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未来に大まかな見通しを・・・ 戦略的観点から、世界のニュースを分析する素人です。

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マガジン

  • 自由で開かれたインド太平洋戦略

    日本が発展するための生命線となる、自由で開かれたインド太平洋戦略に関連したニュース記事を集めています。

  • 宇宙・防衛・半導体・脱炭素産業に関連するはなし

    時にねらい目の株式銘柄を紹介しながら、宇宙・防衛・半導体・脱酸素産業を中心にニュース記事をまとめます。

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    世界情勢の分析を、株式投資や金融商品に生かしたい記事集です。

  • 日本の未来予測(少子化・経済などを中心に)

    少子化問題と日本の未来について考えた記事をまとめています。

  • 「世界最古の国・日本」戦略

    未来へ向けて日本という国のイメージをどうしていくべきか。過去を知り、未来へ生かしましょう、ということを提案しています。

記事一覧

固定された記事

日本国は、氷河期世代を冷遇したツケとして、これから人口大減少というペナルティを負う【少子化問題の本質】

日本の少子化問題が叫ばれて久しいが、一向に抜本的な解決策は示されず、2022年の出生数は戦後初めて80万人を下回った。 第一次・第二次ベビーブーム時には出生数が200万…

kwong44332
1年前
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G7イタリアサミット

世界情勢をみるうえで重要なG7イタリアサミットが閉幕した。 ロシア・ウクライナ情勢や、イスラエル情勢が取り扱われるのは当たり前のことだけれど、これらは地上波の報道…

kwong44332
1日前

友だちの増えた日本に隔世の感:同盟のある国は栄え、同盟のない国は滅びる

各国海軍・空軍が続々と日本へやってきているという報道があった。 地味だけど、世界情勢を読むうえで重要なファクターであるため、あえて取り上げてみる。 国際連盟を脱…

kwong44332
6日前
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日本が国際ルール作りに参画することの重大な意義:「ナプキンをはじめに取る者」へ

「ルールを作る側こそ、勝者」 というのが世の常だと思う。これまで日本は、欧米が勝手に作るルールにずっと泣かされ続けてきた。 日本が優勢になってくると、「はい、ル…

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2週間前
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「エマニュエル・トッド:米国で起きていることはプロテスタントの没落」という記事から考える日本の未来

ソ連崩壊やリーマンショックを予想したという、人口学者のエマニュエル・トッド氏が、アメリカの変化を「プロテスタントの没落」という観点で論じている記事が興味深かった…

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3週間前

【米大統領選】共和党ニッキー・ヘイリー氏、トランプ支持を表明

細々と世界情勢を分析している身として、アメリカ大統領選は世界に及ぼす影響の甚大さから大きな関心事である。 そんな中、共和党候補争いから撤退していたニッキー・ヘイ…

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3週間前
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AIバブルはEV(電気自動車)狂騒曲の二の舞になるという説

いまや、猫も杓子もAI、AI・・・ゲームのグラフィック用の半導体(GPU)を作っているに過ぎなかった米NVIDIAが、「実はAI計算にも役に立つ!」ということで株価爆上がりし…

kwong44332
3週間前
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東南アジア四カ国に洪水予測マップを提供する件

本日は、日本の世界戦略において、久々に「いいニュース」を・・・。 少し前の報道であるが、国土交通省が、JAXAのデータを使い、東南アジア4か国に洪水予測マップを提供…

kwong44332
1か月前
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円安は真の悪か?

円安は真の悪か? 世の中では、「円安=悪」という風潮一辺倒となっている。個人的には、これは「マスコミのミスリード」だと思っている。 ・円安により、輸出を主力とす…

kwong44332
1か月前
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大統領就任前から世界を動かすトランプ氏と、安倍氏が果たした役割

トランプ氏を見ていると・・・良くも悪くも「すごい人だなぁ」と常々思う。 大統領選が近づくにつれ、その発言は徐々に世界の注目を集め、大統領就任前から世界に影響力を…

kwong44332
1か月前
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ワシントンでは「岸田ブランド」は確立している・・・のか?

