとアンブロメリドゥスでスタペリアを融合召喚。
結果 場:《氷剣竜ミラジェイド》+《捕食植物ドラゴスタペリア》+《捕食計画》 

5と同じ手札を使った展開です。墓穴の指名者への強度、妨害の種類、最大値、ライフコスト等の違いがあります。環境や相手デッキに応じて使い分けましょう。

7.捕食植物ギミックと烙印ギミックが両立できる場合
①コブラのリクルートまで1と同じ。コブラの効果でミレサクを融合召喚。その後烙印展開。

展開の強度は変わりませんがこのデッキ最大の弱点である烙印融合へのうららがケアできます。

8.アルベル+捕食Pモンスター+モンスター
①アルベル召喚から途中まで2の④と同じ。ビブリスプによるサーチはブフォリキュラかトリアンティスの足りない方にします。
②ブフォリキュラとトリアンティスをPゾーンに発動し2体で融合。アンブロメリドゥスを融合召喚し、捕食計画をサーチ。ブフォリキュラの効果でトリアンティスを手札に戻す。その後自身をリリースし、キンジーをリクルート。
③キンジーの効果でアルビオンとキンジーを素材にスタペリアを融合召喚。計画をセット。トリアンティスをPゾーンに発動。エンドフェイズにアルビオンの効果で烙印追放をセット。
結果 場:《氷剣竜ミラジェイド》+《捕食植物ドラゴスタペリア》+《捕食計画》+《烙印追放》+《捕食植物トリアンティス》

応用展開。トリアンティスをスケールに貼っておくことで烙印追放で蘇生したアルビオンと自身を融合することで融合モンスターを減らさずに2体目のスタペリアを出すこともできます。

4.採用を見送ったカード

《ローンファイア•ブロッサム》

 植物族デッキなら脳死で入れるみたいなカードでしたが、召喚権を使って出したこのカードを止められてしまうと何もできなくなってしまう上に召喚権がアルベルやキンジーと喧嘩してしまい、融合素材にもならず、そもそもこいつから出すオフリスがこのデッキではそこまで強くない等問題点が多く不採用。

《捕食植物ドロソフィルム•ヒドラ》

 ミラジェイドミラー等に強くなり、一度落とせばずっと使えることに加えカウンター除去もできるため痒いところに手が届くカードだが、先攻展開に貢献できないためデッキ枚数を減らすうちに抜けてしまった。

デスフェニセット

 HEROを除けばデスフェニを使えるのはコブラの効果を使えるこのデッキの特権であるし、何より昔みんなが入れてたカードを自分だけが使えることが嬉しくて最初はダッシュ+ディバインセットで入れていた。捕食ギミック+烙印ギミックができる際に烙印融合にうららを撃たれた時を想定して入れていたがそもそも烙印融合が使えるミレサクを優先する場面が多いことに加え何より素材素引きが弱い。ディアボリックディナイアルセットも試したがやはり素材素引きが弱くデッキ枚数を減らす過程で外れてしまった。ゴミが墓地にいても役割を果たせるガンマドライバーが割合1:1でもほとんど採用を見送られていることを考えるとサーチできるとはいえフューデスが3枚使えないと厳しいと思う。

覇王スターヴやキメラフレシアについて先に触れているので割愛。

5.このデッキの問題点1

 弱点ではなく問題点としたのは理由があります。このデッキの弱点はほとんど【デスピア】に共通します。烙印融合へのうららが致命的な点、次元障壁がとても重い点、ルベリオン(このデッキでは主にアルビオンですが)への抱影•ヴェーラーが重い点が挙げられます。またギミックの中で基本的に魔法罠への対抗策がガーディアンキマイラしか存在しないというものもあります。
 これらの弱点をこのデッキは枚数を抑えて指名者を引く確率を上げつつギミックが両立する場合には簡易融合でミレサクを出すことでケアすることで対策しています。次元障壁への回答はありません。
 一方でこれらの弱点をより強力に補うギミックが存在します。それが【勇者】ギミックです。
これらは誘発ケアになりつつミレサクと違い抱影や次元障壁といった魔法罠を止めることもできます。また手札コストや後手捲りといった別の役割を果たすことができます。
 そして烙印融合からミラジェイドさえ成立してしまえば高い確率で勝ててしまう【烙印】ギミックには捕食植物のような盤面の強化より【勇者】のような烙印融合を通すまでに大きく貢献するギミックの方が重要なのです。簡単に言えば【烙印捕食】自体は強いけれども烙印ギミック【勇者デスピア】の方がもっと強いという話です。
 もっとも直近でいえば僕はこの点をそこまで気にしてませんでした。直近の規制によって勇者ギミックのコンセプトは死んでいないもののアクセスは減りましたし、規制後もかわらず勇者が使われるのを見てグリフォンライダーが次の規制で禁止にされるだろと考えていたからです。

6.このデッキの問題点2

 しかし、新弾発生で新たな問題が出現しました。【スプライト】及び【烙印ティアラメンツ】の登場です。
 まずスプライトの登場により環境はスプライト一色になりました。問題はその中身です。高い安定性と圧倒的な展開力と貫通力を備えたスプライトを後攻から止めることが困難なため、環境はこれまで以上に誘発環境となりました。高い安定性とデッキスペースの確保が可能なデッキ構築が求められるようになったのです。
 このような環境で捕食ギミックは邪魔であるといわざるをえません。ミラジェイド+赫の構えが強力であることは変わりないため10枚も陣取る捕食ギミックをわざわざ使う意味がさらになくなりました。
 また《ギガンティック•スプライト》対策に《幽鬼うさぎ》が流行したのも致命的でした。通常勇者デスピアは幽鬼うさぎをそれほど致命的としませんがキンジーやブフォリキュラを止められてしまう捕食には致命的だったからです。
 こうしてスプライトによって捕食ギミックの存在がさらに揺らぐ中更なる問題が生じました。それが【ティアラメンツ】です。
 このデッキは烙印融合を積むデッキであり、烙印融合を初動に使えるデッキながら烙印融合に依存していません。【デスピア】でさえなし得なかった烙印融合依存からの脱却が果たされているのです。
 実際はティアラメンツは【烙印サンドラ】や【烙印ドラゴンメイド】のような烙印ギミックはおまけに近いデッキではあるのですが、それでもデスピア以外に烙印融合を用いた融合デッキが現れたのは精神的にきました。【ティアラメンツ】の存在で融合対策の次元障壁スレイがデッキから抜けていないのも痛いです。

7.さいごに

 今回私がこのデッキを紹介したのは直近の環境からこのデッキへのモチベーションが落ちてしまったため、ここ数ヶ月考えてきたもののまとめとして書いたものでした。本来はサイドデッキ等もあったのですが、考えるのが馬鹿馬鹿しくなってしまいやめました。
 もっともずっと捕食植物を愛してきた私からするとこのデッキは大変楽しかったですし、今年のアニメーションクロニクル次第ではまだまだ可能性はあると思っています。新規の情報が出たらまた考察したいとおもいます。 

#遊戯王 #捕食植物

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