山口周
記事一覧
ChatGPTへの質問・・・こんなことまで答えるか・・・
現在、一種の「人生論」のようなものを書いているのですが、その一環でふと思った疑問をChatGPTに返してもらって大変助かったという。
You
マタイによる福音書の中で、イエスは、これから宣教の旅に出る弟子たちに「蛇のように賢く、鳩のように素直に」とアドバイスしています。この時の「賢く」は原書のギリシア語では何という言葉を使っていますか?また、その言葉の元々の意味はなんですか?
ChatGPT
日本の産業ポートフォリオ
ふと気になって、日本の産業別GDPの推移を調べてみました。出所は内閣府のデータになります。
国内総生産の10年のCAGRは0.6で事実上のゼロ成長ですが、眺めてみると、CAGRで2%以上になっている産業もチラホラ見られます。それらを並べてみると・・・
パルプ・紙・紙加工品 2.07
化学 3.58
はん用・生産用・業務用機械 2.3
電子部品・デバイス 7.83
電気機械 3.51
その他の製
楽天モバイルの戦略について
個人的には楽天の三木谷さんは尊敬していますし、友人・知人の多くがまだ楽天で働いているので、ちょっと書こうかどうか迷ったんですが、これはとても思考を刺激するいい題材だと思ったので、記事にすることにしました。
分析のフレームワークになるのは、以前にも記事にした「「役にたつ」と「意味がある」」のマトリックスです。
あらためて記事のエッセンスをここに記しておけば、こういうことになります。
価値には「
ダ・ヴィンチの「仕事論」
世界一有名な絵画は?
と問われれば多くの人は即座に「モナ・リザ」と答えるでしょう。作者はいうまでもなく「史上最高の画家」の評価をほしいままにするレオナルド・ダ・ヴィンチです。
ちなみに本記事のタイトルは、わかりやすく「ダ・ヴィンチの仕事論」としていますが、美術史を学んだ人間は「ダ・ヴィンチ」という表記は用いず、必ず「レオナルド」と表記します。
レオナルド・ダ・ヴィンチって、そもそも「ヴィンチ
「いつ?」という問題
新規事業やイノベーションにおいては「何を?(=WHAT?)」と「どうやって?=(HOW?)」と「誰が?=(WHO?)」という論点にフォーカスが当たりがちですが、実は
いつ?(=WHEN?)
という論点が、それら以上に重要です。
経営学やマーケティングでは、市場調査をやってニーズがありそうだったらやろう、ということになるわけですが、ニーズが顕在化するのを待っていたら手遅れになってしまう、という
「将来なりたい仕事」を考えることの危険性
最近、どんな職業なら今後も安泰なのか、といった論点に関して、様々な人が分析・予測されていますね。
こういった人たちには大変申し訳ない言い方なのですが、これらの予測はまず間違いなく外れるので、そういった予測にあまり振り回されないようにした方がいいでしょう。
なぜそのように断言できるかというと、二十年後には、労働人口のかなりの比率が「いまは存在しない職業」に就くことになるからです。
米デューク大
クリティカル・ビジネスを生み出していくために
いよいよ新著の「クリティカル・ビジネス・パラダイム」の発売が明日に迫りました。
いつものことなのですが、僕が本を書くときは、実際に出版する本の1.5倍くらいの分量をいったん書き、仕上げる過程でそれを大幅に刈り込んでシャープにしていくということをします。
で、その刈り込んだ部分がどうなるかというと・・・一応は知的資産として講演やらコンサルティングで用いられるわけですが、やっぱりなかなかもったいな
外資系コンサルの知的生産術 その3
まずは求められるクオリティと使える時間を押さえるP:ターゲットとなる知的成果の受け手が明確化されたとして、次になにをやるか?
J:受け手が明確化されたのであれば、次に気になるのは、その人が何を知りたがっているか?という点ですかね。
P:うん、その通り。先ほど、僕らがやっているのは知的生産という生産活動にほかならない、という話をしたけど、その文脈で言えば知的成果に求められる品質ターゲットを設定す
外資系コンサルの知的生産術 対話篇 その2
顧客は誰か?P:「新しさ」と「深さ」を最初に考えるに当たって、最も重要な着眼点って何だと思う?
J:知的成果を受け取る相手、ですかね?
P:そうその通り。当たり前の話なんだけど、「新しい」とか「深い」とか、ということを判断するためには、当然のことながら「誰にとって」を決めることが必要になる。つまり、知的生産物を購入してくれる顧客ターゲットを決定するということだ。
J:確かに。
P:でも実際