ワシントンでは「岸田ブランド」は確立している・・・のか??? という、頭の中にハテナがたくさん浮かぶ問題提起に対して、「確立している!」という記事があったので、…

kwong44332
1か月前
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日本製鉄のUSスチール買収は日本の世界戦略にとって吉か凶か?

日本製鉄が、「古き良きアメリカの象徴」ともいえるUSスチールを買収する。ずっと気になっていたこのニュースだが、日本の世界戦略にとって吉か凶か判断つきかねていた。 …

kwong44332
1か月前
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日米首脳会談及び岸田首相の米国議会演説【岸田氏は日本をどこへ導くのか?】

国内ではいいところのない岸田首相・・・たった4万円の定額減税と引き換えに、「異次元の少子化対策」という名のサラリーマン家庭への負担増など、腹が立つことがたくさん…

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2か月前
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第三次世界大戦は起こるのか?ポーランド首相「戦争前夜」、そして我々は何に備えるべき?

ひとつ前にまとめたのは、「親ロシアのハンガリー首相及び市民が、いったい何を考えているのか?」という記事であった。 今回は対照的に「ロシアへの危機感が極めて強い」…

kwong44332
2か月前
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ハンガリーのオルバン首相は何を考えているのか?そして市民の声

ロシアと対峙するEU諸国。バルト三国やポーランドの緊張感は高く、ドイツやフランスなどの緊張感はやや低いなどの特徴があるが、その中でもハンガリーは異質の動きをして…

kwong44332
2か月前
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ウォーレン・バフェット VS AI:この先の株式市場の動向は?

タイトルは・・・かなり「煽りタイトル」となってしまいました、すいません。 実際の内容は、下記、「バフェット氏の警告無視してAI時代に賭ける:TSMCの強気投資家…

kwong44332
2か月前
日本国は、氷河期世代を冷遇したツケとして、これから人口大減少というペナルティを負う【少子化問題の本質】

日本国は、氷河期世代を冷遇したツケとして、これから人口大減少というペナルティを負う【少子化問題の本質】

日本の少子化問題が叫ばれて久しいが、一向に抜本的な解決策は示されず、2022年の出生数は戦後初めて80万人を下回った。

第一次・第二次ベビーブーム時には出生数が200万人を超えていたことを考えれば、日本の退潮は明らかだ。

少子化対策・少子化対策と、政治家は声高に叫ぶけれど、その本質に目を向ける者は、マスコミ含めて少ない。

日本社会がこれから向かえる未曾有の少子化・高齢化社会は、第二次ベビーブ

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G7イタリアサミット

G7イタリアサミット

世界情勢をみるうえで重要なG7イタリアサミットが閉幕した。

ロシア・ウクライナ情勢や、イスラエル情勢が取り扱われるのは当たり前のことだけれど、これらは地上波の報道も多いので、ここではあえて別の観点からG7イタリアサミットを考察してみたい。

個人的な注目ポイントは以下の3つである。

①インドが参加、ローマ教皇が参加
②自由で開かれたインド太平洋への言及
③AIへの言及

1.インドが参加、ロー

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友だちの増えた日本に隔世の感:同盟のある国は栄え、同盟のない国は滅びる

友だちの増えた日本に隔世の感:同盟のある国は栄え、同盟のない国は滅びる

各国海軍・空軍が続々と日本へやってきているという報道があった。

地味だけど、世界情勢を読むうえで重要なファクターであるため、あえて取り上げてみる。

国際連盟を脱退し、ABCD包囲網により孤立し、戦争に追い込まれた1930~40年代を思えば、隔世の感がある・・・

どうしてこういうことになっているかというと、今や日本は明確な世界戦略を持ってそうたち振る舞っているからと言える。

上記記事中に出て

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日本が国際ルール作りに参画することの重大な意義:「ナプキンをはじめに取る者」へ

