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東京盆踊り。丸の内音頭からすべてが始まった?


丸の内音頭?


みなさん、いきなりですが、
丸の内音頭ってご存知ですか?


イントロが流れ出した瞬間から、
あ!聴いたことがある!と感じる
お馴染みの曲。



東京の人ならば、ほとんどの方が一度は
耳にしたことがあるのではないでしょうか。


この丸の内音頭、実は大ブームとなった音頭である東京音頭と、同じメロディーなんです!!
歌詞が違うくらいで、あとはそっくり。


今や夏になると東京の無数にある盆踊り会場で、必ずかかるといっても過言ではないほど、東京盆踊りの定番である、東京音頭。

その東京音頭は、
大ヒットした丸の内音頭の替え歌なのです!





東京初の盆踊り


昭和初期、不況に苦しむ丸の内周辺の人々。

そこで、当時の最先端の文化人などが、
「東京には、地方のような盆踊りがない!
丸の内から音頭を作って盛り上げよう!」
と話をして、丸の内音頭すなわち
のちの東京音頭が生まれました!


この音頭の初披露のため、日本舞踊由来で振りがつけられ、
ついに日比谷公園で東京初の大々的な盆踊り大会が開催されました。



第一回の会場は、大盛り上がりとなり、
公園に入りきらず路上まで人が溢れるほどだったそうです!
伝説を目撃してみたかった、、ですね!




丸の内音頭の産みの親?その後?


さらに、
丸の内音頭、東京音頭のもとになった
メロディーが存在するんです。


それが、「鹿児島小原良節」。

曲の始まりがほとんど同じで、驚きます。
是非、YouTubeで聴いてみてください!



因みに、東京音頭の歌い出しは、
「ハァ~~」ですよね。
ここから、音頭といえばハァから歌い始めるという型が全国的に浸透していきました。


宗教的ではなく、古くからある日本的なメロディーでもなく、地方性も薄く、
一方で伝統を随所にちりばめた、、
そんな新しいジャンルの音楽は、
社会的ブームを起こしました。


東京音頭は、レコード会社などの後押しで
どんどん全国に広まり、映画化も。


海を超えて、アメリカにまで広まりました。




今も続く、日比谷公園大盆踊り大会!



噴水広場の特設会場


2023年8月25日(金)26日(土)の2日間、
「日比谷公園 丸の内音頭 大盆踊り大会」が
今年度も無事に開催されました!!!


東京のど真ん中、日比谷公園の巨大な噴水広場で、毎年何万人もの来場者数を記録する、盆踊り大会。今年も、たくさんの人が輪になって踊り、大盛況でした!!!


盆踊りにドハマリしてからというもの、この会場にだけは絶対に一度行きたいと思っていたため、念願叶いました。

圧倒的人数が自然に集まって同時に踊るだけで、渦のような空間のエネルギーが凄い。



イベント多数の特設ステージ


そして、東京で一番老舗の盆踊りであるのに(だからこそ?)、革新的な企画を打ち出しているところに心動かされました!


至るところ、スターウォーズだったんです!


通路の豪華なフォトスポット


コスプレステージの様子


スターウォーズ特製うちわも貰えたり、盆オドラー大ちゃんとコラボでのスターウォーズ盆踊り御披露目&レッスン、リアルキャラクターの大量出没など、話題はつきません。


さらに、最終日の盆踊り終了後に、本格的なディスコタイムが1時間も開かれたんです!
夜中の日比谷公園で爆音のディスコ音楽を流して、大人たちが全力ダンス!!!
この、史上初の試み、最高でした。


個人的に初ディスコ体験が浴衣でこんな素敵な場所でできるとは、嬉しい悲鳴でした!




盆踊りブームの背景には、、


盆踊りはディープなファンを確実に増やしつつ、世間でも注目度は高くなっています。


大災害のあと、地域のコミュニティを再生させたり、再築する助けになっていたり。
人との距離が遠くなっている社会的つながりの希薄さを埋める手段として。
政治や経済への不満の捌け口として。


誰でも共通してイメージすることができる盆踊りのもつ、そういった可能性は人々を夢中にさせる。


戦前のこの盆踊りブームと、
現在の盆踊りブーム。



時代や社会が大きく変化している過渡期における私たちが求めるものを見ると、

何か重なる部分があるように思えます。




最後まで読んでくれて、
ありがとうございます!


次回もお楽しみに、、

高尾可奈子でした!


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