柿生隠者(かきお・いんじゃ)

会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をい…

柿生隠者(かきお・いんじゃ)

会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をいやいややっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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小説 平成の亡霊

小説 平成の亡霊

前説

本作は、ある新興宗教団体と、その「狂気」を最初に報じた週刊誌編集部の物語です。

物語のほとんどは1989年を舞台にしています。この年は特異年で、4つの大きな出来事が重なって起きました。

1、天皇の死去による63年ぶりの改元。

2、ベルリンの壁崩壊による冷戦の終了。

3、日経平均株価が史上最高値を記録。

4、新興宗教団体による弁護士一家惨殺。

小説としては「4」を主に描いています

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【Netflix】「幻を売る男」投資詐欺に騙される快感

【Netflix】「幻を売る男」投資詐欺に騙される快感

【概略】幻を売る男: ヘネラシオン・ソーイ詐欺事件
El vendedor de ilusiones: El caso Generación Zoe(原題)
Illusions for Sale: The Rise and Fall of Generation Zoe(英語題)
2024 | 年齢制限:13+ | 1時間 47分 | ドキュメンタリー

アルゼンチン史上まれに見る詐欺の隠れみのにな

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【高血圧】「基準値が130から160に変更」の衝撃

【高血圧】「基準値が130から160に変更」の衝撃

高血圧の基準が、従来の130以上から、160以上へと変更になった。

ーーという「ニュース」がネットを駆け巡り、驚きのあまり私の血管が切れそうになった(私も高血圧なのだ)。

私も、130以上だから、いつも健康診断で引っかかっていた。

でも160までOKならば、問題はなかったことになる。

高血圧不安によって、私の幸福度はいちじるしく損なわれた。どうしてくれる。

血圧を下げるために、食事に気を

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新聞が広告拒否! 「第三保守」の思想家・茂木誠はどこまで正しいか

新聞が広告拒否! 「第三保守」の思想家・茂木誠はどこまで正しいか

茂木誠の本『日本人が知らない!世界史の原理-異色の予備校講師が、タブーなしに語り合う』(宇山卓栄と共著、ビジネス社)が、読売と日経から広告拒否された。

という話をいまさら知って、茂木誠を応援する気になった。

読○新聞前で一人抗議活動(もぎせかチャンネル 2024/5/3)

まあ、応援するには、この本を買うのがいちばんだろうが、おカネがない。

そこで図書館で借りようとしたら、地元川崎市では5

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【Netflix】「アンタレス・デ・ラ・ルス」日本の「レイキ」が南米の「カルト」に?

【Netflix】「アンタレス・デ・ラ・ルス」日本の「レイキ」が南米の「カルト」に?

【概要】アンタレス・デ・ラ・ルス: 光のカルトに宿る闇
The Doomsday Cult of Antares de la Luz

2024 | 年齢制限:16+ | 1時間 40分 | ドキュメンタリー

チリのカルト教団の信者たちはおぞましい犯罪行為に手を染め、法の裁きを受けた。それからおよそ10年後、元信者たちが重い口を開き当時の恐ろしい体験を振り返る。
(Netflix公式サイトより)

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手が小さくても弾ける「細幅」ピアノが世界で普及しはじめた

手が小さくても弾ける「細幅」ピアノが世界で普及しはじめた

いまの鍵盤は「女性差別」?
ドイツのTVニュースで「細幅」ピアノが紹介されたーー。

元ドイツ語教師で、日本での細幅ピアノ普及に努めている「Kurze Finger」さんが、そんな動画を17日にYouTubeに投稿し、ピアノ愛好家に反響を呼んでいます。

南西ドイツ放送テレビのニュース(4月13日19時半)で、細幅鍵盤が紹介されました。シュトゥットガルト音楽演劇大学のピアノ科教授、U.ヴォールヴェ

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マスコミ「退職勧奨」の現場

マスコミ「退職勧奨」の現場

少し前にも触れましたが、元産経記者の三枝玄太郎さんが出した『メディアはなぜ左傾化するのか』という本が売れている。

この本は、三枝さんが産経で「退職勧奨」されたときの描写から始まる。いわゆるリストラです。

その部分は、Amazon販売ページの「サンプル」でも読むことができます。

わたしは身につまされて読みました。

わたしも新聞社で同じような目にあいましたから。

そして、自分の「小説 平成の

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新百合ヶ丘にできた冷凍食品専門店「@FROZEN」

新百合ヶ丘にできた冷凍食品専門店「@FROZEN」

そういえば、17日に新百合ヶ丘(川崎市麻生区)イオン2Fにオープンした「@FROZEN(アットフローズン)」に行ってきた。

どんなもんだろう、と思ってね。

(以下、撮影は5月20日朝。開店直後なのでフロア全体に客が少ない)

最近の冷凍食品は進化しているから、目の付け所はいいと思う。

値段は、安いものから高級なものまで取り揃えているけど、どちらかというと高級路線か。

買い物や料理が面倒にな

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【Netflix】「残灰に」意外な結末! いろいろ意外なサウジの映画

