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2024年買ってよかったもの ‐ 輪島 キリモトさんのお弁当箱

皆さんはお昼ご飯はどうされていますか?
外食ですか?それともお弁当派?
私はお弁当派で、それもわっぱ弁当でした。
この春に、あるご縁で
輪島塗のお弁当箱を購入しました。
それが、輪島 キリモトさんのつくるお弁当箱。

「輪島キリモト」の漆器には、華やかな蒔絵が特徴の古典的な輪島塗とは一線を画する、スマートで現代的な個性を放つ製品が目立つ。
和洋どちらのの料理にも美しく映え、手に持ったときの軽さ、肌に吸い付くようになじむ柔らかな手触りは感動もの。使い込むほどにツヤが増し、傷がついても塗り直しに出すことで修復がきく耐性の高さも、本物の漆塗ならでは。「一度使ったら手放せなくなる」と話すリピーターが多いというのも、うなずける。
そんな自慢のコレクションの中から、選りすぐりの漆器や木工製品がdancyu祭の会場に大集合。どんなアイテムが登場するかは当日のお楽しみ。一つひとつ手に取って、実際の使い心地をイメージしながら、唯一無二の“輪島キリモトクオリティー”を確かめてほしい。

dancyu祭2024 HPより

輪島キリモトさんは、200年以上続く「木と漆」のプロフェッショナル、
今回、能登半島地震で被災してしまいました。
七代目桐本泰一さんとは、年代は違うのですが、
同じ大学・同じアルバイト先だったのです。

文化観光コーチングチーム「HIRAKU」さんが
輪島キリモトさんの説明を詳しくなさっています。

全国各地で伝統産業や地域の振興に力を入れる民間企業が、文化観光の担い手として存在感を高めつつあります。江戸時代からの伝統を今に伝える北陸・能登の「輪島塗」もその1つ。新しいデザインとコミュニケーションで海外にも広がる製品を作り続けてきた輪島キリモト(石川県輪島市)の桐本泰一さんは、文化と人をつなげることで輪島市のある「奥能登」の観光や経済の振興に力を入れています。

文化観光コーチングチーム「HIRAKU」さんより

今回かつてのアルバイト先の方に、
桐本さんの被災なさったお話、
アルバイト時代の桐本さんのご様子を聞き、
応援したいな、
ということでお弁当箱を購入しました。

このお弁当、大きさがちょうどよく!
拭漆の力なのでしょうか?
お米も風味が損なわれず、
時間が経過してもお米が固くなることはありません。
そしてお弁当を食べた後、
自宅でこのお弁当箱を洗う時に不思議なのは
お米がそこまでお弁当箱にくっつかない。
そして軽く洗剤で洗っても、
表面がつるつるなんです!
漆弁当箱、本当に不思議です。

朴の優しい木目を引き立てるのは、漆塗りの技法の中で最も基本的な「拭漆技法」によるもの。
手跡やほこりなどを残さないよう丁寧に整えられた木地の上に直接漆を塗り込み、乾かないうちに布を使って、漆を擦り込むように拭き取り乾かす。それを繰り返し仕上げています。使い込むことで少しずつ漆の色が明るくなり、より木目がはっきりと現れる、その変化も美しいのが特徴です。

輪島 キリモト オンライン SHOP 商品説明より抜粋

輪島キリモトさんは、
1月の地震で工房も崩れ、
そして先日、半壊状態だったご自宅も
とうとう全壊してしまいました。

今は輪島のために、
復興に走り回っていらっしゃって、
「ひとがホッとするもの、気持ちよくなるものを産み出す何かを
もう一度考えて、必ず復興したいと思います。」
と、頑張っていらっしゃいます。

3月末に西新宿で、dancyu祭があり、
輪島キリモトさんが被災後初めて東京に出店なさるということで
桐本さんご本人にお会いしてきました。
桐本さんのお人柄なのでしょう。
店舗には次から次へとお客様がやってきて、
桐本さんに声をかけていたのでした。

桐本さん、
将来のことを考えると、不安ばかりでつらくなるけれど
絶対に復興する、と強くおっしゃっていたのが心に残っています。

先日NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の取材も受けられています。

そんな桐本さんのお弁当箱。
私の中で、今年一番買ってよかったものとなりました。
朝、お弁当を作りながらも、私も今を頑張ろう。
生きる力を与えてくれる、桐本さんのお弁当箱です。


noteでも輪島キリモトさんをご紹介してくださっている方々が。
そのこだわりと技法には、金谷勉さんの記事、
藪塚通信さんの記事
を読んでも感動いたします。
輪島キリモトさん応援しています。


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