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手帳やノートの「意味」よりも「楽しみ」を探そう

すべてのものごとには、意味があると考えられます。
ですが、意味を見出そうとすると、どこか息苦しくなってしまうのはなぜなのでしょうか。

以前、音声配信(スタエフ)で「手帳を続けるには、書く意味を見つける」という話をしました。

放送で挙げた「書く意味を感じやすい項目」は以下の3つです。

・暮らしの役に立つこと
・好きなことで(記録が)苦にならないこと
・振り返ったときに心が温かくなること

しかし、放送後しばらく経ってから疑問に思ったのです。

「意味」を見出そうとするから、手帳やノートが続かなくなってしまうのではないか?
そもそも、意味などなくてもいいのではないか? と。

役に立つことだけがすべてではない

書籍からネットまで、世の中にはたくさんの手帳術やノウハウが溢れています。
テラス手帖でも「暮らしを照らす やさしい手帳のつかい方」として、手帳やノートのさまざまな使い方を紹介してきました。

ここで立ち止まって考えたいのが、前述の書く意味を感じやすい項目のひとつ、「暮らしの役に立つこと」です。

スケジュール管理や人との約束のように、暮らしにおいて欠かせない覚え書きはあります。
しかし日常において、役に立つことだけがすべてでしょうか。

芸術や音楽が心を潤すように、「なんの意味もない」というギャグにすら笑う人がいるように、実用的でなくても暮らしを明るくしてくれるものがたくさんあります。

「手帳を使いこなしたい」と躍起になり、情報のなかで迷子になってしまうのはもったいないことです。

もっと自由に、使う「意味」よりも「楽しみ」を探したほうが、手帳やノートと気楽に付き合えるのではないでしょうか。

TODO管理を別の手帳に移し
気ままに書いているシステム手帳

「どうすれば楽しく使えるか」

「楽しむ」とは、個人的に『心躍る「今」を味わっている』状態だと定義しています。

今この瞬間を味わう=夢中になっている時間は、冒頭で挙げた「好きなことで、苦にならないこと」につながります。
つまり、楽しいことは続きやすいのです。

楽しみは人によってさまざまです。

「ただ字を書くのが好き」
「かわいいシールやマステで飾りつけるのが好き」
「お気に入りの手帳やノートにふれて、見た目や質感に癒される」
「色んな文具や書き方を試すひとときに充足感を感じる」
「好きなことについて書いているとより愛が深まる」

ほんの一例ですが、そういったことでいいのだと思います。

堅苦しく捉えるより、「どうすればこの手帳(ノート)を楽しく使えるか」を考えるほうが、ずっと晴れやかな気持ちになるはずです。

おわりに

現代は「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉があるように、効率や実用性、いかに有意義かが重視されていると感じます。

一方で、そういったものを追い求めることに疲れを感じる・疑問を覚えている人もいるはずです。

無理に意味など求めなくてもいいのです。
「何なら楽しめるか」を自分のために問いかけてみてください。

楽しんでいる時点で、すでに意味はあるのですから。


今後も「暮らしを照らす やさしい手帳のつかい方」や、エッセイ・コラムを不定期でお届けします。

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