駒崎弘樹

認定NPO法人フローレンス会長。政策起業家。慶應SFC卒。05年〜訪問型病児保育を開始…

駒崎弘樹

認定NPO法人フローレンス会長。政策起業家。慶應SFC卒。05年〜訪問型病児保育を開始。08年Newsweek「世界を変える100人の社会起業家」に選出。10年から待機児童問題解決のため「おうち保育園」開始。後に小規模認可保育所として政策化。14年、障害児保育園ヘレンを開園。

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  • 子連れ宇宙人パテラさん

    フローレンス会長駒崎が監修するギャグマンガ「子連れ宇宙人 パテラさん」。 愛想を尽かした妻に出ていかれ、突然"ひとり親"になった宇宙人・パテラさんが頼った先は遠く離れた地球の、とある親子支援センター「あねもね」。 自身の”ぼっち育児”やセンターに寄せられる相談ごとを通じて、パテラさんが日本の親子課題に真正面から取り組みます。

最近の記事

皆さんの声で実現しました!園バス「置き去り防止装置」設置率100%!

 僕たちが提言をしてきた「通園バス『置き去り防止装置』の設置の義務化」について、ご報告です。    こども家庭庁が、通園バスに義務づけている安全装置の設置状況が3月31日の時点で、100%に達する見込みと明らかにしました!  前こども政策担当大臣の小倉議員をはじめとする国会議員の方々、こども家庭庁の皆さん、そして全国の保育園・幼稚園関係者の皆さんのご尽力のお陰で、設置100%に漕ぎ着けることができました!    そして、僕たちと一緒に声を上げてくださった皆さん!

    • 死んだ姉と、いつの間にか繋がっていた

      母の82歳の誕生日にプレゼントを届けに。 82歳にも関わらず、太極拳を習い、水泳教室では日に800メートル泳ぎ、絵手紙教室では生徒を教えている。 やはり健康寿命の鍵は、中年期からコンスタントに運動を続けていたか、なんだと思う。 そんな元気な母との雑談の中、今まで知らなかった話が、買い物袋から缶詰がこぼれるような感じで転がってきた。 僕には13と10年の離れた姉がいる。だが、その間にもう1人姉がいた。産まれてすぐ亡くなった、と聞いていたので、死産だと思っていた。 だが違

      • 【政策実現!】医療的ケア児・重症心身障害児を育てる家族の支援が拡大しました!

         朗報です!  2023年末にお知らせした令和6年度以降の障害福祉サービスの報酬が決定し、医療的ケア児を中心としたご家庭への支援が大きく拡充されました! (過去の投稿を参照) (厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の基本的な方向性について」) https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001176056.pdf  フローレンスが連携団体である全国医療的ケア児者支援協議会や「永田町こども未来会議」のメンバーと一緒に提言

        • 友達限定バーと年をとることの楽しさ

          元電通のクリエイティブディレクターで、ベストセラーの「ファンベース」で有名な、敬愛するさとなおさんが、「友達と友達の同伴者限定」バーを開いたので、行ってきた。 グルメと旅の本を出すくらい、食を愛していたさとなおさんは、ある日鯖のマリネを食べたらアナフィラキシーショックを起こして病院に運ばれ、そこからアニサキスアレルギーで魚介類を一切食べられなくなった。食べたら命に関わる。 魚だけでなく、かつお・いりこ・あごやかつお出汁等の魚介だしも無理。ということは、ほぼ外食が不可能にな

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        • 子連れ宇宙人パテラさん
          36本

        記事

          第35話「地域の子ども食堂」

           僕が原案を担当する、子育て支援が学べるギャグマンガ #子連れ宇宙人パテラさん 待望の最新話公開です!!  今では全国9000カ所に広がる #子ども食堂 。  その重要な役割に感銘を受けたパテラさんが、自ら子ども食堂を始めようと立ち上がる……?! これまでの全連載はこちらでお楽しみいただけます!

          第35話「地域の子ども食堂」

          いわば「こども保険」の子ども・子育て支援金制度にどちらかというと賛成です

           みなさん、子ども・子育て支援金制度って、最近見聞きしませんか?  批判に晒されているのもよく目にするんですが、僕はどちらかと言ったら賛成です。  この子ども・子育て支援金制度は、全世代で子ども・子育てを支える制度、言わば「こども保険」なんです。  本当は僕は「こども国債」が良いとは思うのですが…でも財源は大事です。  その財源確保の方法として、全世代で支えるという理念を実現する良い制度ではないかな、と思っています。 【子ども・子育て支援金制度って何?】  子ども・

          いわば「こども保険」の子ども・子育て支援金制度にどちらかというと賛成です

          第34話「解放感と孤独感」

           僕が原案を担当する、子育て支援が学べるギャグマンガ #子連れ宇宙人パテラさん 待望の最新話公開です!!  息子・トトラがお泊まり保育へ  晴れてワンオペ育児から解放されたパテラさんは、1人の時間を満喫しようと胸を躍らせるが…… これまでの全連載はこちらでお楽しみいただけます!

          第34話「解放感と孤独感」

          【政策実現まであと一歩】男性育休が次のステップへ!男性育休公表義務化が拡大の見通し!

           男性の家事育児を社会的に推進する「厚労省イクメンプロジェクト」の駒崎です!  2022年から法改正が重ねられ、除々にバージョンアップしてきた「男性育休」がさらに次のステップへ進みます!  100人超の企業に、「男性育休の取得率の目標」の設定が義務付けられる方針が固められたそうです。これは嬉しいーっ! 【イクメンプロジェクトとは?】  2010年に立ち上がった厚生労働省の「イクメンプロジェクト」。僕は座長として参画しています。  イクメンプロジェクトでは、男性がもっ

          【政策実現まであと一歩】男性育休が次のステップへ!男性育休公表義務化が拡大の見通し!

