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『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』

本に線を引く著名人がたくさん出てくるのかと思いきや、著者しか登場しません。つまり、一流の人って著者のことです。

著者の土井英司さんは、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』をプロデュースした方です。

毎日本を3冊は読み、本書出版時点で2万冊以上の本を読んでいるとのこと! そりゃあもう間違いなく一流です。


一緒に学びましょう!💪


ビジネス書は「投資」である

本書で出てくる「本」というのはビジネス書のことです。
ビジネス書は「投資」、しかも「安い」と言います。まったく同感です。

とはいえ、微妙な本もあります。

ですが、「1本でも線が引ければ価値がある」とのこと。たしかに、学びがゼロなんてことは過去にありませんでした。

ただし、引いた線の内容をどう活かすか? が重要です。

こんな言葉が紹介されていました。

土地や財産は奪われることがあっても、知恵と人脈は奪えない

ユダヤ人の教え

知識には税金がかからない

『「超」納税法』野口悠紀雄

いいですね。

本書では、厳選されたおすすめ本が紹介されています。さらに巻末付録には、44冊の本に実際に著者が引いた線も紹介されています。

これらの本を一通り学べば、ビジネスパーソンとしてレベルアップは間違いないと感じます。

こうやって、1冊の本を読んで「次の学びにつながる」のって大好きなんですよね。私も読みたい本を選びました。


どこに線を引くか?

で、肝心の「どこに線を引くのか?」って話ですが、本書で紹介されていた中の4点を紹介します。

①新しい発見に引く
②役に立った箇所
に引く

これはまぁ普通ですよね。

③結果ではなく「原因」に引く

なるほど。私は本に線を引くのではなく、メモをしているのですが、「あまり考えずに直感でメモしていた」ように感じます。

④自分の考えと「ちがう」箇所に引く

これもそうです。自分の考えと違うところは、わりと「捨て」ていました。③④は、自分の読書に対する姿勢を改めて考えるきっかけになります。

「いつもと同じ読み方」を改めて、「新しい読み方」を実践することは、読書のコンフォートゾーンを抜けて自分を成長させてくれると感じます。

「新役原ち」で頭に入れておこう


読むべき本を立ち読みで見抜く11の戦略

というものが紹介されていました。読書好きなら気になりますよね!
この中で、

⑥本のタイトルにだまされない

という話があったのですが、これは「目を引くタイトルにだまされないでね」という意味だけではありません

むしろ、「自分が関心のないタイトルだからと、手にすることすらしないこと」のほうがマズイと言っているのです。

ギクッとしますね!

本屋に行くと、どうしても平積みされている本や、おもしろそうなタイトルに惹かれてしまいます。

が、これまた「本を探すときの姿勢」を改めるきっかけをくれました。

ただ、本屋でおもしろい本を見つけるのは上級者向けという印象です。

個人的には、本書のように①おもしろいと思った本からのつながり②好きな人のおすすめ本、から入るのがよいと思っています。


読書とは?

読書とは、他者との「ちがい」をつくりだす作業

だと言います。いいですね。自分の考えと「ちがう」箇所に線引く、という話にもつうじます。

学んだ人は、さらに深く学べるようになり、そうでない人との差は指数関数的に広がっていく。

p.184

という話もありました。

私自身は、年に50冊(週1冊)程度しか読まないので指数関数とまでは言いませんが、それでも周りとの「ちがい」を感じずにはいられません

社内でまわりを見渡しても、「本を読んでる人」ってあんまりいないんですよね。となるとどうなるか?

「は、話が合わない・・・」

TVも(アニメしか)見ていないので、話題に乗ることもできません💦

そんなわけで、「はやく、居心地のよい場を自分でつくらねば」とさらに強く思うのでした。


本書に1本線を引くなら?

せっかくなので、私が本書に「1本」線を引くならどこか? を紹介します。

線を引く箇所は、本の「なか」とは限らない。本の「外側」に線を引く箇所があるかもしれないのだ。

p.165

「線を引く」と聞くと、「紙に」と思い込んでしまいますが、そうとも限らないわけです。ハッとしました

たしかに、本を読みながら別の本との関係を考えたり、具体的な話を考えてみたりと、本の外側にも意識が向いています。

改めて、「読書への姿勢」を学べました


まとめ

「本の読み方」や「読書への姿勢」を学べる本でした。

本書の中で紹介されているおすすめ本には、もちろん知らない本もあるのですが、知っている本もちらほらあります。

2万冊以上読んでいる著者が厳選して紹介しているとはいえ、やはり名著は名著なんだなぁと感じます。

読書とは、他者との「ちがい」をつくりだす作業

読書好きな人であれば、もっと読書が好きになる。そんな本です。


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


本書は、話し方講師の高山ゆかりさんのPodcastで知りました。毎週水曜におすすめ本を紹介されています(されないこともあります)。

きしゃこく先生に、本記事をご紹介いただきました。
いつもありがとうございます😊

読書期間 2024/04/18-2024/04/24
初版発行 2016/10/15

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