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ぼくらのサスティナブル年次報告_2022年

こんにちは。藤原です。

Eテレの『ロッチと子羊』に直営店の長谷川店長と出演させていただきました。

ロッチのお二人と山口大学教授(専門は政治哲学)の小川先生が世界の哲学者の言葉で私たち現代の迷える子羊の悩みを解決する。という知的教養バラエティ番組です。

今週中はNHKプラスで見逃し配信中ですので、ぜひご覧になってください。

長谷川店長がカチコチに緊張していたので、ぼくは比較的落ち着いて話せました笑

自分というより、家族や友達が喜んでくれたのが嬉しかったです。

初回放送が3月2日の夜だったのですが、この日はアーティストの藤井風さんが「第15回 CDショップ大賞 2023」の授賞式でKUONをご着用してくれて、さらにSNSでも紹介してくれたので反響が大変なことになりまして。
おそらく、ぼくらのような小さなブランドが、最大瞬間風速で日本一になっていたのではないかというハッピーな夜でした。
当のKUONチームは次の秋冬の展示会中ということで、わちゃわちゃしていて翌朝になって「これはえらいこっちゃ〜」となった次第でした。

藤井さんの「音楽で社会貢献をしたい」という思いと、ぼくたちの活動理念「デザインによる社会的課題の解決」がツールは違えど、思いは同じ、ということで、大変光栄に思います。

参照 藤井風さんのインスタグラムより

未確定なところもあり、現状では詳細は書けないのですが、藤井さんにもご着用いただいた洋服たちは今後発売を予定しています。
たくさんのお問い合わせをいただいてありがとうございます。
どうぞ今後の告知などをお持ちください。

さてさて、前置きが随分と長くなってしまいましたが、今回のnoteはKUONのサスティナビリティ事業の年次報告です。

ぼくたちKUONチームは「デザインによる社会的課題の解決」を理念としていくつかの活動を”ものづくり”を通じて行っています。

詳しくは以前書いたこちらのnoteをご覧ください。

また2021年の年次報告はこちらになります。

『ロッチと子羊』で、ぼくは【ファッションの本質とは?】について解決していただきましたが、テーマは「ファッションのトレンドとサスティナビリティ 」についてでした。

ここ数年で"SDGs"や"サスティナブル"という言葉が世の中に広まって、皆さんが身近に感じるようになったと思います。

放送ではテーマの都合上、一部放送されなかったのですが(くれぐれもクレームではありません!番組としては最高でした!)、ぼくは"SDGs"や"サスティナブル"がトレンド、ブームになることは悪いとは思っていません。

何かが起こる時は、ブームになります。

あとはぼくたちが、それをブームで終わらせずに、文化にできるか。

誤解を恐れずに言うなら(誤解されたくない…)

日本のクリエイターはブームをつくるのはとても上手ですが、文化として根付かせるのは苦手だと感じています。

それは、日本という国の特殊性があると思います。

日本の歴史は長いのですが、現代文化は戦後からはじまったと考えると、まだ80年弱しかありません。

アメリカで250年弱、ヨーロッパはさらに長いですね。
そもそも文化が根付くには土台が短いのです。

日本にはずっとずっと昔から"もったいない"や"おもてなし"などサスティナブルという概念はありましたが、それは国民性を含めて"たまたま"そうなった部分もあり、それが体系化できていないので、文化として根付きにくい背景があるのだと、個人的には考えます。

欧米の意思を持って、計画して行われたものとは違うのだと思います。
たまたま続いたのと、目的をもって続ける。は違いますね。

だから、この先、これをブームで終わらせない、というのはぼくたちクリエイターの使命だと思います。

あとは、ぼくらのこれまでのデータや知識を活かせる取り組みができるように行政含めてアプローチをしていきたいと思います。

みんなで共有すれば文化になりますからね。
ぼくらと協業したい!などなどお待ちしています!

またまた話が脱線してしまいました…

さて、
2021年7月-2022年6月:5,032,920円

これがKUONが関わるサスティナビリティプロジェクトに仕事を発注した金額です。

昨年と比べるとほぼ同額です。
2021年度はコロナ禍で、プロジェクト開始後はじめて前年を下回りましたが、今年もほぼ同額ながら微減です。
やはり長引くコロナ禍の影響はファッション業界には重くのしかかり、そこに戦争や中国のロックダウンなど世界規模での影響がありました。
ここ数年でサスティナブルがビジネスになると謳って参入した会社も、思うような成果を出せずに撤退した話も聞きました。

ですが、悪いことばかりでもなく。
昨年は念願だった「裂き織りのワークショップ」をお店で開催することができました。
今年は大槌刺し子に刺し子のワークショップをしていただく予定です。

幸呼来Japan代表の石頭さん

ファッションはトレンドやブームが来るから、刹那的でキラキラして素敵だとぼくは心から思います。
だからぼくたちもサスティナブルブランドとは絶対に言いません。
思ってもいません。
ぼくらはファッションブランドです。
だけど、その根底には会社の理念だったり、人の思いだったり。
それを きちんと、かっこよく、ファッションで表現したいです。

ブームが終わり、文化がはじまる

まもなく東日本大震災から12年。
たくさんの人が関わった復興支援は間違いなく文化になったと思います。
ぼくたちのパートナーの大槌刺し子のお母さんたちは、日本屈指の刺し子集団(なんかカッコいい!)になりました。
皆さん、これからも頼りにしてます!

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