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「浅丘ルリ子さん、『渥美さんは寅さんと違って物静かな方でした。だけど、リリーさんには心を許してくれた感じがありました』と」

浅丘ルリ子さん、女優生活70年目

浅丘ルリ子さんが女優生活70年目ということで種々催しがありました。そのせいか、インタビュー記事もありその一つが上記のスポーツ報知の記事です。

浅丘さんは、15歳でデビューするや、文字通り日本映画全盛期の看板女優となり、石原裕次郎や小林旭の映画にはなくてはならないヒロインでした。インタビューはその思い出を語ったあと、寅さん『男はつらいよ』のはまり役リリーの話へと続きます。

『男はつらいよ』でリリーとして5度のマドンナを演じる浅丘さん

『男はつらいよ』でリリーとして5度のマドンナを演じた浅丘さんですが、それは私にとっても人生を豊かにしてくれた掛け替えのないリリーを演じてくださったことになります。

私の方の事情については以上の記事に譲りますが、スポーツ報知の記事中、浅丘さんは、
『渥美さんは寅さんと違って物静かな方でした。だけど、リリーさんには心を許してくれた感じがありました』
と語っています。

『渥美さんは寅さんと違って物静かな方でした。だけど、リリーさんには心を許してくれた感じがありました』

渥美さんが、リリーには心を許してくれた、と。
なんという優しい、心のこもった言葉でしょう。
私は、この部分を読んだ時、目が潤むのを止めることが出来ませんでした。

寅さんが心を許したのではなく、渥美さんがこころを許したのがリリーさんだったということの深い意味。
渥美さんがこころを許したのが浅丘さんでなくリリーさんだったということを浅丘さんが語る意味。
こころを許してくれた、という言葉の深い意味。

浅丘さんの優しく、深いまごころが伝わってきます。
それは浅丘さんの渥美さんへの愛、映画への愛と言ってもいいものではないかと思います。

浅丘さんと渥美さんのそんなまごころがあの「リリーと寅さんの恋物語」に詰まっているから、心の奥まで癒され暖まる感動があるのだと思います。
そして、若き日に夜も日もなく恋焦がれた美智子さんへの恋を失った私の心をあれほどまでに癒してくれたのだと思います。

これからも浅丘ルリ子さんが、
女優として活躍し続け、映画について、寅さんについて語り続けてくださることを愉しみにしていたいと思います。





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