見出し画像

人は四季報写経を1000社続けるとどうなるのか?

※この記事は全文無料で読めます。ただ、書くのがめちゃくちゃ大変だったので(10000字ありますww)「面白かった!」と思ってくれた方はコーヒー代を恵んでいただけますと泣いて喜びます。お礼に「企業分析とはあまり関係ないけれど大好きな本」を1冊紹介します。(お金に関するユニークな本です)

こんにちは!四季報写経を3/4に開始してから75日。ついに1000社の写経を達成しました!今回は「四季報写経を1000社続けると人はどう変わるのか」「どのように世界の見え方が変わっていくのか」について、めちゃくちゃ細かく書いていこうと思います。

もしよければTwitterフォローしてください!!

https://x.com/shikiho_shakyo?s=21


※「四季報写経って何?」と思われた方はまずはこちらの記事を読んでください。
 四季報写経とは簡単に説明しますと、「大量の情報をインプットすることで、新たな仮説を生む出せるようになる」ために、会社四季報のデータをひたすらExcelに手入力していく修行のことです。

1~100社目 3/4~3/17(14日間)

 そもそも、四季報写経をやろうと思ったきっかけは①様々な業界に対する知見や仮説が湧き出る能力がまず手に入る。②「四季報全社写経し終えました!」といえば、超凡人の私でも出会った経営者・投資家に名前を覚えてもらえる③これを情報発信すればSNSの運用能力も身に尽くし、もしかしたら何か収益化できるかもしれない。こんなコスパいい選択肢ない、と思ったからです。

1社写経するのに約5分かかったので、投資しなければいけない時間を考えると、5分×4000社で20000分333時間。お金は四季報を奢ってもらったのでゼロです。で1日2時間投資すれば半年で終わる。

様々な奇跡が重なって四季報写経ウーマンが誕生しましたが、四季報写経をはじめる前から全社写経するのに必要な時間を計算し、「これはイケそう」と思って、初日にブックスタンド買いましたww

四季報写経を開始!しようとしましたが…
四季報を開いたはじめの感想は「え、情報多い。なにこの数字??これは読めない。どうしよう…」
ということで、とりあえず四季報公式ガイドブックを買ってすぐ読みました。

これを読むと「四季報の読み方」が大体わかります。
ということでさっそく写経にとりくんでみることに。

「6173 土木管理総合試験所」から写経スタート。平田さんに「サービスか情報通信がおすすめ!」と言われたので、適当に開いて、業種の欄に「サービス」と書いてあった所から写経を始めました。

1社目を写経した時に書いたのはこれだけです。自分が理解できない数字を書き写してもしょうがないので、とりあえず理解できる所だけ書きました。

「世の中にどんな会社が存在しているのか?」
まずはそれが把握できればいいかなと思い、写経スタート。スッカスカの状態からのスタートです。

平田さんとのslackでのやり取り

少しずつ数字にも興味をもつようになってきて、
44社目から売上高・営業利益・営利率・純利益・純利益率の欄を追加!

ただ、単位が(百万円)というこれまで触れたことのない単位なので、パット見てもよくわかりません。とりあえず、営利率を見て「なんか営利率が高いぞ!」とかだけ思っていました。

この頃は写経が習慣化されていたわけではなく、1日やって3日休んで。みたいな感じでした。「写経超たのしいぃぃぃぃ」みたいな感じはないです。「あぁ、疲れた。けど今日は5社だけ頑張ろうかなぁ??」って感じです。が、少しずつ世の中に詳しくなっているような気もしたので、タラタラと続けてました。

写経を続けているうちに、利益=売上-経費 という一見当たり前っぽいことが体感としてわかるようになっていきました。だから、世の中の社会問題は、「それでは売上がたたない」のか「それに取り組むのにコストがかかりすぎてしまう」のどちらかであるなぁみたいなことを考えられるようになっていきました。

