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小さなお話

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掌編、ショートショート、童話など短い作品をまとめました。
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記事一覧

短編「闇溶け」

 真夜中の道路。薄汚れたガードレールが通り過ぎる車のライトに浮かび上がる。しかし、その歩…

霜月透子
1か月前
85

短編「雨に降られて」

『雨雲接近、雨雲接近。ただちに屋内に避難してください』  街中にアナウンスと共にサイレン…

霜月透子
1か月前
20

短編「春の遠足」

 街灯がつき始めるころ、陸上部の練習から帰ってくるとアパートの前の砂利敷きの駐車場で弟が…

霜月透子
1か月前
6

短編「叶神社」

 なんか気取った街や。細い歩道を歩きながら未来は心の中で毒づいた。道の両側には教会やら洋…

霜月透子
1か月前
6

童話「クヌギとライオン」

 ずっと一緒にいようね。  ずっと仲良しでいようね。  なんども約束したのに、きみはいな…

霜月透子
2か月前
13

童話「砂ノ術師」

   ・゜゜・:.。..。.:・:゜・:.。. .。.:・゜゜・* さらさら…… さらさらさら…… 小さ…

霜月透子
2か月前
10

童話「梅とウグイス」

 今は昔。  たいそうよい香りを放つ梅の花がありました。やわらかくあまい香りがあたりにただようのであります。枝ぶりも細やかに曲がり、とても趣があります。  若い梅の木は姿も香りもすばらしいので、虫や鳥たちがたえまなく訪れ、我こそは梅の姫と親しくなろうと、舞や歌をおしみなく捧げておりました。  蝶が美しい模様の羽を優雅にはばたかせます。 「梅の姫。わたくしの舞をごらんください。わたくしこそ、あなたのまわりを飛ぶのにふさわしいとは思いませんか?」 「あら、そうかしら」梅は枝の

童話「つららの家の魔女」

 世界のはしっこに小さな国がありました。小さな国のはしっこには小さな町がありました。小さ…

霜月透子
3か月前
17

童話「滝でひろわれた、おたきの話」

 村のはずれの林の中に、ちいさな滝がありました。滝壺は泉になっていて、村の人たちはみな、…

霜月透子
4か月前
10