          「付き添い入院」問題に新たな動き!効果のほどは…?

           フローレンスや当事者団体が提言してきた「付き添い入院」問題に、新たな動きがありました!!  保育士を2人以上配置した病院への加算を引き上げることで病院の保育スタッフ増員を促し、家族の負担軽減を図るそう。  これまで長い間見過ごされてきていた、過酷な付き添い入院に苦しむ家族たち。  そんな家族を支えるための一歩を踏み出してくれたことに、まずは感謝したいです。  厚生労働省、ありがとうっ!!  ただ、この改善で本当に「付き添い入院」問題が解決するか?というと… 残念なが

          「付き添い入院」問題に新たな動き!効果のほどは…?

          【東京都議員・担当課向け勉強会】HPVワクチン男性接種公費化へ ~医師が解説!命を守る政策をあなたの街で~

          【東京都の予算化を受けて、勉強会を実施しました!】  東京都の令和6年度予算案へ、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン男性接種補助事業が入りました!  小学6年生から高校1年生相当までの男子が無料でHPVワクチンを打てるようになる、画期的な補助事業です!  これを受けフローレンスは、HPVワクチンや子宮頸がん予防の啓発を先駆的に進められてきた「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト(以下、「みんパピ!」)」代表理事の稲葉先生と一緒に、東京の区市町村議員、担当課向け

          【東京都議員・担当課向け勉強会】HPVワクチン男性接種公費化へ ~医師が解説!命を守る政策をあなたの街で~

          政府が(たぶん初)男性育休PR動画リリース!フジ榎並アナ出演、思わず号泣!

           男性の家事育児を社会的に推進する「厚労省イクメンプロジェクト」の駒崎です!  この度、我らがプロジェクトメンバーで「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「学校へ行こう!」等を手掛けた天才プロデューサー、おちまさとさんが、男性育休PR動画を作成!リリースされました。  その中でフジテレビの人気アナウンサー、榎並大二郎アナが、男性育休を取った感想を語ってくれています。  サプライズプレゼントで涙を見せる一瞬も・・・!  見てたらこっちが泣けちゃいました!!  7分半のこ

          政府が(たぶん初)男性育休PR動画リリース!フジ榎並アナ出演、思わず号泣!

          社会問題を叫ぶほど、人を暗い気持ちにさせてしまうことに対して

          年明けに、IT起業家で作家でもある「けんすう」さんがXで書いていた文章を見て、とても考えさせられた。 「これって、俺たちのことじゃん」と。 僕らNPOは、日々、現場で悲惨なケースをたくさん見る。 タバコの火を押し付けられた跡が背中にある子ども。 命からがらDVから逃げてきた、シングルマザー。 娘が学校で先生から性被害を受けて絶望するお母さん。 こうした事例を世の中に知ってもらい、こうした人たちを支える支援を提供したい。救えるような制度をつくりたい。そのため寄付を募

          社会問題を叫ぶほど、人を暗い気持ちにさせてしまうことに対して

          第33話「病児保育の必要性」

          僕が原案を担当する、子育て支援が学べるギャグマンガ #子連れ宇宙人パテラさん 待望の最新話公開です!! 宇宙皇帝ホカッツからの誘いで雑誌に掲載されることに。 気合いを入れて挑むが、撮影当日に息子トトラが高熱! どうする、パテラさん!? これまでの全連載はこちらでお楽しみいただけます!

          第33話「病児保育の必要性」

          「フローレンスのふたご助っ人くじ」が、東京都女性活躍推進大賞 特別賞を受賞しました!

          「フローレンスのふたご助っ人くじ」  私達に寄せられた「しんどい思いをしている、双子、三つ子等多胎児に特化したサポートをつくって!」の声により立ち上げられたサービスです。  当初は2区から始まった事業ですが、今では16区300世帯以上の方々を支えています。  選んでくださった東京都の皆さん、ご利用くださっているたくさんの多胎児家庭のみなさん、ありがとうございましたっ!!

          「フローレンスのふたご助っ人くじ」が、東京都女性活躍推進大賞 特別賞を受賞しました!

          フローレンス、能登半島地震被災地のため看護師を派遣しました!

           国内3県で在宅医療をされている「オレンジグループ」さん。年始に輪島に入り、今も被災地で支援を続けられ、多くの被災者の方々を助けています。  ですが、オレンジグループの医師や看護師が被災地支援を続けるためには、彼らの通常業務の穴を、誰かが埋めないといけません。そうでないと、被災地支援を続けることができないのです。  そこで、オレンジグループの障害児・医療的ケア児の通所施設オレンジキッズケアラボに、フローレンスの看護師がサポートに入ることにしました!  僕らも人手不足

          フローレンス、能登半島地震被災地のため看護師を派遣しました!

          京都市長選候補の松井孝治さんとの思い出

          「君は日本の光になる」 20代後半で、まだ何者でもなかった僕は面食らった。 当時、国会議員だった松井孝治先生は支援者の講演会に僕を呼び、僕のプレゼンを聞いて心から喜んでくれた。 当時は訪問型病児保育という、風変わりでどうなるかもよく分からない事業を立ち上げたばかりで、不安がいっぱいだった。 既に公的病児保育施設を運営されている医療関係者の方々から、「儲け主義で保育に参入してきたベンチャー野郎」等、ディスられて病んでいた中、国会議員の偉い人から手放しで褒めてもらえて救わ

          京都市長選候補の松井孝治さんとの思い出