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渡邉飛鳥「僕の夢は滋賀にサッカークラブをつくること」

「滋賀県にサッカークラブを作りたい」 この夢を果たす為に日々もがく大学生がいると噂を聞いた。 日本大学商学部3年、渡邉飛鳥。彼はいま某J1クラブマーケティング会社のインターン生でもある。 夢を抱く若者の話が聞きたくなった。 何を思い、何故「サッカークラブ」なのか。 そこには果たしてどのような動機があったのか。 「サッカーを好きになったきっかけが、村田和哉選手でした」 彼が言う“村田選手”とは、野洲高校で乾貴士選手らと共に全国サッカー選手権に出場し、セレッソ大阪を

    • 栃木SCマッチレビュー【これからは本気の相手と闘わなければいけない】

      【着実に一歩ずつ成長を遂げている】 確かに、試合を重ねるごとにチームの課題が改善されているのを感じる。前線での起点の作り方。ギャンブルのようなセカンドボール争いをするのではなく、ロングボールに意図を持たせ、セカンドボール回収後も的確にボールをつなぐ。単刀直入なロングボールを放り込むだけではなく、斜めに刺すボールを供給できていた。 リーグ再開後、栃木SCはボール保持者に対してのパスコースはほとんど作れていなかったが、試合を重ねるごとにボール保持者に対しての関心が高まり、

      • 盲目的なストーミングサッカーだけはお断り【栃木SCマッチレビュー】

        【盲目的ストーミングサッカーになる危惧がある】 ジェフ千葉は栃木SC同様、ある程度の守備ブロックを設計したうえで手堅く守り、攻撃に転じると急ぎ足で前線へとボールを供給する。 栃木SCは同じ土俵で闘ってくる相手に対して、どれだけその闘いに対する主導権を握れるのか。そこにかかっていた。 毎度の事だが、前線で献身的に汗を流す矢野貴章を目印に長い矢を放ち続けた。矢野貴章もいつも通り競って競って競った。そして、この試合の良かったところは、比較的高い確率でセカンドボールを回収できた

        • 現役東大生、石丸泰大「スポーツを通した国際協力がしたい」

          「スポーツを通した国際協力がしたい」スポーツクラブをハブとしたコロナ支援プロジェクトとは 現役東大生である石丸さんは、去年、一年間に渡る“世界蹴球の旅”に出た。スポーツビジネスの世界に興味を持ち、スポーツビジネスの最前線でそのノウハウを学んだ。そして、石丸さんの視線は徐々に、スポーツそのものではなく、スポーツに付随するその土地の環境や文化、更には発展途上と言われる国や地域が抱える問題に関心を抱くようになっていた。 それから僕と石丸さんは定期的に連絡を取るようになった。石丸

        渡邉飛鳥「僕の夢は滋賀にサッカークラブをつくること」

        • 栃木SCマッチレビュー【これからは本気の相手と闘わなければいけない】

        • 盲目的なストーミングサッカーだけはお断り【栃木SCマッチレビュー】

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          第3節【VS東京ヴェルディ】マッチレビュー

          前節のモンテディオ山形戦。多くの課題を抱えた試合となった。チームストロングである前線プレスには迫力が欠き、空中線での闘いで主導権を握ろうとするが、セカンドボールを回収出来ず、二次攻撃にも繋げられない。地上戦での攻撃パターンにも乏しさを感じた。 今節はホームで迎える東京ヴェルディ。東京ヴェルディは巧みにボールを保持し、サイドの幅を広く活用した攻撃が特徴的である。栃木SCは、迫力と戦略を持って迎え撃つことが出来たのだろうか。 相手に精神・肉体的ストレスを与え続ける 前節は前線

          第3節【VS東京ヴェルディ】マッチレビュー

          【第2節:栃木SCレビュー】

          Jリーグが再開された。 僕たちファンサポーターは待ち望んでいた。 リモートマッチ(無観客試合)ではあるものの、やはり、緑の広大なピッチで繰り広げられるサッカーゲームは素晴らしく、またこの日常が戻ってくる。 コンディショニングはどうだろうか。 約4ヶ月もの期間、公式戦から遠ざかっていた。開幕直前のキャンプで追い込んだフィジカルコンディションが、この中断期間に一度リセットされている。Jリーグ再開に向けて、各チームのコンディショニング調整の手腕も問われるところだ。 栃木S

          【第2節:栃木SCレビュー】

          仮谷真歩『“自分の好き”を伝えたい』

          「周りに合わせる必要なんて無い。自分のペースでいいから、自分にとっての合う、合わないを見極めることが大事だと私は思います」 スポーツに魅了され、そのいつからか、スポーツ業界での仕事を志すようになった。しかし、その目標はあまりにも漠然としていた。 「私、もともと引っ込み思案で人前で話す事も苦手だったんです。でも、ずっとそんな自分を変えたいと思っていました」 自身が分析するこのような性格とは裏腹に、彼女は「やらない後悔よりも、やってしまった後悔」が出来るような選択をするよう

          仮谷真歩『“自分の好き”を伝えたい』

          スフィーダ世田谷FC:樫本芹菜『日本に女子サッカー文化を』

          藤枝順心高等学校で幾多もの全国大会を経験。 各世代別の日本代表にも選出され、U17女子ワールドカップでは準優勝を。 高校を卒業後は、女子サッカー最強の地『アメリカ』へ。渡米後に加入したButler Universityでは、即中心選手として活躍し、Conference, All-regionのsecond teamにも選出された。 サッカーの本場アメリカの地で、なおかつ、プロ同様の扱いを受けるアメリカ大学サッカーで、このような選抜に選ばれるということは簡単なことではない

