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一本道

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他の可能性を無視する形で走ることでその一本道に多様な可能性を呼び込もうとする天邪鬼な文章実践です。
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2021年9月の記事一覧

表現者のエネルギー

表現し得ない、というのは表現における最も強いエネルギーである。 「表現し得ない」というの…

他人が話すということ

「他人」は私たちが「話を聞く」ということを「覚える」ために存在する。 ならば、あの、「聞…

悩みとは何か

大層な題名だけれど、これは別に「お悩み相談室」じゃないから解決もしないし、聞くこともしな…

もう一度書くということ

「あれ、これ、いつかも書いたな」と思うことがある。 たとえば今日は「好きな比喩体系につい…

自己紹介したくない

最近は何かと自己紹介をする機会が多い。 そのたびに私は「自己紹介とは何か」という問いを立…

括弧つきの言葉

括弧付きの言葉を書いてしまう。 これは私の大きな悩みである。 私の中では一応、普段使われて…

計画と実践

計画と実践。 PDCA。どれがそれでどれがどれなのだろう。 「PDCAサイクルがなんちゃらかんちゃら」 私はあまり人の話で寝ることはないのだが、「わからない」話は寝てしまう。 「よくわからない」話は寝ない。それは「おもしろそう」だからである。 経済が私に引き起こすあの退屈はなんなのだろう。 概念というのは「経済のためのもの」と「思考のためのもの」がある。 それは因数分解的な概念と培養的な概念との違いである。 経済は、何を因数分解している。何を何でまとめている。よくわからない

快楽の予感

「快楽」とはそれをそれかもしれないと予感して「行為」することによって得られるものである。…

長い文章における「助走」について

長い文章を久しぶりに書いた。 その感想を書き連ね、「長い文章を書く」ということの「快楽」…

六章 豊穣の滞在

久しぶりに長い文章を書きました。 最後です。 別にこれが最後なだけで、「よく生きる」につい…

五章 偶然と気分

さて、やはり前回も「うねり」と「私」とに「巻き込まれる」ことによってよくわからない文章を…

四章 読書から見える「よく生きる」の諸形態

「生きる意味とは」と問われるとすれば、私はどう答えるでしょうか。 きっと「生きることに意…

三章 読書の本質の実現

前回の文章は「うねる」ということがちょうど良い文章でありました。 私の文章は「うねる」こ…

二章 読書の本質

昨日の煽るような始まりに少しだけ嫌気が差しましたが,あれはほとんど私を鼓舞するものなので,嫌であれば読み飛ばしてもらって構いません。 今回は前回「従来の読書論」として明らかになったものに対して私がどのようなものを「真理」として見つめているのか,ということを明らかにしたいと思います。 というのも,前回は私の「読書」に対する考え方を考えるということよりも「従来の読書論」をしっかりと規定しておくことが重要だったのですから。 例に漏れず,今回も目処は立っているので,まずはそれを確認し