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きくちしんいちエッセイ集

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エッセイをまとめました。
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記事一覧

【エッセイ】心(400)再掲

*2023年4月19日に公開して削除したものを再掲です。

「心」とは?

永遠の命題のひとつである。未だにその答えは出ていない。この先も絶対に出ないだろう。だが、追求するだけの価値のある数少ない、あるいはほとんどない命題のひとつではある。

さまざまな解釈がある。最もしっくりくる解釈は中島みゆきさんの名曲「命の別名」の歌詞に出てくる一節。

余談だが「命の別名」のカップリング曲が彼女の代表作「糸

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【エッセイ】上を行く人々と騙される私(1000)

このメディアリテラシーの低い日本で、スポーツ新聞より更にリテラシーの低いヤフーニュース。仕方ない。無料だもの。

家には朝日新聞があるので、ヤフーニュースを情報源とするのを辞めたいのだがついつい眺めてしまう。

今朝も起床後眺めていると面白い記事(というか現象)を目にした。

匿名性の高いかつての2チャンネルのような文化を継承しているヤフコメ。今、最も好き勝手なことが書き込まれている媒体であるとい

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【エッセイ】38代目木村庄之助(1000)

【エッセイ】38代目木村庄之助(1000)

昨日、大相撲のテレビ中継を観ていた。

結びの一番、行司は38代目木村庄之助。

38代目とは。とても長い歴史を感じる数字だ。

その取組の懸賞は40本ほどだった。一緒に観ていた父と母が数えていた。

一本7万円で合計280万円を勝てばもらえる(ただし力士の取り分は3万円。内訳はややこしいので詳しくはこちらのNHKのHPで)。

これは格闘技のファイトマネーとしては超超破格だ。

なぜなら日本のボ

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【エッセイ】自分軸は大事だが自分だけの基準は時に邪魔になるかもしれない(1000)

【エッセイ】自分軸は大事だが自分だけの基準は時に邪魔になるかもしれない(1000)

SNSの台頭で誰もが意見を垂れ流せる時代。

それはいいのか、悪いのか。

長所と短所は表裏一体。すべてのことはその視点による。

極論を承知で殺人を例にとってみよう。

被害者からしたらたまったものではないし、世の中のほとんどの人は殺人者を社会悪として断罪するだろう。しかし、殺人者からしたらそれ相応の理由があったかもしれない。

ただし。SNSの意見はその殺人者の極論に似たものを許容すべきである

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【エッセイ】いつでも微笑みを(1500)

【エッセイ】いつでも微笑みを(1500)

NHKラジオの長寿番組「子ども科学電話相談」

質問内容は失念したが、ある先生が「ストレスってね、楽しい時にもかかるのよ」と言っていた。

目から鱗とまではいかないが、なるほどって頭に電球が浮かんだ。

ちなみにこのことわざの「目から鱗」の出典をご存知?

知識として知っていなくて、私が言うんだからとピンと来た方は勘がいい。IQ110以上はかたいし、私のエッセイの熱心な読者という称号を付与しよう。

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【エッセイ】ティラノサウルス(900)

【エッセイ】ティラノサウルス(900)

書きかけてはやめて、書きかけてはやめて。やっと投稿。

恐竜について。

スピルバーグ監督の「ジュラシックパーク」シリーズ。作製当時著しい発達を遂げていたバイオテクノロジーと童心の永遠の憧れ恐竜を融合テーマにした名作。

最新の研究では恐竜は絶滅したのではなく、鳥になったという学者がいるらしい。

漫画ドラゴンボール中で孫悟空が恐竜を捕獲して食べているが、鶏肉みたいでおいしかったかもしれない。

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【エッセイ】AI美人画(100)

【エッセイ】AI美人画(100)

相互フォロワーの辻六道さんがAI美人画について完全なる意見の一致のある記事を書かれていた。こちら💁

それでコメント欄で私は偉そうなことを書いた。

しかし。ヘッダーに記事に合う画像を探してて本記事ヘッダーのAI美女に心奪われちゃった😆

てへ😝

ってそんなわけあるか!!
#創作大賞2024 #エッセイ部門

【エッセイ】不安の正体(1000)

