よう

不登校児の居場所作りのための社会的認知・理解、財政・人的支援の獲得へ向けた情報発信・共…

よう

不登校児の居場所作りのための社会的認知・理解、財政・人的支援の獲得へ向けた情報発信・共有、社会的働きかけを主に、当事者がなかなか社会的対応について声を上げられない諸課題について発信していきます。

記事一覧

憲法を学ぶ

 先日憲法学者の木村草太さん(東京都立大学教授)のセミナーを拝聴しました。  主なテーマは現在の課題を受けて、侵略戦争に関する条文(主に9条)と同性婚や共同親権…

よう
4日前
39

教員の性犯罪公判

 本日の新聞報道によりますと、昨日横浜市教育委員会が記者会見し、2019、22、23年度に横浜地裁で審理された横浜市教委所属の教員が起こした性犯罪事件(被害者は…

よう
11日前
58

障害者への思いやり

 現在家族とマンション住まいですが、昨年より重病の義弟(車椅子使用)と老齢の義父も同マンションの別部屋で暮らし始めました。  同じマンション内でそれなりに行き来…

よう
11日前
43

空気が読めます!

 先日ある集まりで元教師の方とお話しする機会がありました。  その方は退職後も短期(有期雇用)で教えられていたそうで、集まりは不登校や学校の問題について情報交換…

よう
3週間前
107

能登復興支援と憲法

 昨日は憲法記念日でした。  憲法記念日には恒例(当然)として改憲派、護憲派双方の意見がイベントやテレビで披露され討議が行われます。  大筋の論調は政権側(改憲派…

よう
4週間前
47

立ちまわる人

 私の学生時代や社会人生活の前期(所謂昭和世代)に比べて協調性やコミュニケーション能力がより重要視される時代になったと感じています。  会社の新卒採用でも「コミ…

よう
1か月前
73

「家庭」を見直す。

 先日″不登校と家庭″というテーマで投稿しましたが、その中で「家庭」の崩壊を「家族」・「家」という縛りを強化して、「自助」によって最小限の共同体として復活させる…

よう
1か月前
85

不登校と家庭

 元不登校生の親として、学校、家庭以外の居場所やオルタナティブスクールへの支援活動に関わっています。  まずは地域の当事者の方たち(直接お話を伺うのは親御さんに…

よう
1か月前
103

ケアマネジャーの介護保険外業務

 本日の新聞報道によりますと、頼れる「身寄り」のない老後を迎える人が増えているとのことです。  親族がまったくいない人や、いても疎遠で頼れない人が増加し、病院や…

よう
1か月前
78

天文台のコスパと「義務教育学校」

 東京の三鷹市に日本の天文学研究の拠点である国立天文台があります。  正式には大学共同利用機関法人 自然科学研究機構という文科省所管の組織であり、大学院大学の機…

よう
2か月前
58

ハローワーク職員の非正規化

 本日の新聞にハローワークが就労支援の強化(特に職探しが困難な人たちへの長期支援)のために正規職員を増やすという記事が載っていました。  私にとってこれは少し虚…

よう
2か月前
51

図書館にて思う。

 この頃週一回程度ですが、少し離れた図書館(近隣の図書館より蔵書、設備が充実)に片道小一時間ほどかけてウォーキングがてら通っています。  私の興味あるジャンルの…

よう
2か月前
73

ファストファッション罰則法

 報道によりますと、フランス国民議会(下院)はファストファッション広告の禁止や低価格の輸入衣料品に対して罰金を科す法案を全会一致で可決したとのことで、今後上院で…

よう
2か月前
28

市民の政治参加

 昨日、駒沢オリンピック公園で開かれた民主主義ユースフェスティバルをぷらっと覗いてきました。(3/23.24開催)  偶然知って出掛けてみたのですが、日本では政治や社会…