日本が国際ルール作りに参画することの重大な意義:「ナプキンをはじめに取る者」へ

「ルールを作る側こそ、勝者」

というのが世の常だと思う。これまで日本は、欧米が勝手に作るルールにずっと泣かされ続けてきた。

日本が優勢になってくると、「はい、ルール変更!」としてしまうのが欧米のやり口であり、直近では日本のハイブリッド車潰しのためのEVシフトが例に挙げられる。

けれどもここ最近、「日本がルールを作る側」に回る、という機会も増えてきた。これは、日本の歴史における大きな潮流の変換

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「エマニュエル・トッド:米国で起きていることはプロテスタントの没落」という記事から考える日本の未来

「エマニュエル・トッド:米国で起きていることはプロテスタントの没落」という記事から考える日本の未来

ソ連崩壊やリーマンショックを予想したという、人口学者のエマニュエル・トッド氏が、アメリカの変化を「プロテスタントの没落」という観点で論じている記事が興味深かったので、ここに記しておく。

(本note記事アップ時点で、上記リンク切れになっていました・・・)

プロテスタントとは?そもそも、プロテスタントって何!?という話だが、ローマ・カトリック教会を頂点とする「旧来のキリスト教」から、宗教改革によ

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【米大統領選】共和党ニッキー・ヘイリー氏、トランプ支持を表明

【米大統領選】共和党ニッキー・ヘイリー氏、トランプ支持を表明

細々と世界情勢を分析している身として、アメリカ大統領選は世界に及ぼす影響の甚大さから大きな関心事である。

そんな中、共和党候補争いから撤退していたニッキー・ヘイリー氏がトランプを支持すると報道があった。

トランプさんが大統領に返り咲いた場合、彼本人というよりは、「誰が副大統領になるか?」「誰が国務長官になるか?」ということが重要だと思っている。

ヘイリー氏のこの判断により、彼女の要職への就任

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AIバブルはEV(電気自動車)狂騒曲の二の舞になるという説

AIバブルはEV(電気自動車)狂騒曲の二の舞になるという説

いまや、猫も杓子もAI、AI・・・ゲームのグラフィック用の半導体(GPU)を作っているに過ぎなかった米NVIDIAが、「実はAI計算にも役に立つ!」ということで株価爆上がりして、現在のAIバブル(半導体バブル)を牽引する存在となっている今日この頃・・・こんな興味深い記事があった。

現在と今後のAI業界、およびEV業界を俯瞰するのに興味深い内容なので、簡単にまとめてみる。

いいことばかりではない

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東南アジア四カ国に洪水予測マップを提供する件

東南アジア四カ国に洪水予測マップを提供する件

本日は、日本の世界戦略において、久々に「いいニュース」を・・・。

少し前の報道であるが、国土交通省が、JAXAのデータを使い、東南アジア4か国に洪水予測マップを提供するとのことである。

東南アジア四カ国とは、インドネシア、タイ、カンボジア、ベトナムである。

第三勢力であるグローバル・サウスへの関与を強化する狙いがある、と記事中にあるが、まさにその通り。

とくに、「自由で開かれたインド太平洋

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円安は真の悪か?

円安は真の悪か?

円安は真の悪か?
世の中では、「円安=悪」という風潮一辺倒となっている。個人的には、これは「マスコミのミスリード」だと思っている。

・円安により、輸出を主力とする大企業は軒並み大きな利益を得ている。
・円高も決して良いものではなかった。1ドル=75円の「超円高(今の貨幣価値の倍以上!)」の民主党政権時代の方が今より景況感が悪く、年越し派遣村などが話題となっていた。円高環境下で、日本企業は「高い労

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大統領就任前から世界を動かすトランプ氏と、安倍氏が果たした役割

大統領就任前から世界を動かすトランプ氏と、安倍氏が果たした役割

トランプ氏を見ていると・・・良くも悪くも「すごい人だなぁ」と常々思う。

大統領選が近づくにつれ、その発言は徐々に世界の注目を集め、大統領就任前から世界に影響力を行使している。こんな元気な77歳、ある意味では目標にしたいぐらいだ・・・

日本にも厳しいトランプトランプ氏は「アメリカ・ファースト」なので、日本に対しても基本的には厳しい。すでに、円安に対する厳しいコメントも発表しているし、日本製鉄のU

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ワシントンでは「岸田ブランド」は確立している・・・のか?