101社~200社 3/18~3/25(8日間)

https://x.com/shikiho_shakyo/status/1768249845733802283

 四季報とともにヨーロッパへGo!アイスランドにオーロラを見に行きました✨
 個人的には、ここで四季報とともにヨーロッパに行ったことが、四季報写経が続いた要因のひとつになっていると思います。
 まず旅行って暇。ひとりでヨーロッパいったので、そんなに夜出歩く気にもなれず、膨大な可処分時間。飛行機もWifiが通じず、なぜか機内のテレビも壊れていたので、四季報写経しかすることがありません。
 そして、観光していても「観光って暇だなぁ。自分が進化していく喜びみたいなのを感じられないなぁ。」とか思ってしまうので (日本に帰れww)、毎日四季報を写経することで「旅行をしていても、私は毎日一歩ずつ進化している!」という喜びを感じていました。毎日小さな喜びを感じたくて、朝から写経していたら、四季報写経が習慣化しました。
 四季報写経を続けるコツは「毎日自分が進化しているぞ!」と信じ込むことです。

アイスランドでオーロラ見れました✨感動!

115社目から 連結事業・海外比率の欄を追加
ひとつの企業がどのようなビジネスを展開しているのかが気になり始めました。

1日1社報告slackへの投稿

テンボスHDは、中古暖房機器を売るために、飲食店をM&Aして、現在は飲食店営業のノウハウまで売り始めてしまった会社です。ひとつの会社が発展していくためにどのような事業を抱えているのかを見るのが面白くなってきたので、連結事業の欄を追加。

飲食業を写経していて、同じ業界でも、「今後は海外だ!」と海外比率を高めている会社と「まだまだ国内に拡大の余地はある」と国内でシェアを伸ばしている会社とが混在しているのが、面白いなと感じ、海外比率も追加。

178社目から業種と時価総額の業界内の順位を追加。
これは、業界でどこが1位でどこが2位、3位なのかしり、「え、ここって実はシェアトップじゃないんだ!」みたいなことが多かったので、時価総額の順位を追加しました。

この時期に業界別展望も写経しました。鉱業の営利率が高いことに驚き、自分がまったく知らない業界があるなぁと実感。

四季報写経を通じて「最近、いろんな飲食企業が海外進出しようとしている」という情報をゲットしていたので、ヘルシンキのスーパーでも日本食コーナーをチェックしに行きました。

世界のスタバがどういう戦略でコーヒーを売っているのかが気になって見に行ってみたり、北欧の大手コーヒーチェーン店に見学しに行ってみたり。

200社達成したあたりで、ポモドーロで写経+気になったことはいちいち調べないという基本スタイルが確立。


201社~300社 3/25~4/14 (20日間)

ヨーロッパでパソコンの電源がつかなくなり、写経一時中断。
写経が出来なくなったので、旅行中の暇な時間はひたすらstrainer読んでました。strainer、本当に大好き。(景色見ろよ…)

実際の数字を確認することの大切さみたいなことを感じ始めます。「人や雑誌がわちゃわちゃ言っていること」と実態は違うから、きちんと見極めないとな、と。雑誌などで「すごいベンチャー!!」として特集されている赤字続きの会社はたくさんあるな、と感じ始めました。

221社目からPERを追加。

やっとPERが何をあらわしているのかがわかるようになってきました!

M&Aに興味を抱き始めます。M&Aなんて全く縁がなかったのに「この会社がこの会社を買収したら面白そうだな」とかを考えるように。

301社~400社 4/14~4/18(5日間)

日本に帰国して、真っ先に思ったことは、「新しいパソコンと四季報最新号、そして業界地図が買いたい!」

 全部無事にゲット。瞬考と合わせて、最強の武器を手に入れた私はここからさらに四季報写経修行に励みます。
 ヨーロッパで写経を続けているうちに「私の人生は四季報写経の先にある」と確信。日本に帰ってきてから、それまで個人でやっていた仕事を、お客さんに頭を下げてまわって、辞めてしまいました。(他にも理由は有りましたのが…)無事にほぼニートとなり、たくさんの時間をゲット♡  VIVA ニート☆

 この時から業界地図を使って四季報写経を始めます。
 これが素晴らしすぎる。
 やはりマクロな視点でとらえてから(業界全体の特色を捉えてから)ミクロに見る(1社ずつ写経する)と、解像度が爆上がりします。

