うらじゃきたいっく。

とある裏垢に身を窶したひと。 れぺぜんかごちま

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最近の記事

有無のない雲霧

言葉というものは便利だ。 自分が仮に具体的に説明を出来ないものであっても大体に「こんな感じ」と代替的に伝える事が出来る。掴みどころのないものを枠に嵌めたり、無理やりに収めることが出来る。どんな絵空事であろうと「雲を掴むような話」とでも銘打っておけば収まりが良く見える。 頭が久しぶりにスッキリとしているので、雲を掴むような、そんな取り留めのない話を書き残すとしよう。 さて「ブレインフォグ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 僕もそうであるように、あの流行病の時期に流通

    • きっと、さよならよりおやすみでいい。

      2023年の七夕が終わった。 僕が緩やかに殺され損ねてから3ヶ月。 僕が一人の人生を殺め始めてから6年。 そんな今日が終わった夜。 「おやすみプンプン」を読み進める事にした。 YouTubeで倉橋ヨエコのミックスリストを耳で流して、 目から頭に情報を流し込み、心で咀嚼する。 読み終わったのは6時過ぎ。夏の夜は明けていた。 「明けない夜はない」と言うけれど、この上質な苦々しい感覚をそんな陳腐な言葉で片付けるには少し惜しいので書き残そうと思う。 作中で言う「久しぶりにオナニーを

      • 記憶を残すための記録集

        例えば、はっきりと分からない「あの日」。 何を食べてたかとか、誰と何をしていたかだなんて何かきっかけがないと思い出せないもので。 忘れてて思い出したのか、覚えてたけど忘れてたのか、そんなのはどうでも良いのだけれど。 ふとした時に思い出すものの中には、いつか思い出すキッカケも無くして、完全に無くなってしまうには惜しいものもある、あるはずだ。 だから手間だけれど残していく。 いつかの私のために。 思い出したきっかけと日付も添えておこう。 たぶん、忘れてしまうから。 見出しにして

        • かくしことば

          別に隠しておくほどの事でもないし、書く。 「斯く(副)」「して(接助)」 約半年前、いや事の始まりは1年前のことだ。 自分の中の何かが、こう糸が切れた凧のようにプツリと音を立てて、どこかに行ってしまったような感覚に陥った。 意図したことなどなかったけれど、少しずつ 少しずつ切れかかっていた糸だったんだと思う。プツリとしたそれの後くらいから段々と「ふわふわ」とした感覚になることが増えて、どうにもこうにも上手く力が入らなくなった。 「ああ、これは異常事態だな」と。 職場近く

          「でかきも」の精算

          とりとめのないことを書く。 「気持ちがとてもふわふわとしている。」だなんて言うと少しメルヘンチックなのだけれど、残念ながら そんなメルヘンチックでもメランコリックな生き物でもない。「わァ…」とか「わッ…」と声に出したところで「でかきも」な生き物なのでどうしようもない。誤解しないで欲しいのだけれど、滅入ってるみたいなことを書きたくて開いたわけでもなく、頭に浮かぶぼんやりとしたことをたまには確りと言語化して記録にしておこうという試みであって、読んでて面白いものでもないと思う。ただ

          「でかきも」の精算

          腑に落ちない、歩なし将棋。

          睦月の末の事だ。県内観光地の旅館に泊まった。 かれこれ1年ほど前から「行きたい」と思っていたが、色んな事情で何だかんだ先延ばしにしていた旅行である。世間的には後ろ指を指されるかもしれないことなのだけれど、自分自身の後ろ髪を引かれるような思いに嘘を吐くのはもうやめたかった。正直言って、かなり無茶なスケジュールを組んで旅行に出かけた。無茶に付き合わされて、なんだかんだ同行してくれた彼女には頭が下がらない。 「旅行」と言ったところで、世間の状況が状況である。 ほぼ旅館へ直行直帰に

          腑に落ちない、歩なし将棋。

          「どこにもいない」を越える習慣

          ある意味でこれは過去のエントリに関するアンサーになると思う。 「どこにもいない瞬間」というのがSNSや便利過ぎる連絡ツールにどっぷりと浸かっていると、耐えられなくなってしまう。 そういうくらいに人は寂しさや孤独に弱くなってしまっているし、逆に昔の人はこの感覚をどうやって堪えていたんだろうか。 そんなことをぼんやりと考えてタイトルと一行目だけを打ち込んで、早いもので3ヶ月くらい放置していた。とりあえず、曖昧模糊な記憶ではあるが、タイトルから察するにおそらくコレとも関連してる

          「どこにもいない」を越える習慣

          【鬼畜運ゲ】ドラゴンクエストタクトはタクティクスゲームである。

          今日はソシャゲ(アプリ)の話について少し書こうと思っている。そもそもソシャゲという言葉がゲームアプリを指す言葉になりつつあることに少し違和感を覚えているがまぁそんなことはどうでもいい。 ドラゴンクエストタクトの話をしよう。 ドラゴンクエストということで皆さんの脳内には「序曲」を流して頂いて欲しい。前置きからしなければならない。 ドラゴンクエストタクトとは 『ドラゴンクエストタクト』 (DRAGON QUEST TACT)は、スクウェア・エニックスより配信されているスマー

