記事一覧
映画感想文「ディア・ファミリー」驚きの実話。思い持つ個人が世界を変える
実話だというから、驚きだ。
1970年代の愛知県。町工場を経営する坪井夫妻の次女ヨシミ(福本莉子)は生まれつき心臓に疾患を抱えていた。
そんなある日、20歳まで生きられないと医者に宣告される。ショックを受ける父(大泉洋)と母(菅野美穂)。しかし彼らはそこで諦めなかった。嘆くだけではなく、行動した。
全国の医者をリストアップし、何か策はないか相談。時には海外まで医者を訪ね歩いた。
そこで見え
映画感想文「ブルーきみは大丈夫」大人に沁みる泣ける映画。豪華声優陣も見どころ
今年いちばん、泣けた。
残業し疲れ果てた、週明け月曜日。気分を変えようと遅い時間でもやってる映画を選んだら、大正解。
母を亡くし、父が病気で入院。祖母の家に預けられた12歳のビー。「もう私、子供じゃないから」が口癖。心を閉じて、不安で押しつぶされそうな気持ちを保ってる孤独な少女。
そんな彼女が、祖母のアパートで謎の生き物ブルーやその仲間と出会う。戸惑うビー。
彼らはイマジナリーフレンド(I
映画感想文「キッキンから花束を」50年続く店の秘訣は客とのコラボである
50年に渡り、行列のできる店。
南青山の骨董通りにある、中華風家庭料理の店「ふーみん」のドキュメンタリーである。
日本と台湾のハーフである店主の斉風瑞(さいふうみ)氏が女手ひとつで立ち上げた中華料理や。舌の肥えた近隣の著名人たちに鍛えられ磨かれた味。
そういう意味では「ふーみん」は今で言う、コラボレーションがうまく行った事例である。ある種、素人であると言うスタンスのママの人柄も素晴らしかった
映画感想文「ドライブアウェイ・ドールズ」20代女子の自分探しドライブ。なかなか良作
観るかどうか迷ったが、観て正解。
だいたいあらすじ読めるしね。コメディタッチのドタバタ劇はお腹いっぱい。と思いきや、主題はそこでなかった(たぶん)。
何気に20代女子の自立の話であった。
保守的なエリアで育ったジェイミー(マーガレット・クアリー)はレズビアン。ひょんな経緯で友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)とフロリダ州タラハシーまでレンタカーでドライブすることになる。
そこに
映画感想文「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」ひとりの行動が周囲を変える。英国の田園風景が美しい
不意に訪れるものだ。
ここで頑張らねばと火がつく時が。
人生の終わりに差し掛かったハロルド。保守的で怖がりで家からほとんど出たこともなかった。そんな彼にも訪れたその時。
きっかけはホスピスにいる、かつての同僚からの手紙。返事を書くうちにかつての彼女との思い出がよみがえる。
そして、歩き始める。イギリスを横断する800キロ。彼女のいるホスピスまで。
彼自身の変化もそうだが、彼の行動で妻のア
映画感想文「きみに読む物語」何度見ても心を鷲掴みにされる引力のある恋愛映画
ベタだが、心を鷲掴みにする。
いちばん大好きな恋愛映画だ。7月にリバイバル上映するというニュースみて小躍りしてる。絶対みにいく。
20年前、公開時に劇場で観た。すぐDVDも買った。擦り切れるほど何回も繰り返した。それでも映画館のスクリーンはまた違うはずだ。
1940年のアメリカ南部。お金持ちの娘アリー(レイチェル・マクアダムス)は17歳。家族で避暑地に訪れた夏休み。地元の青年ノア(ライアン・
映画感想文「マッドマックス 怒りのデスロード」シャーリーズ・セロンの当たり役。ひたすらカッコ良し
胃が波打ってる。
夕食後に視聴。息つく間もないカーチェイス&銃声の連続でふらふら。あっという間の120分。という作品。
なんと公開は、もう9年前。荒廃した荒野で水や燃料、女たちやバースコントロールまでを支配しようとする権力者。反吐が出る。何人たりとも支配される、を喜ぶ人はいない。
それに対し、反旗を翻し女たちを救うシャーリーズ・セロンが、ひたすらカッコいい。180センチ近い大柄の彼女のアクシ
映画感想文「天使の涙」一世を風靡した香港映画。リバイバル上映で30年を振り返る
公開は30年前。
それなのに、いまだ色褪せない。
ウォン・カーウァイ監督の1995年の作品。当時一世を風靡した香港映画。
煌びやかなネオンまたたく香港の夜。孤独に生きる殺し屋(レオン・ライ)、殺しのエージェント(ミシェル・リー)、口のきけなくなった男(金城武)、そこに2人の女が絡み、繰り広げられる男女5人の恋愛物語。
20代でこれを観た時、こじゃれた恋愛映画と思ってた。恋愛ってうまくいかな
映画感想文「ミラーライアーフィルムズ SEASON5」6作品で90分がなかなか、テンポ良し
6作品を90分で観る。
なかなか面白かった。クリエイター発掘・育成を目指す短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FIRM」プロジェクトの第五弾。
無名の監督、製作者や俳優が集って作り上げる15分前後の短編ストーリー。それを繋げた90分。
もちろんいくら素晴らしい作品でも、それじゃ人は集まらない。だから有名どころも協力。
今回は竹中直人監督作品あり。他作品での演じ手は横浜流星、山田
映画感想文「マッドマックス フュリオサ」アニヤ・テイラー=ジョイの持つ少女性を遺憾なく発揮の作品
ある日、いたいけな美少女が敵に捕まる。
たった10歳で。
こんなに胸を締め付けられ、不安になることはあるだろうか。しかも相手はむくつけき男たち、悪党なバイク集団。リーダーは血も涙もない暴君のディメンタス(クリス・ヘムズワース)だ。
一体、少女はどうなってしまうのか。ざわざわと不安定な気持ちになる。
舞台は何年も先の地球。進化の果てに資源は枯渇。農作物の生きる土地、水や石油をめぐり、争い殺し