マガジンのカバー画像

リーダー・エフェクティブネス・トレーニング

20
リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(L.E.T)に関する記事です。コミュニケーションの向上に大変有効です。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

「リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(L.E.T.)」の体験

L.E.T.とは  部下など、コミュニケーションに苦しんでいる方は多いと思います。「リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(L.E.T.)をご存じでしょうか。私は、当講座を受講する機会が得られました。この技法を学ぶと、コミュニケーションが劇的に改善します。トレーニング中心のメニューでもあり、非常に取り組みやすかったです。 L.E.T.の技法、学び 主として以下の技法を学びます。 理論・スキル紹介、演習、ワークブック演習を実践するため、学習の効果が非常に高いです。そ

ベーシックリスニングスキルー共感と信頼を育む、心のこもった聴き方

 相手が抱える問題を共有し、共に解決への道を探るためには、単に話を聞くだけでなく、相手の心に寄り添い、共感を持って聴くことが不可欠です。ベーシックリスニングスキルは、このような共感的なコミュニケーションを築くための基盤となるスキルセットです。これらのスキルを意識的に実践することで、相手との信頼関係を深め、問題解決を効果的にサポートすることができます。  リーダー・エフェクティブ・トレーニング(L.E.T.)では、アクティブリスニング(A/L)が特に注目されますが、普段の会話

L.E.T.における種々の「メッセージ」を使い分けてコミュニケーションを効果的にする

 L.E.T. (リーダー・エフェクティブ・トレーニング) では、リーダーが効果的なコミュニケーションを行うために、さまざまな「メッセージ」を適切に選択し、使用することが重要とされています。  ここでは、各メッセージを横串で捉え、使用目的と、それが適切である具体的な状況について考察します。  行動の窓モデルから見た場合、主として以下の黄色の部分を指します。この使い分けはL.E.T.においても肝となります。 1. I-Mメッセージ(アイメッセージ) 使用目的  I-Mメッ

「宣言的Iメッセージ」で自身の気持ち・考えを伝えておく(L.E.T.)

宣言的I-Mについて  宣言的I-Mとは、L.E.T.(リーダー・エフェクティブネス・トレーニング)におけるコミュニケーション技法の一つであり、自分の考えや気持ち、希望、願いを明確に相手に伝えるための自己表現の方法です。宣言的I-Mは、「行動の窓」において、特に問題がないときや日常的な会話の中で使用されることが多く、相手との関係を強化し、相互理解を深めることを目的としています。  宣言的I-Mは、対立を避けつつ自分の立場を明確にするための重要な技法と位置づけられています。

「予防的Iメッセージ」で潜在的な問題を未然に防ぐ(L.E.T. )

予防的I-M(アイ・メッセージ)の詳細とその実践方法  予防的I-M(アイ・メッセージ)は、L.E.T.(リーダー・エフェクティブネス・トレーニング)におけるコミュニケーション技法の一つであり、潜在的な問題を未然に防ぐための自己表現の方法です。このメッセージは、将来発生する可能性のあるトラブルを避けるために、自分のニーズとその理由を相手に前もって伝えることを目的としています。  これにより、問題が起こる前にお互いの理解を深め、協力的な関係を築くことができます。予防的I-Mは

L.E.T.の技術を1on1のミーティングで活かすー10の具体的技術

 L.E.T.(リーダー・エフェクティブネス・トレーニング)の技術を1on1のミーティングで活かす具体的な方法は以下のように実施できます。これにより、リーダーシップスキルを向上させ、部下との信頼関係を強化することができます。以下は各技術の詳細な説明と、それを実践するための具体的な手法について、10にまとめました。 1. 「行動の窓」の利用  L.E.T.の「行動の窓」は、相手の行動を客観的に捉え、評価や判断を加えずに事実として記録するツールです。1on1で活用することで、

「感謝のIメッセージ」を有効に使ってお互いの信頼感を高める

感謝のIM (I-Message) とは  感謝のIM (I-Message) とは、L.E.T. (リーダー・エフェクティブネス・トレーニング) のコミュニケーション技法の一つで、他者への感謝の気持ちを効果的に伝えるための自己表現です。「行動の窓」では、受容できるエリアで、関係を深める領域で使用するものです。  感謝のIMを使用することで、職場や家庭、友人関係など、あらゆる人間関係においてコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を強化することができます。感謝のIMは、特定

適切とはいえないアクティブ・リスニング(A/L)の代表例(L.E.T.より)

