「働きがいNo.1」の企業が試行錯誤して生み出した仕組みのお話です。
全社員会議、研修制度など、51の「仕組み」が記されています。
感想は「当社での導入は難しい」です。よくある言い訳ではありません。経営層の従業員に対しての根本姿勢が大きく違いました。
しかし具体的な施策を当社にあてはめて考えてみることは、良い学びになります。その際には「当社とは事情が違う」では無く、「当社では、なぜうまくできそうにないのか」と疑問として考えることをおすすめします。
「従業員を信頼すると決める」そんな覚悟が必要だと感じました。福利厚生、社員理念など、様々なコトを従業員が主体となって改善し続ける好循環が生まれています。まさに企業文化を築きあげています。
対話の仕組みを数多く設けています。いくら優秀でも、いくら洞察力が凄くても、対話をしなければわかりあえません。「あの人はあんな人だからこうだろう」「きっとこう考えているだろう」。私たちは決めつけがちです。傾向と対策に傾きすぎています。また自分のことは「察してほしい」という願望が強い傾向を感じます。相互理解には、対話がかかせません。ダイアローグがかかせません。
以前、仕事をみじめにする3つの要因を投稿しました。
本書ではそれにぴったりと符号するかのような記載があり、やはり大事なことなんだと理解が進みました。
私の仕事観とはあわない部分もありました。特にペナルティでの罰金(会社での懇親会費用となる)、勤務時間外の自主的な研修です。自分とは合わない部分も含め、実際の具体例を自社にあてはめてみる。そこからいろいろな気づきがありました。
正直、多くの会社では難しいと思います。ですが、社員が「働きがい」を感じるヒントも多数あります。縁があれば手にとっていただきたい一冊です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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