豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館

下関市立の自然史を扱う博物館です。ホタルだけではなく、下関市の動物、植物、化石、岩石に…

豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館

下関市立の自然史を扱う博物館です。ホタルだけではなく、下関市の動物、植物、化石、岩石に関する展示や教育、調査・研究を行っています。

最近の記事

つぶやき

私は高校の時に生物の授業を取らなかったから、生物の基礎みたいな部分が欠落していると前々から思っていた。 だから、今回 葉緑体と光合成について改めて勉強してみようと思って、これらに関連するさまざまな本や論文を読み漁って企画展を作った。 これまで、企画展で陸上植物については色々な種類やってきたし、地衣類や気生藻類、淡水藻類と、藻類についても調べて来たから、少しは生物の基礎的な知識は身についていたと思っていたけど、いざこれらについて勉強を始めると、知らないことばかりであった。

    • 秋季企画展『葉緑体と光合成を知る』に関するツィート

      • つぶやき

        今月、『発光生物のはなし』という本が朝倉書店から出版され、私もその本の一部を執筆させていただいた。 この本は、発光生物の第一人者で、私がとても尊敬している大場裕一先生が編集者となって、多くの研究者や学生さんが集って書いたとても分かりやすく、各著者の経験を盛り込んで書かれた素晴らしい発光生物の本であろうと思う。 「思う」と書いたのは、私はまだ見ていないので、他の著者の方がどのようなことを書かれているのかは知らないのである。 チラシはこちら↓ ありがたいことに、これまで私み

        • 妄想アマガエル日記(74)-9月6日(金)晴れ

          「ん????????ありゃなんだ?」 銀次郎と与助は、3人のカエルの前にいる黒い影にゆらめく光が射しこんで、その黒い影の姿を浮かびあがらせ、その姿を見て驚いた。 そこには、真っ白い体をして、目が赤いカエルが立っていた。それが、こちらを向いていたのである。 「オイオイ!ありゃ、、トノサマガエルだよ、、、な?」 与助が銀次郎の顔を見ないで口をあんぐりとあけて小さな声で呟いた。 「そうだよね。。。?形は確かに、、、、八助とかと同じだから、、、トノサマガエルだと思うけど、、、

        マガジン

        • エッセイ『つぶやき』
          67本
        • ツィート収蔵庫
          62本
        • 小説『妄想アマガエル日記』
          76本
        • 小説『京助くんは今日も考える』
          6本
        • 豐田ホタルの里ミュージアムという自然史博物館のお話し
          22本
        • 教材
          9本

        記事

          つぶやき

          最近、朝夕がとても涼しくなってきて、スズムシやマツムシの声で夜が賑やかだ。 今年の夏は、常設展示室のエアコンが壊れて、その間 ご来館頂いた方には大変なご迷惑をおかけすることになってしまった。 どうにか部屋を冷やそうと朝早くからスポットエアコン数台と工業扇などをフル稼働して風の向きとか色々と試行錯誤したけど、なかなか思うようには冷えず苦労した。仕方がないので、苦肉の策で『団扇板』なるものをエアコンが壊れた日から来館者全員に配布した。苦肉の策ではあったけど案外これは喜ばれ、今

          つぶやき

          最近、ぼさぼさと伸びに伸びまくった髪をようやく切った。 髪を切ると涼しくなるし、少し軽くなるから、すっきりしてとてもいい。 ただ、髪を切られながらいつも考えることがある。 それは、「毛というのはなんなのか?」ということである。 例えば、野生動物で毛が伸びすぎてぼさぼさして見苦しいというのは、見たことがない。野生動物の場合は、毛が生え変わったり、ある程度伸びたら勝手に抜けて、ある程度同じくらいの毛の長さを維持していると思うけど、どうして人の髪の毛というのは、長く伸びるのだ

          京助くんは今日も考える(6)トンボ

          今日は亮太の家に昼から行って、テレビゲームをしていた。 そして、亮太が飼っている大きなクワガタを見せてもらった。あまりの大きさにとても驚いた。 最初見た時、それはオモチャかと思うほど大きくて、こんな大きなクワガタがいるのか!ととても驚いた。 あれに噛まれたら大変だ! そして、今は自転車で家に帰っているところだ。 最近は夕方がだいぶ涼しくなってきた。 午後6時を知らせる音楽が学校の方向から流れて来た。 「やばい!急がなきゃ!!」 少し前を太ったおじさんが上下白色のジャージ

          妄想アマガエル日記(73)-8月15日(水)晴れ

          「お=====い!!」 「なんかあったのか=======????」 与助が穴の底に向かって、身を乗り出して声をかけた。 シーーーーーーーーん 「どうしたんだろう??返事がないな~??」 与助が振り返って、皆に言った。 「ちょっと、、見て来るしかないか。。。」 与助が腕を組んで少し悩みながら呟いた。 「そうだね。じゃ、僕も一緒に行くよ!!」 銀次郎が与助に向かって、一歩踏み出して言った。 「え!!あぶないんじゃないの?」 花子が銀次郎と与助を心配して声をかけた。 「

          妄想アマガエル日記(73)-8月15日(水)晴れ

          京助くんは今日も考える(5)根と枝

          今は、夏休み。 毎朝、近くの公園でやっているラジオ体操に行かないといけない。 今日も、ラジオ体操を終えて、スタンプを押してもらった。 昼は暑いけど、朝はとても涼しくて気持ちがいい。 夏休みなのに、早起きするのは嫌だけど、朝の涼しい空気を吸うとその思いも消えてしまう。 特に、森の横の小道を歩くととても冷たくて、いい匂いがする。 僕は、特に朝の森の匂いが好きだ。 雨が降った後の森の匂いも好きだけど、夏のヒンヤリとした冷たい空気が運んでくる森の匂いは格別だ。 だから、森の横の小