          スフィーダ世田谷FC:樫本芹菜『日本に女子サッカー文化を』

          今サッカー界に求められるオンラインサロンとは…

          皆さんはオンラインサロンというものをご存知だろうか。 オンラインサロンとは、その名の通りオンライン上に存在するコミュニティの事を言い、その多くのものが会員制のシステムを取り、近年莫大的に普及されてきたTwitterやInstagramよりも更にコアで閉鎖されたコミュニティでもある。 そのオンラインサロンにもよるが、オンラインサロン上で取り扱われるほとんどの情報を外部へ漏らす事を禁止されている所もあり、一つの「村」や「町」などと表現される事も多い。 そのオンラインサロンで

          今サッカー界に求められるオンラインサロンとは…

          【いま話題の“SNS系フィジカルコーチ”を紐解いてみた】

          さて皆さんは「sunny」という人物をご存じだろうか。 次から次へとフィジカルパフォーマンス向上の為の有益な情報を発信する謎のラテン系美女である。いや、美女写真をアカウント画像として設定しているだけだろう。本当にあの美女であって欲しいが。 そんな事はさておき。 Twitterの総フォロワー数は7239人。 「フィジカルコーチによるリオネル・メッシ解体新書」 彼女(彼?)が執筆した代表作と言えるだろう。 読んだ人も多いのでは。 今となっては自身のnoteや

          【いま話題の“SNS系フィジカルコーチ”を紐解いてみた】

          桝井かほ「皆にとってのお母さんになりたい」

          『大学を中退し、タイのシリエスポーツクラブに就職しました。シラチャ・バンコクにてサッカースクールを運営しながら、プロクラブを目指します』 タイに単身乗り込み、タイのシリエスポーツクラブで働く桝井かほさん。 大学を中退し、タイに乗り込んだその訳とは… かほさんは奈良県出身の22歳。 龍谷大学を中退し、タイへの就職を決意。 男女を差別する訳ではない。 しかし、 女性が単身タイに乗り込み、アマチュアサッカークラブに就職した。 という事実が圧倒的に新鮮で、サプライズだ

          桝井かほ「皆にとってのお母さんになりたい」

          FC淡路島、太田潤が目指す【フットボーラー3.0】とは一体…

          「退屈な奴らを興奮させる」 「7年間でJリーグへの昇格を目標とし、1年でも上部リーグへ昇格できなければ撤退する」 これらは太田潤選手が今季から所属する「FC淡路島」の経営理念である。 FC淡路島は昨年の全国クラブ選手権で優勝している。 関西学院大学サッカー部出身。大学サッカーのIリーグではキャプテンとしてチームを全国制覇に導いた。 「Iリーグ」とは、大学サッカー連盟が主催する育成リーグである。いや、育成リーグという概念は捨てた方がいいかもしれない。 実際にIリーグ

          FC淡路島、太田潤が目指す【フットボーラー3.0】とは一体…

          日本サッカー史に残るキャプテンの【メンタル術】とは

          突出したテクニックがあるわけでもない。 試合を決定づけるフリーキックも、持ち合わせていない。 高校のサッカー部では、これといった戦績を残していない。 しかし、高校卒業後にはJリーグの名門である浦和レッズに入団し、2年目にはレギュラーに定着し、いくつものタイトルを獲得。 その後ドイツ1部リーグに渡り、2年目にはリーグチャンピオンに輝く。 日本代表でも長年キャプテンを務め、ドイツ1部リーグでは「309試合」に出場し、「ドイツ1部リーグ・アジア人最多出場記録」を達成。

          日本サッカー史に残るキャプテンの【メンタル術】とは

          12分で分かる「アスリートのためのソーシャルメディア活用術」

          この書籍はアスリートの「ソーシャルメディア活用方法」や、活用することによって「受けられる恩恵」を実際にソーシャルメディアを活用しているアスリート達のケーススタディを元に分かりやすく言及されています。 近年のスポーツ界では、「アスリートたるものや自分の専門競技だけに打ち込むのではなく、ピッチ内外問わずした様々な世界を見渡せ」というマインドが浸透してきていますが、確かにその通りであり、専門分野に固執することなく、自分の興味のある世界を体験することによって、その選手のキャリア形成

          12分で分かる「アスリートのためのソーシャルメディア活用術」

          【これからのスポーツビジネスはどうなるのか】ツール・ド・ニッポンの“仕掛人”に聞いてみた

          コロナウィルスの影響でマラソンなどといった「メガ・スポーツイベント」は次々と中止が決定し、J リーグやプロ野球などといった各種競技のプロリーグも再開延期を余儀なくされていた。 僕たちスポーツファンは、この状況にストレスを覚えた。 スポーツならではのあの“感動”を味わえる日々は戻ってくるのか… そんな中、次なるビックチャンスを虎視眈々と狙い、「スポーツイベント」の力をもって「地域活性化」を実現させようとする人物に、これからのスポーツビジネスについて聞いてみた。 中島 祥

          【これからのスポーツビジネスはどうなるのか】ツール・ド・ニッポンの“仕掛人”に聞いてみた

          【今こそ】求められるスポーツのあり方を考えてみた

          画面越しに、その身体刺激を受け取る事が出来るのか。 コミュニケーション・テクノロジーが普及され、誰もが何処に居ようとスポーツを楽しめるようになった。少しの興味さえあれば、端末を手に取り、検索をかけ、タップするだけで試合は開始だ。 いたって簡単である。 それに、ファンの数を増やしたい各種スポーツ競技からすれば、その競技に触れる裾の尾を広げる為のハードルが低くなることによって、競技人口やファンが増加する可能性が広がり、少なからずの恩恵を受けているには違いない。 ビジネスの

          【今こそ】求められるスポーツのあり方を考えてみた