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2024/4/15 噛むと奥歯がきしきしして鼻の奥がぎゅっとなるもの

爆撃を受けて焼け野原になった街に時計が立って、そこから一晩のうちに街が綺麗に元通りになってしまうという夢を見た。

漫画みたいに「はっ!」と目を覚ますとまだ明け方で、左の腰のあたりに猫3がくっついて寝ている。右の頬に冷たい感触がするのは猫1の鼻面で、年老いてへなへなになってしまったヒゲもついでにまぶたからこめかみあたりをさわさわしている。布団のはしっこをめくって入れてやった。

いやしかし悪夢だった。爆撃よりも、すぐに元通りになってしまった街が怖かった。何もなかったみたいににゅるっとみんな幸せで空が明るくて鳥とか鳴いてた。こわ。

悪夢を見た時、目が覚めると必ず両腕が「万歳」の形になっている気がする。寝る時は頭まで布団をかぶって寝るのが癖なので、腕がモロ出しで寒くて良くない夢を見るのではないかと疑っている。

夕方、カレーを作っている時に、また朝方の悪夢を思い出した。爆撃、夜、時計、綺麗な街、空、鳥。最後に何か食べた。小さくて丸くて、噛むと奥歯がきしきしして、鼻の奥がぎゅっとなるもの。

子どもの頃、母の作るとてもおいしい、いろんなものが入っていて、干し葡萄の混ざっだご飯にかけて食べるカレーに入っていたやつ。黒くて、釘みたいな形で、噛むと奥歯がきしきしして、鼻の奥がぎゅっとなるもの。

カレーはいつもおいしくて大好きだったけど、あれを噛んでしまうのが嫌だった。クローブだ。

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