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玉堂デスヨ。

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癒しの日常と、気がついたあの事。人生が豊かになる一瞬。 怪談、恋愛以外の作品も。
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「サイ・ファイ・エアーショー」・・・時々、癒しを求めて訪れるサイト。

サイ・ファイ・エアーショー。サイエンスフィクションの航空ショー。 ここに並んでいるのは、「2001年宇宙の旅」の宇宙船オリオン号、「スターウォーズ」のタイファイター、「猿の惑星」のタイムスリップする宇宙船、「海底科学作戦」のフライングサブ、「巨人の惑星」のスピンドリフト号、「宇宙家族ロビンソン」のジュピター2号、「スペース1999」のイーグル・トランスポーターなど、いずれもSF映画、やSFTVシリーズで、我々を楽しませてくれた宇宙船の数々だ。 Home | sci-fi-

映画「静かに燃えて」、神戸映画資料館にて、本日から公開。

小林豊規監督のデビュー作にして遺作のこの作品は、 5月31日(金)から6月11日(火)まで神戸映画資料館にて(5、6日は休館) 6月4日までは13:30から 7日~11日は11:00からとなります。(5,6日は休館) 6月2日(日)の 上映後には犬童一心監督のトークショーも行われます。 神戸映画資料館のHPでは、犬童監督のインタビューや、 製作補として関わった私のインタビューが掲載されています。 お時間のある方は是非ご覧ください。 https://kobe-eiga.ne

「撮っちゃダメよ、ダメだったら、ダメって言ってるだろうが!」・・・映画館で。

少し前、いわゆる「ファスト映画」(映画を無断で編集して短くまとめて投稿する犯罪行為)に関するニュースが話題になったが、これはやはり機材などの発達によるものであると思われるが、人間の著作権に対する意識の低さは、昔から変わっていないのだと思った。 それは、下記のような出来事があったからだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『麻田君、純粋なる犯罪を目撃す』 最近では珍しくなったが、麻田君の学生時代には、朝までオールナイトで映画を上映する映画館が、繁華街にはあった。

「麻田くんつかまる」・・・イタリア旅行の果てに

「麻田くんつかまる」・・・イタリア旅行の果てに 「アドリア海の女王」とも言われる美しい街、ベニス。 ヴェネツィアとの呼ばれ、イタリア北東部のラグーナと呼ばれる潟にある水の都で、 歴史ある建物の間をたくさんの水路が走り、ゴンドラや水上バスが主な交通手段です。 後輩の麻田くんがこの美しき歴史の都を訪れたのは、ルキノ・ヴィスコンティ監督の 映画「ベニスに死す」に感化されたためでした。 「映画に負けないくらい美しい写真を撮って、写真集を作るつもりです」 と宣言して、出発した

映画「静かに燃えて」・・・神戸映画資料館にて、まもなく公開。関西初上映。

小林豊規監督のデビュー作にして遺作「静かに燃えて」が 神戸映画資料館にて5月31日から公開される。 この映画、3月に池袋シネマロサで上映された際には、20時40分スタートというレイトショーでは、異例の集客となり、2度3度と劇場に足を運び、このミステリアスな作品の世界に挑んでいる観客の姿もあった。 神戸映画資料館では、6月2日に犬童一心監督によるトークショーも行われる。是非この機会に関西方面の方は見て頂きたい。 5月31日(金)から6月11日(火)まで神戸映画資料館にて(

「思い出を錆びつかせろ」・・・平和の為に。

短編「思い出を錆びつかせろ」 先年亡くなった祖父は、晩年孫の私を連れて 世界中の城郭の廃墟を巡るのが趣味だった。 穏やかな市街地の雰囲気とは違う堅牢な造りの城壁。 かつて敵の襲撃に備えた砲台。 だが、それら全てがほぼ廃墟のように朽ち果てているものばかりであった。 私が小学校に入るまでの間であったが、 おそらく100カ所ほども巡ったであろう。 子供だった私は最初、元軍人だから城が好きなのだ、と思っていた。 軍人としての経験を忘れたくない、現役時代の思い出を大事にしてい

