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【小説】好奇心は泡に消える
今日も砂の中から、光る糸を何本も見つけた。
キラキラしていて好きだけど、今拾った糸が、しまっているお菓子の缶に、はいりきれるかな。
糸の他に、石や海藻とはまた違う、ツルツルとしたものも拾った。
いつも人間界のことを教えてくれるカモメさんはこれを「プラスチック」と教えてくれた。
これも糸の次に、よく見つける。
こんなのじゃなくて、まだ見たことないものが落ちていないの?
一昨日行ったばかりだけど
【小説】好奇心は泡に消える(後編)
海から上がり、そのまま砂の上に倒れ込んだ。
濡れた顔や髪の毛に砂がべっとり付いた。
海の上に出て、ユメカとクロに引っ張られて、目の前に見えた陸を目指した。
途中で、ユメカとクロは陸に近づくことができなくなったので、そこから1人で向かうことになった。
ユメカは涙目になりながら、わたしを抱きしめた。
「ムツキはわたしの大切な友達よ」
「わたしもよ」
「気が済んだら戻ってこいよ。そのとき、いろんな話
【小説】好奇心は泡に消える(前編)
今日も砂の中から、光る糸を何本も見つけた。
キラキラしていて好きだけど、今拾った糸が、しまっているお菓子の缶に、はいりきれるかな。
糸の他に、石や海藻とはまた違う、ツルツルとしたものも拾った。
いつも人間界のことを教えてくれるカモメさんはこれを「プラスチック」と教えてくれた。
これも糸の次に、よく見つける。
こんなのじゃなくて、まだ見たことないものが落ちていないの?
……一昨日行ったばかりだ
成仏したくない(あらすじ)
高校生の浦山春子は帰宅中に通り魔に殺された。霊になった春子はこの世に留まり、町を彷徨っていると、春子が死ぬ間際に通り魔に対して、呪い殺すと恨んだことで死んだ通り魔の霊に追われる。
逃げていると、同級生で霊がみえる清瀬に会う。
清瀬曰く、思い残している未練を立ち切らないとあの世に行けないと言う。
自分の未練が何か思い出していると再び通り魔に遭うが、清瀬により滅された。
清瀬は春子からもらっていたラブ