究極のエルダープレデター
●夏休みはプレデター
・遂に終わる『プレデター2』30周年
こんにちは桑原です。
夏ですね。プレデターの季節です。
なんで?とかは聞きません。
だってそうだから。
「SDCC・恐竜・プレデター」
これは夏の季語だから!!!
SDCCがはじまり、なぜ俺は今日本にいるんだ?
とあまりにもツラい自問自答をしています。
俺の身体に!!
16時間の時差をブツけてくれよ?!
なぁオイ?!
取り乱しました。
SDCCがはじまったということは、あらゆるポップカルチャーの新情報が雨後の筍のように、わんさわんさと飛び出してきます。
俺たちのネカも、当然新商品を発表するワケです。
ついに!!!
ロストクランが!揃うワケだ!!!
・オサ!!オサ!!オサ!!
長かった......。
色々ありまくったけど、発表まで漕ぎ着けて本当によかった。
かなり色々なことがあったので、事情に詳しい方は喜びもひとしおでしょう。
まぁそんなん知らんくても、
・クールな付属品
・アメイジングな可動域
・ファッキンホットなバックボーン
それらが追加された、アルティメット版ロストクランが揃う。
心拍数がおかしなことになることうけあいです。
身体への負担がエグいので祝日にすべき。
ネカだけでも沢山の展示・発表がありましたが、やはり俺はエルダーを紹介したい。
https://mamegyorai.jp/net/main/item_detail/item_detail.aspx?item=650528
(豆魚雷というお店で買えるみたいです。)
当然といえば当然、ではあるのだけれど、ロストクランのシメはやっぱり族長・酋長・長老・ボス・オサのエルダー。
プレデター界きってのオシャレ番長でダンディ。
ナイスミドルでありながらも、海賊的ファッションを好む遊び心の持ち主。
強さを認めた人間には、激シブピストルをあげちゃう気風のよさ。
人間、目指すところはエルダープレデターですよ、まったく。
映画での登場時間はわずか数秒にもかかわらず、鮮烈な印象を残したエルダー。光る個性で元から人気がある個体だ。
・あの娘は太陽の Golden Angel
「ハリガンに渡したピストルはどこからきたのか?」
という答えが判明する「プレデター:1718」というコミックが存在し、エルダーへの理解が深まる内容になっている。
このエピソードが収録されている邦訳コミックは、フェーズシックスから出版済み。アメトイフリークにはありがたいタイトル(エイリアン、プレデター、TF、タートルズなど)を積極的に翻訳化している出版社なので、なるべく買って応援したいところだ。
このコミックを見て、驚くのはエルダーの体色。
きいれぇのぉ~!!!!
やばすぎるボディ。
ライムイエロー&グリーン。
レゴで手に入れたときに、どこに使えばいいか分からず困惑した色だ。
『プレデター2』では素顔であったが、バイオマスクも装着。
個人的になんともいえないデザインで、むしろダサいと思っているのだが、若かりし頃のエルダーのトータルコーディネートの傾奇っぷりを見ると、これくらいパンチ効いてるのはアリだ。
誰だって若い頃はやべえファッションの経験があるでしょう?
プレデターにもそういう時期があってもよい。
この頃は、”ゴールデンエンジェル”(なにがどう天使に見えたかはわからない)と人間に呼ばれたが、つまりは若かりし頃のエルダーである。
ということは......?
やっぱり!!
長老ォォォオ!!
ずっとそれを使っていらっしゃるのですね......!