ワシントンでは「岸田ブランド」は確立している・・・のか?

ワシントンでは「岸田ブランド」は確立している・・・のか???

という、頭の中にハテナがたくさん浮かぶ問題提起に対して、「確立している!」という記事があったので、ピン留めしておく。

日本のマスコミは、海外での日本の政治家の評判はあまり論じないので、日本人が情報を得る機会は少ない・・・それを、「日本のメディアの怠慢である」と上記記事は論じている。

というか、安倍さん以前は、そもそも「日本の総理大

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日本製鉄のUSスチール買収は日本の世界戦略にとって吉か凶か?

日本製鉄のUSスチール買収は日本の世界戦略にとって吉か凶か?

日本製鉄が、「古き良きアメリカの象徴」ともいえるUSスチールを買収する。ずっと気になっていたこのニュースだが、日本の世界戦略にとって吉か凶か判断つきかねていた。

そんな中、この買収に関する良記事を見つけたので、ここにピン止めしておく。

この記事の内容に入る前に、現在日本がおかれている状況から復習しておく。

世界のメガ構造の中で、アメリカ側につく日本現在世界では、自由民主主義諸国 VS 権威独

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日米首脳会談及び岸田首相の米国議会演説【岸田氏は日本をどこへ導くのか?】

日米首脳会談及び岸田首相の米国議会演説【岸田氏は日本をどこへ導くのか?】

国内ではいいところのない岸田首相・・・たった4万円の定額減税と引き換えに、「異次元の少子化対策」という名のサラリーマン家庭への負担増など、腹が立つことがたくさんあるものの、評価すべきは評価するというスタンスでなければなかなか世界情勢が見通せないというのがつらいところ・・・

そういう観点から、2024年の岸田首相の日米首脳会談と米国議会演説を分析してみたい。

史上二人目の日本の首相による米国議会

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第三次世界大戦は起こるのか?ポーランド首相「戦争前夜」、そして我々は何に備えるべき?

第三次世界大戦は起こるのか?ポーランド首相「戦争前夜」、そして我々は何に備えるべき?

ひとつ前にまとめたのは、「親ロシアのハンガリー首相及び市民が、いったい何を考えているのか?」という記事であった。

今回は対照的に「ロシアへの危機感が極めて強い」ポーランド首相の鳴らす警鐘についてである。

第三次世界大戦は起こるのか?ポーランド首相「戦争前夜」強国のあいだに挟まれ、歴史上なんども戦火に巻き込まれてきたポーランド。ウクライナが落ちれば、次はポーランドが戦場になる可能性が高いことから

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ハンガリーのオルバン首相は何を考えているのか?そして市民の声

ハンガリーのオルバン首相は何を考えているのか?そして市民の声

ロシアと対峙するEU諸国。バルト三国やポーランドの緊張感は高く、ドイツやフランスなどの緊張感はやや低いなどの特徴があるが、その中でもハンガリーは異質の動きをしていた。

いわゆる親ロシアの立場を隠そうとせず、スウェーデンのNATO加盟にも最後まで抵抗したのがハンガリーだ。

単なる親ロシアとシンプルに考えて良いものなのか・・・ハンガリーのオルバン首相の頭の中がある程度わかるインタビュー記事があった

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ウォーレン・バフェット VS AI:この先の株式市場の動向は?

ウォーレン・バフェット VS AI:この先の株式市場の動向は?

タイトルは・・・かなり「煽りタイトル」となってしまいました、すいません。

実際の内容は、下記、「バフェット氏の警告無視してAI時代に賭ける:TSMCの強気投資家」という記事に関する考察である。

ウォーレン・バフェット氏の言うように、株価は割高水準なのか?過去記事で、現在の株式市場の過熱ぶりに、世界一の長期投資家であるウォーレン・バフェット氏が警鐘を鳴らしているというものを紹介した。

この立場

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