 「もうけの仕組み」を読んだことで代表的なビジネスモデルを頭にいれたことも、解像度があがる一因に。

https://x.com/shikiho_shakyo/status/1779460665046147491

 この時期から企業分析のやり方がなんとなくわかり始めます。

利益=売上-経費
 なので、売り上げと経費がどのように変わっていくのかを計算することができれば、今後の利益を割り出せます。
 売上と経費を出すためには、売上と経費の要素をそれぞれ因数分解していく。その上でそれぞれの要素がどのように変わっていくのかを考えれば、「将来の利益を予測できるんだな!」ということに気が付き始めます。

売上=単価×客の数×リピート率
だとすれば、単価は上げられるのか、客の数がどのくらい伸びそうか、リピート率をあげられそうか。などを計算していくと売上の予想を立てられる。

 事業によって、因数分解の式はいろいろと変えられます。市場の大きさに認知度やコンバージョン率などを掛けて計算していくこともできると思います。これを費用に対しても同じようにやっていけば、将来の利益が割り出せる。

 企業分析をしている人からすれば「なに、当たり前のこと語っちゃってんのww」って感じだと思いますが、「(百万円)っていう単位ってナニコレ?わけわからん。」というところからスタートした私からすると、そんな風に考えられるようになったことに感動です。

 バリュエーションの出し方もなんとなくわかってきました。「株価を算出できるとか何言ってるの?」と思っていましたが、「売上高とか売上原価とかを因数分解して求めて利益を出して、あ、それをDCF法で還元すればいいのかぁ!」と開眼。東電の例で考えてみた延長線にバリュエーションってあるんだなと腹落ちします。

※DCF法がパッと出てきたのは昔この本読んでたからです。
バリュエーションについて学びたいならわりとおすすめ。

どんどん知らなかった業界にも興味を持ち始めます。

会社同士のつながりも考えられるように。投資家のテスタさんが「株式投資は連想ゲームだ!(ひとつの出来事がどのようにいろんな会社に影響を及ぼすのか考えるゲームだ)」とおっしゃっていた意味が少しずつわかるようになってきます。

このころから日常生活で目に入ってくるものが増えてきます。

薬局に行って、「あ、8×4って海外のブランドだよね。」と裏を確認。ニベア花王だった。まわりの日焼け止めもニベア花王のものが多く、「いや、花王なんだかんだやっぱり強いな。」と思った。
 けど私はニベア花王の日焼け止めを塗らない。なんとなく顔に塗るから無添加の方がいい気がして、地味なメーカーの無添加のそこまで高くない日焼け止めを買う。自分の行動原理を把握するとマーケティングに使えるみたいな話を思い出した。

4/16の日記

JOYのCMを見て、「油物を洗うのに金物のたわしを本当は使いたくない。金物のたわしに汚れがこびりつくのとか本当に見たくない。スポンジでさらっと洗って落ちると嬉しい」という消費者心理にぶっさっさるめっちゃいいCMではないかと思う。JOYはどこの製品か調べる⇒P&G。さすが!
⇒一回2週間分くらいのテレビのCMだけをまとめてみてexcelで分析してみたいなと思いついてしまった。もはや本編よりCM見たい。

4/16の日記

「自分の世界の見え方」がガラッと変わってくるのを感じ始めます。新しく色んなことに気が付けるようになっていくのが楽しくて「この変化を記録しておこう!」と思って、この時期だけは「日々気が付くようになったこと日記」を書いてました。

401社~500社 4/18~4/22(5日間)

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?
という本と出会い「費用を固定費と変動費にわけることで損益分岐点が出せるようになるんだ!」と感動の嵐。
 この本を読んだ翌日に、柿崎さん(https://x.com/hitoshikaki)の勉強会に参加すると、「費用を固定費と変動費にわけて考えることでfreeeの財務分析を行う」という例を用いて企業分析のやり方について説明してくれました。「昨日読んだ本に書いてあったことだ!この方法を使うと、企業がどうやったら黒字でまわっていくのかがわかりそう!」と大感動。

