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詩のようなものとイラスト・写真 /hoho  

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ふと思った言葉ににイラストや写真をのせています。
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記事一覧

いつもより少し

いつもより少し

いつもより少し

こころをこめて 洗濯物をたたみ

いつもより少し

こころをこめて コーヒーを淹れる

いつもより少し

こころをこめて お化粧をして

いつもより少し

こころをこめて おはようと言う

それだけで

いつもより少し 

今日が特別に想える

🍀

手嶌葵 「こころをこめて」

木漏れ日

木漏れ日

あの日両手で塞いだ太陽は

わたしには眩しすぎて

強すぎて

樹々の葉っぱの間から

その指のすき間から

こぼれるくらいがちょうど良くて

陽だまりのようにきらきらと

笑うあの子たちみたいに

なれない自分を嫌ったり

どこか自分が違ってみえて

恥ずかしくって隠してみたり

いつもかけ込む木陰には

ほどよい柔らかさで

わたしに注ぐひかりがあった

きらきらの眩しさが苦手なのは

今も昔

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蓋をしないで

蓋をしないで

その繊細さに蓋をしないで
それはあなたの感じとる力

ひととは違うものに美しさを感じ
誰も気づかない悲しみに
あなたは気づける

その繊細さゆえに
生きづらかったね

感じなくてもすむことを
感じて傷ついてきたね

その繊細さをもう隠さないで
それはあなたの心の泉

こんこんと湧き出る
澄み切った輝きを

どうかこれからは
自分の心を潤すために

花月

花月

月のあかりを優しく受けとめ

花たちはそっと開きはじめる

まるで約束していたかのように

ささやき合いながら

甘い香りに包まれて

月の頬は花色にそまる

もうすぐ訪れる

花の楽園に月が満ちる夜

今夜も私は夢をみる

雨のち晴れ

雨のち晴れ

しとしと雨降る日もあれば

からっからに晴れてる日もあるね

空にどうしてって尋ねても

「そんなもんだよ」ってほほえむね

心が雨降る日もあれば

ぽかぽかあったかい日もあるね

心にどうしてって尋ねても

「生きてるからだよ」ってほほえむね

そんなもんだよって

わらってたいな

以前描いたこの絵に似てました

この子の小さいころかな。。

かみさまへのおねがい

かみさまへのおねがい

神社でふと目に入った

ひとつの絵馬

かわいい子どもの字で

書いてあった神様へのお願いごと

「おもちゃのペンがみつかりますように。」

たくさんの大人たちの願い事の中で

その絵馬がなぜか気になった

ささいなお願いごとに見えるけど

その子にとってはきっと大事なペン

神様にお願いしたくなるくらい

なくなって悲しいペン

子どものころって

自分だけの宝物、大切に大切にしてたなぁ

忘れ

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こころの水辺

こころの水辺

いつもそこに降り立つ鳥がいる

大きな空を飛びまわり

たくさんのものを見たり聴いたり

そして最後に帰る場所

しずかなしずかな

こころの水辺

小さなオルゴール

小さなオルゴール

部屋の片隅の
小さな小さなオルゴール

仕事に行く朝
少し憂鬱な気持ちで指輪を戻す

そっと流れる「星に願いを」

疲れた夜も箱を開くと
ふっと心をほぐしてくれる
優しい音色

何気なく繰り返していた
あたりまえの毎日

ある朝気づいた
歌わなくなった小さな箱に

あぁそうか

きみはもう
この家にいないのか

その箱から流れていたのは
あの子の優しさ

お母さん
今度からちゃんと自分で巻くから

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風が呼んでいる

風が呼んでいる

さぁ そろそろ

飛び立つ時だよ

この花園はここち良かったけど

また 次の空が待っている

ほら 風が呼んでいる

あなたには

まだ見てない空がある

紙にのこすこと

紙にのこすこと

昨年末から地道にやってきたことの
途中経過です

少しずつですが
なんとか形になっています

今まで noteでかいてきた
イラストや言葉を紙に残してみたいという想いです

このたび
しまうまプリントのフォトブックサービスを利用しました

🍀

umi no otoさんは、昨年9月に闘病の末、最後まで周りの人たちの笑顔を願いながら、お月さまへと帰っていかれました。

umi no otoさんのも

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わたしになる

わたしになる

言葉を書くわたし
絵を描くわたし

どちらもわたし

どちらが欠けてもわたしではなく
合わさってわたしになる

前のようにかけない
何をかいていいかわからない

ぐるぐるまわるトンネルの中

別のだれかになろうとしたって
だれかのようになりたいと願ったって

どんなものでも
それが今の自分をあらわしている

今のわたしを
ここに描こう