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卑怯な批判に学ぶこと②#40

人を傷つける卑怯な批判も、なぜ卑怯なのか論理的に説明されると、学びつながることもあります。前回に続き考えてみたいと思います。

「みんながあなたのことをだめなやつだと言っている」という言葉の問題点

前回は「みんながあなたのことをだめなやつだと言っている」という言葉の問題点について論じました。


その人の力じゃ「どうにもならないこと」を批判のタネにするな

今度は別の角度から。めちゃくちゃ古い話ですが、M1グランプリの「上沼批判」について。
まずかった点について論理的に考えてみます。

『M-1グランプリ2018』で審査員を務めた上沼恵美子さんの審査の仕方などについて、とある芸人が批判。

そこで「更年期」という言葉を使って大炎上。

上沼批判の論理的穴

問題は「更年期」というその人の力じゃどうにもならないことを批判のタネに出してきたこと。

上沼批判は一理あるところも、あったかも知りません。

しかし「どうにかなること」と「どうにもならないこと」をごっちゃに批判すると、どうにかなる部分の正当性まで崩れてしまいます。

そのため上沼批判は共感されるどころか、味方がいない状況まで逆に追い込まれてしまったわけです。

先天的なことや身体のどうにもできないことをネガティブ評価のタネにするのは単なる差別。

自らの視座が低いことを露呈してしまいます。

まとめ

批判するときや、ましてや、それを本人にフィードバックする時はその人の力じゃ「どうにもならないこと」を持ち出さない。

「みんなも言っている」とか曖昧でその場にいない人を勝手に味方に引き入れるような卑怯なことはしない。

批判をするときほど、注意深く慎重に。

そうでないと逆に自分が足元をすくわれることになります。
卑怯な批判から学ぶ。他山の石ですね。

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