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記事一覧

「意味づけ・学びの機会・承認で部下のやる気を引き出す方法ー日経ビジネス記事ーコーチ・エィ鈴木社長

日経ビジネス2024/6/14の記事に『「1on1、8割機能せず」 コーチ・エィ鈴木社長、部下を動かす3要素』が掲載されていました。この記事では、転職が当たり前になった現代において、部下にやる気を出してもらうために管理職がすべきことが解説されていました。  従来の終身雇用制度の下では、年功序列や退職金制度などにより、部下は自然とやる気を出していました。しかし、転職が当たり前になった現代では、上司が部下のやる気を引き出す必要があります。 部下の自発性を促す3つの要素  部

【書籍】王貞治監督のもとで磨かれたプロ精神: 小久保裕紀のキャリア変革

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp203「6月18日:王貞治監督から学んだプロのあり方 (小久保裕紀 元福岡ソフトバンクホークス選手)」を取り上げたいと思います。  小久保氏が語る王監督との出会いは、彼のプロ野球選手としてのキャリアにおいて、非常に重要な転機となりました。小久保氏は、プロでの成功の最大の要因は、まさに王貞治監督との出会いにあるとのことを語っています。彼がプロの世界に足を踏み入れた二年目に、王監督がダイエーホ

豊かな人間関係を築くための自己表現ーアサーション入門(平木典子氏)

 『アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法』(平木典子、講談社、2012年)を再度読み返しました。  アサーションとは、「自分も相手も大切にする自己表現」であり、より良い人間関係を築くためのコミュニケーション方法です。コミュニケーションや人間関係に問題を抱えているときに、アサーションを理解すると、建設的に状況を変えられます。アサーションは心理学に基づいており、日常のコミュニケーションに変化と充実をもたらします。自己表現に小さな変化が生まれると、気分が変わり、他

感情的な発言とその影響:企業が学ぶべきコミュニケーションの教訓ー日経新聞の記事から学ぶ

 日本経済新聞2024/6/16に、『「勤まらない」「私物片付けて」と応酬、辞職か解雇か』が出ていました。  運送会社に勤めていた男性が、年末の大学構内での荷下ろし作業中にトラブルに巻き込まれ、思いもよらぬ形で退職の危機に直面する事態となりました。男性は、先に到着していた同僚が現場の雰囲気を悪くしたのではないかと疑念を抱くほど、ピリピリとした空気に包まれていることに気づきました。具体的には、荷下ろし作業を誘導するガードマンが不機嫌な態度で指示を出したり、周囲の人々が険しい表

【書籍】フィードバックは贈り物ー企業文化としてのフィードバック戦略ー三村真宗氏『みんなのフィードバック大全』より

 三村真宗『みんなのフィードバック大全』(光文社、2023年)を取り上げます。本書は、コンカーの社長である三村真宗氏が、自社のフィードバック文化の構築と実践を通じて得られた経験とノウハウをまとめたものです。  フィードバックとは、相手の長所や短所、改善点などを伝えるコミュニケーションであり、個人や組織の成長に不可欠なものです。本書では、フィードバックを「ギャップフィードバック」と「ポジティブフィードバック」の2種類に分け、それぞれの目的や効果、具体的な実践方法を解説していま

効果的な1on1ミーティングを実現するための聞き方のススメー日経ビジネス記事より

 日経ビジネス2024/6/10記事に、『こんな1on1はイヤだ 腕組み・ダメ出し・「結論から話せ」』が掲載されていました。この記事では、1on1ミーティングにおける効果的な「聞き方」について詳しく解説しています。  リーダーとして部下と信頼関係を築き、実りある1on1ミーティングを行うためには、いくつかの重要なポイントがあります。内容を考察してみたいと思います。 「相手主体」の聞き方  自分本位の聞き方をしていると、部下とのコミュニケーションがうまくいかないことが多くな

【書籍】雪絵ちゃんとの約束: 特別支援学校の教諭(山元加津子氏)と生徒の心温まる物語

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp200「6月15日:雪絵ちゃんとの最後の約束(山元加津子 特別支援学校教諭)」を取り上げたいと思います。  特別支援学校の教諭である山元加津子氏が、特別な生徒である雪絵ちゃんとの心温まるエピソードを綴った物語です。12月26日、著者が韓国への旅行準備をしている最中、雪絵ちゃんが亡くなったという知らせが入ります。雪絵ちゃんの自宅に駆けつけた著者は、平和な表情で眠る雪絵ちゃんとその家族に対面し