          【鬼畜運ゲ】ドラゴンクエストタクトはタクティクスゲームである。

          煙草の匂いがする僕は香水の名前が分からない。

          香水の名前を僕はよく知らない。 多分、3つか4つくらいしか名前を知らない。 その知ってる名前と匂いが一致しない。 流行りの曲のドルガバの香水も散々にネタにしてきてはいるものの、どんな匂いか分からない。 なぜなら1番興味を持って覚えていくべき、そんな1番オシャレに気遣う時期に香水から距離を置いたから。 高校生の頃だ。 体育の後でもないのに朝から教室に強い匂いが充満するようになった。1人の女子生徒が香水を付け始めたのだ。少し前くらいから化粧を始める子も出てき始めた矢先のこと

          煙草の匂いがする僕は香水の名前が分からない。

          至極、回りくどく、蛇足。

          「だって僕は蛇年うまれだからね」 とでも言いながら今日は至極、回りくどく、蛇足だらけのことを認める。 僕の趣味の1つが自分の書いたものを読み返すことだ。書いていたものを読み返して振り返る。 そうすると、とても恥ずかしくなるほど稚拙な文字の連なりに嫌になってしまう。だがどうあれ、それを書いたのは過去の自分であり、そこには過去の自分の流行りというか癖がある。 知ってる人は知っている、知らない人も察してるかもしれないが僕はどうにも「飽き性」なのか「自分がない」のか、落ち着きがな

          至極、回りくどく、蛇足。

          クソバカホバリング飛行を許さない

          嫌いだ、大嫌いだ。 あてもないのか、ふらふらと。 壁にぶち当たっては、跳ね返って。 ふらふらと、ふらふらと舞う。 そんなお前が大嫌いだ。 僕はお前らが大嫌いだ。 大嫌いで仕方がない。 何を考えてるのかも分からないし、 ふらふらとして飛んでいるその動き。 何が目的なのかも分からないし、 コツコツとぶつかっていくその動き。 黒ずんだような茶色いやつも、 エメラルドのような緑色のやつも。 実は種類が違うってことも。 正直いってどうでもいい。 あの動き方、飛び方、舞い方。

          クソバカホバリング飛行を許さない

          ストリートピアノを弾いていた「君」の背中。

          地方都市の片田舎にも繁華街はある。 繁華街というほどでもない、商店街みたいなものがある。 そんな商店街に、ストリートピアノが置かれたのは きっとたぶん10年以上も前のことだっただろう。 「こんなとこにピアノなんか置いてもね」 「意味が分かんねぇよなぁ」 「意味というか意義、だな」 紙パックに入った甘ったるい飲み物を絞り出すように握って無理矢理に飲み干すと、寂れたゲームセンターへ入っていった。 一日に使える金なんて十代の若者にはタカがしれている。 「お前があそこで止めててく

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          ストリートピアノを弾いていた「君」の背中。

          1000日より前に死んだ話に。

          ぼんやりと書く。きっちり何があったかはそうだなぁ読ませるつもりもあまりないから今度書くかもしれない(凄まじい高額な有料にして誰にも読ませないようにしたい) 100日後に死ぬワニの話ではないけれども。どうにもこうにも一週間が7日で、月が28~31という数字で、一年が365日で、閏年まであるものだから、なかなか日付のカウントというものは難しい。 記念日だって一ヶ月や一年の単位ですら忘れてしまうのだから、100日だなんてとてもじゃないが難しすぎるのだ。 ある日付からカウントし

          1000日より前に死んだ話に。

          日付の入ったプレイリスト

          岡崎体育を尊敬している僕だが、大きく違うことがある。 僕はあまり音楽が得意ではない。 なぜって、まぁおいおい話そうと思う。 というわけで音楽に纏わる話をしよう。 夏だか秋の頃のことだ。たぶん夜だったと思う。 「そういえば君は、今の気持ちに合っている曲を無意識に選んで聞いて、自分の表現出来ない部分を代わりに言わせてるんじゃあない?」 それ以来、その子のプレイリストには日付が記されているそうだ。「あのときの私はどんな気持ちでどんな曲を選んでいたんだろう」と。まるで日記を見返

          日付の入ったプレイリスト

          「よくわからない」の下書き。

          春も終わり、初夏になりはじめた頃。 あの子は、自分のことを、 「ふわふわとしている」と言っていた。 なるほど、それはしょうがないことだ。 じめじめと、陰鬱な梅雨が始まる頃。 あの子は、自分のことを、 「よくわからない」と言っていた。 なるほど、それは大変なことだ。 じりじりと照り付ける太陽が、 夏の訪れを告げる頃。 あの子は、自分のことを 「ほんとうにだめなにんげんだ」と言った。 ううん、本当にそうなのかな。 どろりと肌に纏わり付くような 蒸し暑さが、夏の風情を表す頃。

          「よくわからない」の下書き。

          「あるぱかさん」に行く。

          他愛の無い話をする。 たぶん意味が分からない人も多いだろうけど そんな長くはかからないから読んでいって欲しい。 「あるぱかさんに行ってくる」 「はぁい(≒いってらっしゃい)」 そういう会話が、日常の中で時折ある。 大抵に「あるぱかさん」に行くのは僕の務めだ。手にいっぱいの荷物を抱えて、さすがに歩いては行くには少し遠いので車に乗り込んで行く。 ありがたいことに、都合よく「あるぱかさん」は割と近所にあるので、だいたいに週に一度くらい、僕は通っている。 たぶん読んでいる人は困

          「あるぱかさん」に行く。