 出前館が業績不振 というニュースを聞き、「四季報写経を続けていけば、出前館の業績を回復させるにはどうしたらいいのか?」という問いに対して答えを出せる気がした。売上を因数分解する。リピート率をあげるのか。新規顧客を増やすのか。そもそも顧客はどのような人なのか。どのようなシチュエーションで出前館を利用するのか?家族?カップル?とか、こういうことを知れば、業績を伸ばすヒントとして調べるべきことがなんとなく思いつくうようになってきた気がする。


「仮説がわいてくる!」というほどではないけれども、「経営をする上で何を考えるべきなのか」みたいなポイントが少しずつ思いつけるように。

この時期は、他にもこんなことも考えていました。

日経平均が最近めっちゃあがったのは、PBR改善命令のおかげもあるだろうけど、消費者がやっと値上げに慣れてきたからっていうのもある気がした。値上げ=悪い企業!改悪!!とかって思っちゃうけど、値上げしないと利益あがらないのあたりまえだし。

株がいったん落ちだすとどんどん市場全体で落ちていくメカニズムがやっとわかった。色々他にもあるんだろうけど。株価落ちる⇒信用取引されていた人に追証が発生する⇒追証を払うために他の株を売る⇒別の株の株価も落ちる のループなのか!!

 ただ「この株は買いだ!」とか「売りだ!」とかいうレベルには達していません。

日経新聞を購読し始めました。日経新聞に書いてあることは大体理解できるように。
「今は大量の会社を知り頭の中に地図を作る時だと思っているので、IRにいちいち飛ぶのはめんどくさい。が、せっかくなら決算情報もサクッとしりたい。」
という私には、日経新聞の「投資情報」の面は決算情報が浅く広くちょうどいい感じで1面にまとまっていて、気に入ってます。


501社~600社 4/22~4/27(6日間)

四季報や業界地図に載っている情報だけでは物足りなく感じるようになってきて、業界地図でおすすめされている書籍をいろいろと買いあさるように

結構積ん読もしてますが、読める日は頑張ってます(笑)

この時期からは朝5時くらいから8時か9時くらいまでに20社ほど四季報写経をするルーティンが出来上がってきました。

<何もない日>
5時から9時まで 四季報写経
9時から15時まで だらだら ご飯作ったり買い物行ったり、イベントのリンク作ったりしながら休憩
15時から20時 明日写経したい業界の本or新聞のインプット

って感じで1日過ごす流れが出来てきました。

新聞で企業の名前を見て「あの会社だ!」と思うことも増えてきました。

この頃から、「四季報&IRで情報をインプットしてから、実際にその会社で働いている人とお会いして、さらにIRには公開されていない情報を手に入れる」という体験ができるようになってきました。

 プラットフォームビジネスで働いている方に「中長期計画ではGMV○○円と公表しているけれど、実態からかけ離れた数字に思える。これはバリュエーションを挙げるためにでかい目標をかかげているのか、本気で狙えると思っているのかどっちなのですか?」と聞いてみたり。
 人材紹介の会社の方に「最近似たような人材紹介会社がものすごい勢いで増えてきている気がしていて、いくら人材不足といえども潰れていく会社も今後増えていくと思う。その中で御社はどのような競合優位性があるのですか?」と聞いてみたり。
 もちろんもうちょいマイルドな聞き方をしますが、様々な方が優しくいろんなことを教えてくださるように。

大量のインプットを行うと、集めた情報がつながり仮説が生まれるようになり、別分野で良質な情報と経験を大量保有している人と出会って話す機会が増えます。そこからは、知のネットワークが凄まじい勢いで拡がりはじめます。

という山川さんの言葉の意味を体得できるようになってきました。

この時期から、さとシ・マルヤま(https://x.com/maru0) さんが開催しているその日上場した会社の成長可能性資料を読み解くIPO朝会に参加するようになりました。

「すみません、そもそも成長可能性資料ってどこで公開されているんですか?」
というアホみたいな質問にも優しく答えていただき、丸山さんなりの財務諸表の読み解き方を一緒に勉強させていただいています。

ひとりでは「財務諸表のどこに注目すればいいのか?」がいまいちわからないので、成長可能性資料を一緒に読み解く中で、「こういうポイントに着眼して、IR資料は読めばいいんだ!」と、学んでます。

