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一本道

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他の可能性を無視する形で走ることでその一本道に多様な可能性を呼び込もうとする天邪鬼な文章実践です。
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2021年12月の記事一覧

ある夜,思い出したこと

私はよくわからない。 わからないということを忘れてしまうということが。 ふと思い出した時,…

クラゲと肺

クラゲが肺に見えた話をします。 寒いのに,水族館に行きました。 まあ、魚を見てまわりまして…

宇宙と哲学の対話

宇宙と哲学には深く尊い関係があります。 と、こんな語り口で物語り始めると深遠なもののよう…

なににモテたいか

モテたい。と思ったことはあるだろうか。私は正直ない。「この人ともっと深く関わりたい。」と…

お金の問題について

私はとっても楽観的な人間である。 最近も予想外の支出が重なって,銀行の口座に0だけが存在し…

目的は後付けされる

私はビジネスというものが嫌いである。 本屋さんに行くと,ある程度「すごいビジネスマン」が…

論理的であるということ

説明するというのはつくづく難しいと感じる。説得ならまだマシなのであるが,説明は果てしなく難しい。というよりも,説明しようとすると哲学的な思惟は免れないのであるが,それを行うのにはとてつもない体力が必要なのであり,それを行い続ける探究心も必要なのである。これを両方持ち続けるというのは常人では不可能である。 だから、書物,テキストというのはいつも「わかりにくい」。わかると思われているのはそれが説得だからわかりやすいだけなのであり,説明というのは究極までいけば沈黙でしかない。膜のよ

私的レヴィストロース

レヴィ=ストロースは透き通った人間なのである。 と、私はよく思う。しかし、それが何に由来…

論理的に遊ぶ

最近はなんだかニヒルなことばかり書いている気がするので,今日は「論理的に遊ぶ」ということ…

シュールレアリスム的素直

素直になれないなら喜びも悲しみも虚しいだけ レミオロメンは『粉雪』でそう言った。 私はこ…

ファンとは何か,詩的随想

ファンとは何か。 私は特に「私は○○のファンです。」というものがない。 しかし、ファンとい…

千年後も生きている

好きな人と話していて,なんとなく千年後も生きているような気がした。 よくわからなかった。…

歴史というよくわからないもの

ふと、私は歴史というものに興味がないことに気がついた。 それはいつものように,ぼけーとし…

考えるということはどのようなことなのだろうか

私はある程度「明晰に考える」ということに憧れ,ある程度「混濁の中に力強く在る」ということに憧れる。 というのも,私は「考える」という営みの営みとしての意味を「明晰に考える」に与えることに異論はないし,事実それになりたいという欲求がある。 私は明晰に考えて,明晰に表現したい。 けれど、それを許すのは「混濁の中に力強く在る」ということである。 世の中には私も含め考えているふりをしている人が多い。 考えているふりをしている人と,そうではない人を明確に区別するのは,考えるということが