 リーダー・エフェクティブ・トレーニング(L.E.T.)では、アクティブ・リスニング(A/L)を多用します。A/Lは円滑なコミュニケーションを行うのに非常に有用な手段です。A/Lは、相手の言葉と感情を深く理解し、それを相手に確認する方法です。  しかし、多くの人がこの手法を誤解し、適切に実践できていないことがあります。以下に適切とはいえないA/Lの具体例とその問題点を挙げてみます。 引き出す、聞き出すことを目的とする  アクティブ・リスニングの目的は、相手の言葉を引き出し

1on1の対話を変えるーアクティブ・リスニングによる人間関係構築の術

 先般、「能動的傾聴:アクティブ・リスニングで築く信頼関係ー川上真史氏より」という記事を公開しました。  アクティブ・リスニングは、リーダー・エフェクティブ・トレーニング(L.E.T.)でも中核となっている重要な技術です。今回は、1on1ミーティングの中でのアクティブ・リスニングのあり方について考察してみたいと思います。  1on1ミーティングは、上司と部下、先輩と後輩、同僚同士など、様々な関係性の中で行われる非常に重要なコミュニケーションの機会です。このような1対1の場

能動的傾聴:アクティブ・リスニングで築く信頼関係ー川上真史氏より

 川上真史ビジネス・ブレークスルー大学教授の「企業と心理学 トピックス #10 アクティブ・リスニング」というテーマ。アクティブ・リスニングは、単に相手の話を一生懸命に聞くだけではなく、聞き手が能動的に質問や働きかけを行いながら、話し手の発言内容を深く理解しようとする技法です。この技法の目的は、話し手自身が今まで気づいていなかった自分の真の思いや感情、意図などに気づくことを促進することにあります。  私も時々取り上げている、リーダー・エフェクティブ・トレーニング(L.E.T

夫婦のニーズに基づく解決策の探求ー(L.E.T.)メソッドIIIを用いた具体的アプローチ事例

 L.E.T.(リーダーシップ・エフェクティブネス・トレーニング)の「No-Lose 対立解決法(メソッドIII)」は、対立を解決するための効果的な手法です。個々のニーズを尊重しながら、全員が参加する協議を通じて、共同で問題解決に取り組むプロセスです。詳細は以下に記載しています。  今回は、具体的事例として夫婦が直面している問題を明確に定義し、お互いのニーズを理解することから始めます。そして、創造的な解決策を幅広く検討し、最良の選択肢を選定します。最後に、具体的なアクション

ギアシフトーリーダーシップと対人関係のためのアクティブ・リスニング技術ーL.E.T.

 「ギアシフト」とは、リーダーシップや対人関係において、自己の意見を表明した後に相手の反応を適切に処理する技術を指します。具体的には、自分の意見を伝えた後に相手が動揺したり反対意見を示したりする場面で、アクティブ・リスニングを用いて対話を促進する方法です。このプロセスは、相手の感情や立場を理解し、尊重することを目的としています。  まず、相手の反応を慎重に聞くことから始まります。例えば、「いやいや、そうはいっても」というフレーズは、相手の意見や感情に対する反応として用いられ

L.E.T.による効果的なアクティブ・リスニングーコミュニケーション技術としての展開

 効果的なアクティブ・リスニングは、相互理解を深め、信頼関係を築くための重要なスキルです。リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(L.E.T.)では、アクティブ・リスニングを非常に重視し、これをコミュニケーションの基本としています。L.E.T.の考えでは、アクティブ・リスニングは単に相手の話を聞くだけでなく、相手の感情や意図を理解し、それに共感することが求められます。このようなアプローチは、相手との信頼関係を築き、お互いの理解を深めるために非常に有効です。以下に、効果的な

L.E.T.による対立解決ー「メソッドIII」と「価値観の衝突」の違いを理解することで無駄なエネルギーを使わない

 L.E.T.(リーダー・エフェクティブネス・トレーニング)において、非受容、私たちが問題を持つものとして、「メソッドⅢ」と「価値観の衝突」がありますが、異なるアプローチを提供しています。それぞれについて、私も過去に取り上げてはいますが、比較する観点で改めて取り上げてみたいと思います。これらの違いを理解することは、それぞれの概念が対処するニーズや状況を把握し、適切な解決戦略を選択するために重要になります。  これらの違いは主に対立の性質、存在するニーズの具体性、および解決に