527社目からROE、1人あたり営業利益の欄を追加。
 やっと頭の中でPLとBSが連動してサクサク動くようになってきました。
PLとBSが連動するようになり、ROEが気になるように。
また、社員を効率的に使えているか、も重要な指標だなと感じ、1人あたり営業利益も追加しました。

601社から700社 4/27~5/2 (6日間)

 この頃から「なぜこの会社は他の会社よりも優れているのだろうか?」と考えるようになります。いわゆるMOATですね。
 strainerもフル活用しながら、先発企業なら「どのように参入障壁を築いているのか」後発企業なら「なぜ先発企業を追い抜かせたのか?」などを考えるようになります。

業界別の特徴もなんとなくわかるように

701社から800社  5/2~5/7(6日間)

709社目から業界内の時価総額ランキングではなく、時価総額を記載するように

noteを読んだ方から「時価総額ランキング書くより時価総額書いた方がよくない?」とアドバイスをいただいたので改良。これは素晴らしい改良でした。
起業家の方とお会いして事業のアイデアなどを聞いて、「そのビジネスだと評価額○○億以上行くのは厳しそうだな」などと、なんとなく考えられるように。

710社目から仕入れ先・取引先を追加。
写経を始める前は大企業は大企業同士で取引しているような気がしていました。が、むしろ最近上場した会社の方が、「取引先のうち○○という大企業が売り上げの30%です」みたいな一社に依存しているケースが多いな、と思い始めたことから、仕入先・取引先の項目を追加。
この項目を追加したことで、企業同士の関係性がわかるようになり、すぐにお気に入りの項目になりました。

この頃から四季報写経の楽しさが一段階あがりました。
それまでは「今日も写経頑張るぞ!」みたいな感じでやっていたのですが(もちろん楽しんでいたけれど)、この頃からは「明日は遠足だ!(明日も写経できるぞ!)わくわく」と眠り、朝起きて「わーい。やっと遠足に行ける!(やっと写経できる)」みたいな感じになります。

そして日経新聞を読んでも、その裏側がなんとなくパッと思いつくように。
「コニカミノルタがデジタル学習支援サービスをリリース」というニュースを見て、
「あ、コニカミノルタって複合機の会社じゃん。今、デジタル化の影響で複合機産業大変だし、コニカミノルタも継続前提に疑義注記ってついてたよなぁ。複合機以外のビジネスの展開にどこも必死だから、コニカミノルタはデジタル学習支援の方を新規事業として立ち上げていくことで生き残りをかけているんだなぁ」などと思いつけるようになってきました。

もう一度改めて業界別展望の値を入力してみることに。
業界平均をきちんと意識しながら、今後も四季報写経を続けていこうと心に誓います。

801社から900社 5/7~5/12 (6日間)

strainerで新規上場の記事を読んでから、四季報を写経することにはまってしまいました。strainer×四季報写経は最強

 四季報だけだとどのようなビジネスモデルなのかまでを把握するのは難しいので、strainerでビジネスモデルや会社の強み、歴史などを頭に入れてから、実際の数字を写経すると四季報写経だけをする場合の10倍頭に入ります。
 企業分析初心者からするとIR資料を見ても「どこに注目していいのかわからない」問題に直面すると思うのですが、strainerは「この数字から○○ということがわかる」という説明をしてくれるので、「自力でIR資料を見る際にどのようなポイントに着眼すればいいのか」を知る勉強になっています。

 あとはIR資料の原本を読みに行くとどうしても時間がかかるので、私はstrainerでサクッと3分くらいで会社の要点だけつかんでます。なにかの記事を読んだ場合は、excelにURLも貼っておくようになりました。そうしたら何回でも読める。