よう
2か月前
40

過干渉と境界知能

 先日 若い母親が生まれたての赤ちゃんを自宅で出産後すぐ殺してしまった事件を知りました。  概要は両親がアルバイトをしながら一人暮らしをしていた娘を、生活が荒れ…

よう
2か月前
68

人間の猫化

 今回の政治資金パーティ問題については、今騒がれている政倫審を含めて、資金作りそのものよりも政治家の報道後の対応や発言が、何でこんなに酷いのか、不思議というか呆…

よう
2か月前
41
憲法を学ぶ

憲法を学ぶ

 先日憲法学者の木村草太さん(東京都立大学教授)のセミナーを拝聴しました。
 主なテーマは現在の課題を受けて、侵略戦争に関する条文(主に9条)と同性婚や共同親権に関する条文(24条)についてで、能登地震復興に関して生存権の条文(25条)についても言及がありました。
 まずは前段の説明として憲法というのは「張り紙」のようなもので、私たちは〇〇を失敗しやすい。なので🟢🟢という「張り紙」を貼ろう。と

もっとみる
教員の性犯罪公判

教員の性犯罪公判

 本日の新聞報道によりますと、昨日横浜市教育委員会が記者会見し、2019、22、23年度に横浜地裁で審理された横浜市教委所属の教員が起こした性犯罪事件(被害者は児童・生徒)の公判において、一般傍聴者を閉め出すために多数の職員を動員(1回当たり最大50人)していたことを明らかにしたとのことです。
 市教委は、被害者である児童・生徒の保護者側から要請があったとし「動員は被害者のプライバシー保護のためで

もっとみる
障害者への思いやり

障害者への思いやり

 現在家族とマンション住まいですが、昨年より重病の義弟(車椅子使用)と老齢の義父も同マンションの別部屋で暮らし始めました。
 同じマンション内でそれなりに行き来したり、ケアしたりする生活ですが(訪問介護、訪問医療ケアはもちろん受けています。)、集合住宅生活の中でいくつか困っていること。自分なりに見えてきたこと。感ずることについて触れていきたいと思います。
 一つは通路の共有スペースに物、特に自転車

もっとみる
空気が読めます!

空気が読めます!

 先日ある集まりで元教師の方とお話しする機会がありました。
 その方は退職後も短期(有期雇用)で教えられていたそうで、集まりは不登校や学校の問題について情報交換する場であったのですが、ある小学校で2年生を受け持つことになり、学校側から勉強が出来る子が多い優秀なクラスと事前説明されたとのこと。
 初めて教室で児童と対面した際「このクラスのいいところを教えてください。」と聞いたところ、ある女子が元気に

もっとみる
能登復興支援と憲法

能登復興支援と憲法

 昨日は憲法記念日でした。
 憲法記念日には恒例(当然)として改憲派、護憲派双方の意見がイベントやテレビで披露され討議が行われます。
 大筋の論調は政権側(改憲派)から安全保障の観点で9条の改定と、緊急事態対応の観点から緊急事態条項の盛り込みのため改憲が必要という意見が出され、それに平和主義(不戦主義)の観点と個人的人権確保の観点から護憲派(表現として主張される方々の真意とは少し違うかもしれません

もっとみる
立ちまわる人

立ちまわる人

 私の学生時代や社会人生活の前期(所謂昭和世代)に比べて協調性やコミュニケーション能力がより重要視される時代になったと感じています。
 会社の新卒採用でも「コミュニケーション能力の高い人材を取りたい。」と人事部が声高に言い、事実、私の周りでは協調性の高い「良い子」が増え、会社方針や上司先輩の指示に反発することなく、人あたりや付き合いもいい印象があります。
 会社の方針ややり方に素直に従い、要求する

もっとみる
「家庭」を見直す。

「家庭」を見直す。

 先日″不登校と家庭″というテーマで投稿しましたが、その中で「家庭」の崩壊を「家族」・「家」という縛りを強化して、「自助」によって最小限の共同体として復活させるのでなく、「家庭」の構成員である「個人」が自立することを「公助」で支援するような社会が望ましく、それによって「個人」なりのそれぞれの価値観において、安心・安全で幸せな「家庭」を含めた私的な共同体の確保が実現出来る。
 その私的共同体の確保が

もっとみる
不登校と家庭

不登校と家庭

 元不登校生の親として、学校、家庭以外の居場所やオルタナティブスクールへの支援活動に関わっています。
 まずは地域の当事者の方たち(直接お話を伺うのは親御さんになります。母親が主)の現況を傾聴して、行政や医療ケアの情報をお伝えしたり、自分の事例(子どもへの対応や反応、成長過程等)を共有させていただき、行政への支援要請、提言等を実施しています。
 この問題(不登校自体は問題ではありませんが社会的支援