【書籍】お金の知識と心の持ち方で叶える最高の老後:『老GO®』の実践ガイドーめぐまつ氏

 めぐまつさんの『老GO®がもっと楽しくなるお金最適化 ・今日も未来も最高の1日』を拝読しました。ファイナンシャルプランナー(FP)であるめぐまつ氏は、自身の経験を基に、お金の不安を解消し、楽しく豊かな老後「老GO®」を送るための方法を提案しています。  本書では、お金に関する知識や心の持ち方、運を味方につける方法など、3つの要素をバランス良く組み合わせることで、経済的な安定と精神的な豊かさを実現できると説いています。  内容をまとめ、人事の立場からの考察をしてみたいと思いま

【書籍】トヨタの心髄ー林南八氏の手法と人生哲学

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp478「かくてトヨタ生産方式を伝承してきた(林南八 トヨタ自動車元技監)」を取り上げたいと思います。  この林氏の物語は、トヨタ自動車における長年の勤務、トヨタ生産方式(TPS)の精神の継承者としての役割、そして数多くの後進の指導に費やされた一生を紹介しています。林氏は、戦時中の困難な時期に生まれ、トヨタでの厳しい現場経験を経て、多くの指導者から学び、自身も優れたリーダーとして後進を育て上げました。  林氏の話は、仕事

【書籍】角谷リョウ氏の「睡眠戦略」で成功を掴むー人事戦略にも応用

 『THE21 2024年7月号』の中で、角谷リョウ氏の「今の自分の状況に合ったベストな眠り方を選ぼう!最高のパフォーマンスを生む7つの睡眠戦略」が掲載されていました。  睡眠は、ただ休息をとるためのものではありません。ビジネスパーソンにとって、睡眠はパフォーマンスを最大化するための強力な武器となり得ます。睡眠の専門家である角谷リョウ氏が提唱する「睡眠戦略」は、個々の状況や目標に合わせて最適な睡眠法を選ぶことで、仕事や人生をより充実させることを目指します。詳しくは以下の角谷

【書籍】対話で強くなる組織:1on1ミーティングの活用法

 『1on1ミーティング ―「対話の質」が組織の強さを決める』(ダイヤモンド社、2020年)を拝読しました。本書は、Zホールディングス株式会社の常務執行役員である本間浩輔氏と、ヤフー株式会社のピープル・デベロップメント統括本部に所属する吉澤幸太氏による共著です。両氏は、ヤフーにおいて、上司と部下が1対1で向き合い対話する「1on1ミーティング」を導入・推進してきた第一人者です。  本書では、その取り組みの背景にある問題意識や狙い、具体的な進め方、他社の事例、専門家の知見などが

「私には無理」を克服:部長職への道を切り開く企業の取り組みー日経ビジネス記事より

 日経ビジネス2024/6/7の記事に『2024年女性活躍度調査「私には無理」を解消し部長昇進の壁破る』が掲載されていました。  日経WOMANなどが実施した「企業の女性活躍度調査2024」では、資生堂が3年連続で総合ランキング1位を獲得し、女性活躍推進のリーダーとしての地位を確固たるものにしています。資生堂は、2024年1月時点で国内グループの女性管理職比率が40.0%に達しており、これは業界でもトップクラスの水準です。  一方、上位企業に共通する課題として、課長クラスよ

【書籍】絆、努力、勝利ー伊調馨のトップアスリートへの道

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp194「6月9日:決勝戦直前の姉のひと言(伊調馨 ALSOK所属レスリング選手)」を取り上げたいと思います。  伊調選手は、自己のキャリアを振り返り、自身がトップアスリートとして成功を収めるまでの心理的な過程と周囲の影響について深く語っています。彼女は、他の選手たちと比較して特別に秀でた能力が自分にはないという認識でした。一般に、ある分野で特出している人は他の領域で弱点を持つ傾向があるとい

【書籍】小さく始める大きな一歩:マイクロ起業で描く自分らしい事業ー斉藤徹氏

 『小さくはじめよう ー自分らしい事業を手づくりできる『マイクロ起業』メソッド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2024年)を拝読しました。著者の斉藤徹氏が、自分らしい事業を手づくりするための具体的なメソッドを紹介しています。斉藤氏の30年以上の起業家としての経験と最新の経営理論を融合させた内容であり、誰もが小さな事業から始めることができる方法を体系的に解説しています。  斉藤氏は「わたしらしく、ゆたかに生きたい」という思いをもとに、本書を執筆しています。自分自身の幸せ