          妄想アマガエル日記(72)-8月14日(水)晴れ

          「えっ」 穴の外を見て、皆が声を合わせて驚いた。 穴のすぐ下に底が見えないくらい深そうな大きな井戸が口を開けていた。 「助けてくれ======」 穴の底から黄色いカエルの声が反響しながら聞こえてきた。 「君はアマガエルだろ??吸盤使って登れるだろ======?」 与助が井戸の底に向けて体を井戸の縁から乗り出して声をかけた。 「それがな====、さっきまで干からびていたらか、、吸盤が効かないんだ====」 「あらま、、、、じゃ、水に体をつかってから吸盤が戻るのを待てば

          妄想アマガエル日記(72)-8月14日(水)晴れ

          妄想アマガエル日記(71)-8月8日(木)晴れ

          「オイオイ!俺のどこが見栄っ張りなんだ??」 干乾びていたツチガエルが与助に言ってきた。 「まぁ、そう思ったんだからいいじゃない。あと、助かったんだしさ~」 「じゃ!」 そう言って、先を進もうとした。 「おい、ちょっと待てよ。なんなんだよ、、、その言いぐさは、、、」 「ところで、お前はここの出方を知っているのか?」 「まぁね。。。教えて貰ったからね。」 「それを早く言ってくれよ、、、」 「では、お供します!」 「・・・・まぁ、勝手にしてくれよ。」 与助は頭を掻いた。

          妄想アマガエル日記(71)-8月8日(木)晴れ

          妄想アマガエル日記(70)-7月31日(水)晴れ

          「オイオイ、、上に上がってきたけど、なかなか横穴ってないな~」 先頭を歩く与助が後ろにいた銀次郎に声をかけた。 「おい!!聞いているのか?」 与助が返事をしない銀次郎に再度言った。 「あっあ~、、、」 上の空といった返事であった。 「どうしたんだい??銀次郎??またさっきまで干からびていたトノサマガエルが変なことしたのか?」 「いやね~、、一番後ろを歩くさっきまで干からびていた黄色いアマガエルがさぁ~歩き方がなんか、、、変じゃないかと思ってさぁ」 銀次郎が見ている先

          妄想アマガエル日記(70)-7月31日(水)晴れ

          京助くんは今日も考える(4)虫と痛み

          僕の家は坂の上にある。 亮太の家に遊びに行くため、自転車でその坂を勢いよく下っていた。 「風が~~あぁ~   気持ちいーーーー♪」 大きく口を開けて、口いっぱいに空気を貯めるように下った。 口が風でめいっぱいに膨らみ、一気に乾燥した。 あぶない、、あぶない。。。こんなバカなことしてたら、口に虫が入るぞ!!、と我に返った。 ビッターーーー!!! 「いってぇ~~」 額に何かが勢いよくぶつかった。 「いってぇ~!!なんなんだ、、」 急ブレーキで自転車をとめて、つま先で自転

          妄想アマガエル日記(69)-7月25日(木)晴れ

          干乾びていた黄色いアマガエルが、周りを見渡した。 「おっ、、、俺は、、助かったのか。。。???」 「よかったよ~~、、穴の奥の壁の窪みで干物みたいになっていたから、もうダメかと思ったんだけど、さっきもうまくいったから、ダメ元で水を掛けたらまた生き返ったみたいだ!!!」 銀次郎が嬉しそうに黄色いアマガエルの肩を叩いて言った。 干乾びていた黄色いアマガエルを皆で囲み、生き返ってよかったと安堵して、皆で顔を見合わせて喜んだ。少し離れたところでその様子を干からびていたトノサマガエ

          妄想アマガエル日記(69)-7月25日(木)晴れ

          妄想アマガエル日記(68)-7月25日(木)晴れ

          「オイオイ、、最初を右に曲がってからだいぶ歩いたけど、まだ突き当りに着かないな~」 先頭を歩く与助が後ろにいた銀次郎に声をかけた。 「おい!!聞いているのか?」 与助が返事をしない銀次郎に再度言った。 「あっあ~、、、」 上の空といった返事であった。 「どうしたんだい??銀次郎??」 「いやね~、、一番後ろを歩くさっきまで干からびていたトノサマガエルのさぁ~歩き方がなんか、、、変じゃないかと思ってさぁ」 銀次郎が見ている先に目をやって、与助も一番後ろにいるトノサマガ

          妄想アマガエル日記(68)-7月25日(木)晴れ

          妄想アマガエル日記(67)-7月25日(木)晴れ

          干乾びていたトノサマガエルが、周りを見渡した。 「おっ、、、俺は、、助かったのか。。。???」 「よかったよ~~、、穴の奥で干物みたいになっていたから、もうダメかと思ったんだけど、ダメ元で水を掛けたら一気に水を吸って生き返ったみたいだ!!!」 銀次郎が嬉しそうにトノサマガエルの肩を叩いて言った。 干乾びていたトノサマガエルを皆で囲み、生き返ってよかったと安堵して、皆で顔を見合わせて喜んだ。 「いや~~、、ほんと、、、もうダメかと思ったんだよ。。。」 「ほんと、ありがとう

          妄想アマガエル日記(67)-7月25日(木)晴れ