もっとみる
ケアマネジャーの介護保険外業務

ケアマネジャーの介護保険外業務

 本日の新聞報道によりますと、頼れる「身寄り」のない老後を迎える人が増えているとのことです。
 親族がまったくいない人や、いても疎遠で頼れない人が増加し、病院や施設への入院・入所手続き、身分保証や財産管理、物品購入、介護保険手続き、更には死後の葬儀、納骨、遺品整理などに困っており、最終的に病院、施設、行政(自治体)がそれなりのケアをせざるを得ないのが実態であるとのことです。
 その実際の担い手にな

もっとみる
天文台のコスパと「義務教育学校」

天文台のコスパと「義務教育学校」

 東京の三鷹市に日本の天文学研究の拠点である国立天文台があります。
 正式には大学共同利用機関法人 自然科学研究機構という文科省所管の組織であり、大学院大学の機能も持っています。
 元々は麻布台(旧飯倉)にあった東京大学附属の研究所がちょうど100年前の1924年に移転開所したとのことです。
 移転時はまだ三鷹の地が未開発だったので天文台は広大な敷地内にあり、敷地には多くの樹木が育つ自然豊かな環境

もっとみる
ハローワーク職員の非正規化

ハローワーク職員の非正規化

 本日の新聞にハローワークが就労支援の強化(特に職探しが困難な人たちへの長期支援)のために正規職員を増やすという記事が載っていました。
 私にとってこれは少し虚をつかれたというか、意外性のある情報でした。
 公務員に非正規雇用が増えた(自治体職員の約4割)ということは認知していましたが、ハローワークでも非正規職員比率が6割を超しているというのは、雇用行政の拠点のイメージからかなり意外に感じました。

もっとみる
図書館にて思う。

図書館にて思う。

 この頃週一回程度ですが、少し離れた図書館(近隣の図書館より蔵書、設備が充実)に片道小一時間ほどかけてウォーキングがてら通っています。
 私の興味あるジャンルの本も充実しており重宝しておりますが、そこで思うことが二点あります。
 一つは著作権というか著作者報酬(印税)のことなのですが、利用者の立場で言うと図書館は無償で本が読めるので有難いのですが、一冊の本を皆んなで読むと著作者には図書館が購入した

もっとみる
ファストファッション罰則法

ファストファッション罰則法

 報道によりますと、フランス国民議会(下院)はファストファッション広告の禁止や低価格の輸入衣料品に対して罰金を科す法案を全会一致で可決したとのことで、今後上院で採決され可決施行されると、2025年から1点あたり5ユーロ(約813円)の罰金が科され、30年までに段階的に10ユーロ(約1,630円)まで引き上げられるとのことです。
※罰金は1点あたり最大半額まで
 納付された罰金は持続可能な衣料品ブラ

もっとみる
市民の政治参加

市民の政治参加

 昨日、駒沢オリンピック公園で開かれた民主主義ユースフェスティバルをぷらっと覗いてきました。(3/23.24開催)
 偶然知って出掛けてみたのですが、日本では政治や社会課題について気軽に話せる場が少なく、特に政治家と対話する文化がないと感じている有志(?)が北欧で行われている選挙小屋(選挙前に各駅前に設置される政党のブース)やデモクラシーフェスティバル(年に一回数日間にわたってみんなで社会課題につ

もっとみる
過干渉と境界知能

過干渉と境界知能

 先日 若い母親が生まれたての赤ちゃんを自宅で出産後すぐ殺してしまった事件を知りました。
 概要は両親がアルバイトをしながら一人暮らしをしていた娘を、生活が荒れているために自宅に連れ戻した2ケ月後に、両親共妊娠していることに気がつかないままに娘が出産し、死体を自宅のクローゼットに放置し、その2週間後に腐敗臭から殺人及び死体遺棄が発覚したというものです。
 同様の事件はこれまでも報道されていましたが

もっとみる
人間の猫化

人間の猫化

 今回の政治資金パーティ問題については、今騒がれている政倫審を含めて、資金作りそのものよりも政治家の報道後の対応や発言が、何でこんなに酷いのか、不思議というか呆れるというか、政治がここまで劣化していることに反発を超えて恐ろしさを感じます。
 そんなこと昔から分かっていたことだろう。と言われる方もおりますが、本来、困っている人を助けるために権限を得ている政治家が、ここまで自己保身だけの存在になってし

もっとみる