※ちなみにIR資料もチェックするときは、私はいつもバフェットコードで銘柄を検索して、IR資料に飛ぶようにしています。企業のHPのIRのページは、どこにどの資料が落ちているのかを見つけるのが大変。バフェットコードのIR資料ならば四半期別にきれいに資料をまとめてアップしてくれています。

https://www.buffett-code.com/



 この頃から、「このビジネスは何がポイントとなるのか?」について考えるように。
 例えば中古車業界の場合、中古車を買いたい人はたくさんいるけれど、売りたい人は少ない(そもそも新車の販売数が減っている)状況なので「いかに中古車を買い取ってくるのか?」がビジネスのポイントになります。このビジネスモデルだったら、どこをおさえることが一番大切なのか、なんとなく考えるようになります。

 あとは地味に社名って大事と感じるように。一発で覚えられる会社と何度聞いても覚えられない会社がありますが、なるべく一発で覚えられる会社名の方が良いのではないでしょうか?
 肩こり用ネックレス「コラントッテ」とか、空き家に価値を足して売るから「カチタス」とか。
 こっちも一生懸命会社名覚えるので、みなさんわかりやすい名前にしてください!

 この頃から日中に出会った人との会話で出てきた会社名をメモして家に帰ってから写経するように。
「あーー、なんかあんなビジネスやってた会社あったけどなんだっけ??」と思うことも増え、自分の写経シートを検索しまくるように。
 1回写経しただけですべての会社を覚えるのは不可能です。なので気になるたびに、その会社の名前に触れるたびに、四季報をパラパラし、excelをさかのぼり、何度も接触することでしか、頭に入っていかないと思います。

901社から1000社 5/12~5/18 (7日間)

カチタスの奇跡おこる。

 誰かと話しているときに「実はこんな会社があるんですよ」って言ってみたかったので(笑)
 「空き家で儲かるわけないよね!」って時に「カチタスっていう空き家で儲かってる会社があるんです。」と話して、なぜ儲かっているのかを説明できた時は、結構テンションあがりました。あ、これが四季報写経の効果じゃん!!って。

 会社名までパッと出てこなくても「こんなビジネスやってた会社あったよな?」と思いつけることは多くなってきています。キーワードでぐぐれば、会社名にたどり着けるので、とりあえずはそれでokです。

 相馬留美さん(https://x.com/soumarumi33)の特許に関する記事を読んだあとで、弁護士の方とお話し、参入障壁について考えていたことで、最近は「このビジネスやろうと思ったら、こんな感じで幅広く特許申請して通っちゃったら独占できちゃうんじゃない??」とかも考えるようになりました。

 企業にとって法律の影響はとてもでかいなということも感じるように。法改正ひとつで存続できなくなるビジネスもあるなと。

1000社達成してその後

1000社達成してみてわからないことも書こうと思っていました。が、もちろんまだまだわかっていないことはたくさんありますが、「あ、私全然理解していなかったんだ」ということは、それを理解できたときにはじめてちゃんとわかるなと毎日感じております。存在していることすら知らない、まだまだ知らないことがたくさんあると思います。だから、できないことはいったん書き出さずにおきます。

2000社、3000社と重ねていくうちに「1000社の頃の私の解像度低すぎるわww」って思えるように、まだまだ精進しようと思います。

ここまで読んでくれて、四季報写経やりたくなってきた方がいれば、ぜひ一緒に修行に励みましょう!

いつもtwitterで応援してくれてありがとうございます。今は四季報写経は遠足になってきてますが、初めのころに四季報写経を続けられたのは「頑張ってね」「応援してます」と公言してくれる方がいたので、「頑張らねば」「進捗を報告しなければ」と思えたところが大きかったな、と思います。

山川さん(https://x.com/tomohiropapa041)
平田さん
   (https://x.com/t_10_a)

お二人に出会うことが出来て、大げさではなく人生が変わりました。いつもありがとうございます。

ということで、今後もみんなで四季報写経しよう!
これからもちょくちょくイベントもやろうと思うので、ぜひ遊びにきてください。

「めっちゃいっぱい書いたね、お疲れ様ww」と思ってくださった方はコーヒー代恵んでくださると嬉しいです(笑)お礼に「企業分析とは関係ないけれど大好きな本」を1冊紹介させてください。(お金に関するユニークな本です)twitterでも紹介したことない本!

もしよければTwitterフォローしてください!

https://x.com/shikiho_shakyo?s=21

ここから先は

395字

¥ 400

この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?