2024/4/4 全部間違い。かすりもしない。

週に一度、生協に食物などなど持ってきてもらうよう注文している。

野菜や生肉はあまり頼まない。平日の夕食に一切の手間をかけたくない自分のために、味付き肉とか、干物とか。
副菜としてミールキットも使うがこれがなかなか面白い。説明書通りにお利口に材料の袋を破いて足していくと、いつの間にか炒り豆腐やら野菜炒めやら、いつもとは違う味でできている。何も考えずに順番通りに組み立てると立ち上がる、量販店の家具のようで楽しい。

午前中のうちに、笠地蔵よろしく玄関前に置いておいてくれるのもうれしい。いつかの善行に対するお礼っぽい、と毎回思うがきっちり料金は取られているのである。

発泡スチロール箱のタワーが出来ていて、ドライアイスと一緒にあれやこれや入っているのを夕方にひもとく。ちょっとした玉手箱のような気持ちで開封するが、今日は様子が違った。

ドライアイスの煙に包まれて登場したのは、小さなパックの中華サラダ、じゃこ煮、くるみパン、冷凍のきな粉パン、ドトールの珈琲味の棒アイス。奥の方に非常に中途半端なサイズの豚の塊肉。きわめつけは青くて立派なサイズのバナナだ。バナナは商店街の激安スーパーで買うものと決まっている。

そのほかも普段の私ならついぞ買わないものだ。なんだこれは、どうしたことだ、と一瞬思ったが、実は以前にも同じようなことがあった。大した話ではない。見るべきカタログを間違えたのだ。間違えたまま、アプリにノールックで番号だけ打ち込み（ちゃんと商品名も画像も出るのに）、そのままぽんと注文ボタンを押してしまった。そういうことだ。

こういう自分の粗忽さにがっかりしょんぼりする。昔から勉強はできたがケアレスミスと忘れ物と勘違いが多かった。通知表にも毎度その旨を書かれていたものだ。

「ま、出会いだね」と夫は慰めともつかないようなことを言って笑った。
じゃこ煮はご飯にかけて食べたらおいしかった。