【エッセイ】不安の正体(1000)

20年前、某一部上場企業の集団面接前の説明会。

久米宏みたいな雰囲気の人事部長が放った一言がおもしろかった。

「私は心理学を専攻していました。人が不安を感じるのはですね、道の角を曲がったところにライオンがいるかもしれないと思うからなんですね。要はわからないことに対して不安が生じる。今からみなさんに面接する相手はただのおじさんです(会場、愛想笑い)。リラックスして行きましょう。おじさんたちの方が

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【エッセイ】夢の話(1000)

【エッセイ】夢の話(1000)

夢の話ほどつまらぬ話はないとよく言われる。それはその人の夢の語り方が下手なだけではないかもしれない。

夢とはつまり物語である。物語を楽しめる(理解できる)のは10人にひとりとある本に書いてあった。

圧倒的大多数は物語を理解できないという説である。有名な小説は国語の授業で習うが、40人クラスでたった4人のためにしかならないということになる。やはり多少の大袈裟は否定できない。

読書をする人と話を

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【エッセイ】水原や大谷の人生と我々の人生にどんな関係があるというのか(700)

【エッセイ】水原や大谷の人生と我々の人生にどんな関係があるというのか(700)

水原や大谷が死のうが、生きようが、収監されようが、どんな犯罪をしようが。親族でもなければ直接の被害者でもないので何の関係もないしはっきり言ってどうでもいい。

テレビで延々と報道される水原被告の件。もううんざりだ。裁判の結果だけ知らせてくれたらそれでいい。

マスコミはもっと他に報道することがあるだろう。

たとえば、ウクライナ戦争。なぜロシアがテレビゲームの魔王側みたいに「悪」と決めつけた報道を

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【エッセイ】『新・渚にて』(600)

【エッセイ】『新・渚にて』(600)

世界では大規模な戦闘がふたつ起こっている。

朝鮮民主主義人民共和国って狂国がミサイルを我が国に打ち込みまくってきている。

中華人民共和国って同じく狂国が我が国の近海を制圧している。

そんな不安定な状況で現政権(多分、どの政権がとっても)がなぜ食糧対策を全くしないのか。謎だ。

合衆国を信頼しているのだろうか。その信頼は取るに足るのか。バイデンだろうがトランプだろうが、どちらに転んでも彼ら同様

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【エッセイ】カメムシたちよ(700)

【エッセイ】カメムシたちよ(700)

田舎暮らしの方たちには馴染み深いと思うがカメムシという昆虫がいる。背中が亀の甲羅に似ているのでそう呼ばれている。触ると独特の悪臭を放ち外敵から身を守る虫である。

亡くなった祖母は「ヘクサ(ン)ボン」と呼んでいた。「ボン」とは「坊や」のことである。地方によっては「ヘクサ」とも呼ばれる。

触ると臭いがそれ以外は害がほとんどない。坊やと呼ばれるくらいなので愛嬌がある。

眺めていると動きもゆっくりで

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【エッセイ】博識(1000)

【エッセイ】博識(1000)

一年前の話である。

義理の妹・潤ちゃんに前職の飲み会の送迎をお願いして車に乗せてもらった。職場から会場がかなり遠く、前職は義実家の近くだったからである(過去の私のエッセイ参照(笑))

潤ちゃんのことは嫌いじゃないし(むしろ好き)別に何も確執はないのだが、喋ることないしふたりきりになるのは気まずかった。気まずいというより純情な私は照れる。

それを察知してくれたのか、たまたま義実家にいた長女がつ

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【エッセイ】本質について(1000)

【エッセイ】本質について(1000)

物事は根幹をなす「本質」とそこから派生した「末梢」から成り立っているという考え方がある。「末梢」は少しわかりにくい言葉なのでよく使われる言葉なら「枝葉」と表現される。同じ意味だ。

つまり。物事を「木」にたとえている。

木にとっては「枝葉」も大事である。なぜなら木は葉がないと光合成できないし花が咲かないと実がならない。生きていけず次世代に自分の子孫を残せない。

この説はそう言う意味で物事を「本

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