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京都山一パン総本店「京風メロンパン」


皆様は、"京都風メロンパン"をご存知でしょうか。

メロンパンといえば格子模様をイメージする人がほとんどかと思います。名称の由来は諸説ありますが、マスクメロンの外見と似ていることからメロンパンと名付けられました。差別化を図るために近年メロンの香料が使われたり、緑色の色素を使用するようになりましたが、本来のメロンパンにはメロンの味要素は一切ありません。


『関西と瀬戸内の一部で紡錘形で白あんが入ったものがメロンパンで、円型のビスケット生地がサンライズである。』

Wikipediaにはこのような記述がありますが、生まれも育ちも関西の私にとってメロンパンといえば円形型でした。サンライズという商品を見た記憶はありません。中に白あんが入っている紡錘形のメロンパンを知ったのは京都検定を勉強してからになります。

京都風メロンパンの歴史についてはJR東海の観光HP『そうだ京都、行こう』スタッフブログに書かれていました。昭和三十年代に京都パン組合がマクワウリ型のパンにクッキー生地をのせ、白あんを入れたものをメロンパンとしてレシピを作ったんだそうです。

メロンパンの発祥は諸説ありハッキリしていません。インターネットで歴史をザッと調べてみましたが正直ナニガナンダカさっぱりでした。我々はパンの専門家でも食文化研究家でもありません。「円形型」と「紡錘形」の二種類だけ知っていれば十分だと思いました。


こちらが京風メロンパンになります。

とあるデパートで購入しました。ご当地グルメに力を入れていて、数日前に入店したときは「焼きそば弁当」が売られていました。地域限定に目が無いワタクシです。


みんな大好き"あんこ"ですが、私は小さい頃よりずっとトラウマを抱えていました。

私の通っていた小学校では、"交換給食"という別のクラスで給食を食べる謎の授業がありました。その日の献立はお汁粉となっていました。あんこの食感が苦手だった私は器に手をかける事さえできませんでした。いつもは残しても問題なかったのですが、「お残しは許しまへんでー!!」をモットーとするクラスに運悪くぶち当たってしまったため、掃除時間も一人取り残されるというトラウマを女教師に植え付けられてしまいました。当時の私は小学三年生。親にも言えずとても辛い思いをしました。大人になり赤福や納豆を食べられるようになりましたが、つぶつぶの食感があるお汁粉は今も食べることが出来ません。


白あんは生まれて初めて。

食べられるだろうか。

パクリ。

ん?あれ?

美味しいやん。


メロンパンの生地と白あんめっちゃ合いますね。

なんならクリームパンより美味しいかも。生地そのものがそもそも甘いので白あんがちょうどいい感じ。この味を今まで知らなかったなんて人生の半分損した気分です。


当時は食育という概念がありませんでした。

食べ物嫌いはアレルギーが関係しているという研究があるそうです。彼女はよかれと思って厳しい教育をしていたのでしょうから、今の価値観を持って彼女を責める事は私にはできません。恨みはありませんが担任でなくてよかった、とは思ってはいますけれどもね。


名称は同じなのに姿形が異なる京都のご当地グルメはメロンパンだけではございません。

あんかけうどんの上に刻んだ油揚げを乗せたたぬきうどんや、笹屋伊織で作られているどら焼きなど、京都って寺社仏閣だけでなく食文化もなかなか面白いんですよ。以上、京都山一パン総本店「京風メロンパン」の紹介でした。



公式サイト


追記

『名前の由来』応募作品の中で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!

2024/05/13


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