ネカなら絶対そうするだろうなという確信。
いや、信頼があった。
嬉々として盛り込められた、LEDライトアップギミック。
コミックの表紙では光っているようにも見える表現だったり、そもそも『プレデター』でもジャングルデーモンの目は光っている。
ゴールデンエンジェルでは無かったギミックだけに、アツいアップデートだ。
・アンノウンルッキングロストクラン
アルティメット版ロストクランの特徴は、劇中には無かったマスク・素顔、装備を付属。さらには、個体のバックボーンを創作(でっち上げもいいところである)しているところにある。
ファビュラスだ……。
故に「なんだこれ?!見たことねえ?!」という部分が最大の魅力だと思うし、楽しみにしていた。
ゼロからの、でっち上げというよりはボツネタや他キャラとの匂わせなど、引用元があったりすることも、ファンにとってたまらないものになっている。
(シャーマンの発表時、豆魚雷という店がやたらアガってました。好感が持てますね。)
MCUの面白さとかに近いものがあるかもしれない。
見れば見るほど世界が繋がっていくような。
エルダーにもそれを期待していた人もいただろうが、エルダーの過去はコミックで語られていた部分もある。
マスクはゴールデンエンジェルのスタイルで予想済み。
追加武装に関しては、剣を船長の墓標代わりにしてしまっているため、新規造形で別の剣がつくものか?と思ってはいたものの、
海賊的なマチェーテが元より付いているため、そのまま付属。
実のところ、意外と驚きのないアップデート内容だったりはする。
のだが。
ネカはとんでもない部分を再現してきた。
両腕のガントレット付近である。
●究極たる再現度
・本物を見て作ることの誠実さ
劇中の右ガントレットには、革か布のようなものが巻き付けてある。そこに黒いワッペン・パッチのようなものが付いているのだ。
この箇所はよっぽど意識的に見ないと分からないし、ワッペンの色味が黒いので輝度を上げることでようやく見えてくる。
あまりにもマニアック。
それを踏まえたうえで今回のサンプル画像をみてほしい。
やりやがった。
このディテールを盛り込んだエルダーを他にしらない。
ガレージキット等のファンメイドアイテムにはあるかもしれないが、マスプロではおそらく初の再現だと思われる。
再現度をウリにするホットトイズのエルダー2.0版を持っているが、この意匠は再現されていない。
お手元のエルダーの立体物を確認してみてほしい。
おそらくそこにはなにもない。
ちなみにこのワッペンは、「アメリカ陸軍第2歩兵師団」のもの。
中央にネイティブアメリカンの意匠が見て取れる。
サンプルを見る限り、シルエットも再現しているようだ。
左のガントレットは、網のようなものが巻き付けてある。
この箇所も革か布で巻き付けたようなデザインの立体物がほとんどだ。
(それはそれでかっこいい)
アルティメット版エルダーでは、網の意匠も拾っている。
いささかディテールがつぶれているようにも感じるが、他のフィギュアを参考に革を巻く。という間違いを犯さなかったことが素晴らしい。
他のフィギュアをみて作ったフィギュアは意外にも多い。
既発のアイテムで勘違いしたディテールを、そのまま他のアイテムでも継承していることがある。
ネカが過去に発売したエルダーも革を巻いた状態であったため、確実な進化を感じる。
細かく観察して、ディテールに盛り込む。
基本に思える部分だが、そこをおろそかにしないことは誠意のあるものづくりだと思うのだ。
ひとつだけイジワルをいうと、
ボーンネックレス同様下げているドッグタグが見当たらない。
とはいえ、サイズ的にかなり厳しい部分だと思う。
ネカ贔屓の自覚はあるが、許してあげたい。
知ったようなクチで色々語ったのだが、そもそもワッペンとドッグタグの意匠に関しては、
プレデター知識の権威、ろーかすと先生のツイートで知ったことなので、ここ2年のほかほかナリッジだったりする。
勉強になります!!!
・ファンがほしい物を作るということ
「あまりにも細かいところを再現する。」
「追加要素は公式で提示されたものを採用する。」
以上のことから、今回はオリジナリティを加えるというより劇中のエルダーを本気で再現しよう。というネカの意気込みを感じる。
ネカのアレンジメントを期待している自分がいるのも事実ではあるが、既に人気があるキャラクターにメーカー独自の解釈を加えて、「アルティメット」を冠することは、違和感を抱くファンもいると思う。いわゆる解釈の違いだ。
コレクターの習性的に、やはりロストクランは全員並べたい。
が、(元のスーツが作られた経緯を考えると仕方ないことではあるが、)基本的に色違い程度のビジュアルである。
かつ、過去にも発売しているロストクランを再び揃えるということは、ユーザーに対してそれなりの負担を与えることになる。
(正直俺自身も、スピアやスマートディスクに関しては解説をオミットするくらいの違いのなさだ。)
ならば、印象の薄い個体は魅力を底上げて、買ってもいい理由を与える。
商売が上手い、といえばそうなのだが、シリーズを続けていくため、ファンの期待に応えるため、大人の世界は数字が全てなのだ。
「ロストクランを揃えずとも、エルダーだけはほしい」
という需要にも応えるべく、結果としてエルダーの純粋な決定版を作っているあたりを鑑みても、ネカがいかにファン心理を理解しているかの表れではないだろうか?
これだからネカのプレデターはやめられない。
原材料・人件費の高騰。
コロナ禍による、流通・生産スケジュールのズレ。
さらに畳み掛けてきた異常なまでの円安。
ずいぶんと高価になってきたネカのプレデターではあるが、アクションフィギュアというフォーマットではトップを独走しているし、その立場にあぐらをかくことなく進化を続けている。
予約をして買えば、いくぶん安く買えるため、予約をオススメする。
足掛け2年となった『プレデター2』30周年の締めくくりを、共に祝おうではないか。
え???
スネークプレデターのマスクですか???
俺も教えてほしいです……。
わからなくてもかっこいいから買っちゃおう!!
それではまた!
∴桑原∴
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