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「立場が人をつくる」を考える。

お疲れ様です。総務部総務課マモたろうです。

「立場が人をつくる」と言います。
しかし立場を与えると、なぜ人がつくられるのでしょうか。

仕事のコツの1つとして「立場で考える」ことがあげられます。
実際に山やビルの屋上など高い場所から見ると、景色がかわります。
【天空の城ラピュタ】の悪役ムスカは、天空の城から落ちていく人を見て「見ろ、人がゴミのようだ」と言っていました。
社員の顔が見えていないのではないかと感じる経営者がいます。それは「経営者」という高い視点からのみ見ているためかもしれません。本社部門もその傾向が強いかもしれません。

文字どおり「立つ場」によって視座・視点が変わります。
経営者になれば経営者の視点、管理職になれば管理職の視点、顧客になれば顧客の視点で物事を考えるようになります。
漫画【キングダム】の大将軍王騎は馬に乗ってきた主人公の少年にこう言います。
将軍のみる景色です
好きなシーンです。

立つ場により、意識的、無意識的にかかわらず視座・視点が変わるもの。そして視座・視点が違うなら話が噛み合わないことが多い。この2つの認識は仕事のコツとしてもっておいて損はありません。


立場により変化があるものはどんなものがあげられるでしょうか。
役割、情報、給料、部下、外部の反応、研修等があげられます。

つまり、立場によりインプットされる情報・経験・体験が変わります。
情報・経験・体験は、思考・考え方に強力に作用します。
思考・考え方が変わると行動が変わります。行動が習慣に変わると見た目にも影響をあたえます。それが眉間のシワや風格につながるのでしょう。

また、役割の中で思考・考え方に特に影響をあたえるものが決裁権、人事権です。これは万能感が付随するため、考え方がねじ曲がることもあるので注意が必要です。逆に、立場は与えるが、決裁権、人事権を与えない場合は「名ばかり管理職」になる可能性が高いです。

私は「立場が人をつくる」のではなく、「思考・考え方が人をつくる」と考えます。その元となる情報・経験・体験のほうが重要です。変容していくためには立場へのフォーカスではなく、情報・経験・体験にフォーカスするのも1つの手段ではないでしょうか。

例えば、1日社長、1週間部長という立場の経験・体験は人材育成の一貫として面白いかもしれません。

立場を与えられなくても、情報・経験・体験は読書や対話からでも得ることができます。それにより、多少なりとも異なる立場の視座・視点はイメージすることができます。
「立場さえ与えてくれれば」「役不足だ」と腐らずに、来たる日の準備をしてみてはいかがでしょうか。
(実際のその立場にならないとわからないこともあるでしょうが)

お読みいただきありがとうございます。

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