【Netflix】「残灰に」意外な結末! いろいろ意外なサウジの映画

【概略】残灰に From the Ashes
2024 | 年齢制限:13+ | 1時間 32分 | ヒューマンドラマ

厳格な女子校で発生した不審火は、瞬く間に燃え広がり、大惨事に発展する。果たしてそれは事故だったのか、それとも放火か。

出演:アルシャイマ・タイブ、カリア・アブ・ラバン、アドワ・ファハド

予告編(日本語版)

予告編(英語正式版)

【評価】(ネタバレなし)
Netfli

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「ストーカー」の始まり

「ストーカー」の始まり

18日、枚方市のマンションで遺体で発見された関西外語大の女子大生(19歳)。上半身を複数刺されていた。

犯人は、彼女をストーキングしていた26歳の男でした。

制服姿でほほ笑む女性。
大阪・枚方市のマンションで死亡していた、大学生の渡邉華蓮さん(19)。渡邉さんを殺害した疑いで逮捕されたのは、無職の西光勝容疑者、(26)。事件前には、渡邉さんが知人に、交際相手に関する相談をしていたことがわかった

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「つばさの党」も「マスコミ」も、やってることは一緒

「つばさの党」も「マスコミ」も、やってることは一緒

(以下敬称略)

きのうのマスコミの「うまずして」発言報道でわかったでしょう。

上川外相「うまずして」発言 SNSで「曲解」批判相次ぐ(産経新聞5/19)

つばさの党の黒川敦彦らと、共同通信や毎日新聞らマスコミがやってることは、一緒です。

上川外相の静岡知事選に向けたスピーチを標的にしたのは、保守系候補が川勝平太のアトガマになるのを阻止したいからでしょう。

マスコミ大合唱の「大音量」で「質

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「ソイレント・グリーン」再上映にあたって

「ソイレント・グリーン」再上映にあたって

そういや、17日から「ソイレント・グリーン」(1973年)がデジタル・リマスター版で再上映されてるらしい。

なんで、また?

もう、人間がいっぱい…… 50年前に描かれた"地球の未来予想図"に生存している我々は、 本当の地球の姿を知っているのか? 謎の合成食品”ソイレント・グリーン”を渇望し配給所に押し寄せる人間を、 巨大ショベルカーがなぎ倒し、掬い上げる衝撃映像! 『ソイレント・グリーン 《デ

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【Netflix】「ナイトライフキラー」ゲイの連続殺人

【Netflix】「ナイトライフキラー」ゲイの連続殺人

<概要>事件現場から ベルリン: ナイトライフキラー
Crime Scene Berlin: Nightlife Killer

2024 | 年齢制限:16+ | 1シーズン | ドキュメンタリー

2012年、相次いで発生した凄惨な殺人事件が、ベルリンのパーティーシーンを震かんさせる。犯人が特定されないなか、ひとりの被害者が一命をとりとめる。

<評価>4月に世界公開されたこのドキュメンタリー

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【Netflix】「花嫁のママ」ブルック・シールズ復活! 人気世界1位! 天皇陛下必見! 

【Netflix】「花嫁のママ」ブルック・シールズ復活! 人気世界1位! 天皇陛下必見! 

【概略】花嫁のママ Mother of the Bride

2024 | 年齢制限:10+ | 1時間 30分 | ラブロマンス

愛娘の結婚式に出席するため常夏の島にやって来た母親。だが、花婿の父親は、なんと何十年も会っていない元彼だった!

出演:ブルック・シールズ、ミランダ・コスグローヴ、ベンジャミン・ブラット

予告編

【評価】これは嬉しい。

還暦目前のブルック・シールズ(5月3

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「非モテのマス」の破壊力

「非モテのマス」の破壊力

頂き女子は、非モテがマスをかきすぎるから勃興したーーという、宇佐美潤さんという方の説が面白かったから記録した。

いただき女子の勃興というのは、風俗で稼げなくなったし、さりとて(男性の草食化)で男性との真剣交際からもはぐれて、ホストに行きついてからの所業であって、非モテ男性を性愛から追放しまくった結果、金が回らなくなって、再び非モテに寄ってきたという全体像なんだろうなと。

非モテの撤退がシャレに

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つばさの党と左傾マスコミ 新聞が選挙妨害をしている

つばさの党と左傾マスコミ 新聞が選挙妨害をしている

立憲民主党などが被害届を出した東京15区補選での選挙妨害。

被疑者のつばさの党・根本良輔候補者が、

「安倍氏へのヤジが合法で俺らが違法なわけがない」

と発言したことで、例によってブーメランが「左翼リベラル」に突き刺さっている。

つばさの党・根本良輔氏「安倍氏へのヤジが合法で俺らが違法なわけがない」(産経新聞)

2017年都議選あたりから始まる野次「アベ、やめろ」を擁護、正当化したのは、ま

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