「ザリガニ釣り」・・・分かってもらえるかな。

「ザリガニ釣りに行くぞ!」 その夏、3歳上の従兄のマサシが誘いに来ると、私の気分は落ち込んだ。 決して彼が嫌いだったわけではない。 生粋の運動オンチの私は、何度やってもザリガニを上手く釣れないからだ。 下手クソな私を笑うためだったのか、 逆にw他紙を鍛えようとしていたのか、 翌月、マサシは交通事故で亡くなってしまったため、 今となっては確かめようもない。 × × × 父の七回忌で久しぶりに故郷の生家に帰った時、 ふとそんな夏の日の事を思い出した。 息子の遥人がその

「清原愛のgoing 愛 way」で朗読。

昨日23日。 「SKYWAVEラジオ」16時00分~16時59分の 「清原愛のgoing 愛 way」で朗読された私の短編『不謹慎なお見舞い』を 一週間限定で無料公開します。 ラジオをお聞きになった方は、放送との違いを、 お聞きになっていない方は、文章で作品をお楽しみください。 ・・・・・・・・・・・・・ 『不謹慎なお見舞い』 夢乃玉堂 入院先の病院に悪友たちが見舞いに来てくれた。 「しかし、お前もしぶといな~。 あんな高い所からバスが落ちたのに、大きなケガも無く

「不謹慎なお見舞い」・・・ちょっと不思議でほっこりする話。

湿気でジメジメする季節になってきましたが、 少しだけ怖い怪談が放送されます。 本日23日。 「SKYWAVEラジオ」16時00分~16時59分の 「清原愛のgoing 愛 way」で私の短編『不謹慎なお見舞い』が朗読されます。 入院している高校生のもとに同級生たちがお見舞いに来るのだが、 彼らは不謹慎にも病院の怪談を話し始め・・・。 ナレーター俳優として活躍中の清原愛さんが、 私の短編を思い入れたっぷりに朗読してくれます。 皆様是非お楽しみください。 SKYWAVE

「狩る、流す、入れる」・・・ちょっとしたことで、人は幸せになれる。だけど時々ハードルが上がる。

『念願』 自粛自粛で気が滅入る日々を送っていた私は 妻の言葉にハッとさせられた。 「そんなに溜息ばかりついてないで、又、流す、狩る、入れるを考えれば良いじゃない!」 狩る、流す、入れる。 それは、私の小さい頃からの念願であった。 私には、子供の頃から気になっていて、大人になったらやってみたいと思っていた「食のイベント」が、三つあった。 と言っても大袈裟なものではなく、ちょっと努力しないといけないけど簡単なこと。 まず最初の「流す」は、「流しそうめん」。 これは数年前

「ずいずいずっころばし ごまみそずい」・・・そこにある秘密。

ずいずいずっころばし ごまみそずい。 茶壷におわれて トッピンシャン・・・ これは有名な童謡の歌詞ですが、 ちょっと不思議な感じがしますね。 なぜ茶壷に追われるのでしょうか。 諸説あるのですが、茶壷とはお茶壺道中の事で、 将軍に献上する宇治の銘茶葉を入れた壺を大名行列のように 「下に~下に~」と 街道を練り歩いて運んだことを揶揄している、と言われています。 お茶壷道中の行列が通ると、渋々頭を下げて 人々は息を凝らして道中が通り過ぎるのを待ったことでしょうね。 たかが

「森章二の素読の会」第12回「牡丹の眠り」。好評のうちに幕を閉じました。

森章二さんの江戸話は、吉原について。 タイミングも良く、上野で「大吉原展」が行われていて 展示の印象も含めて、興味深く聞かせていただきました。 次回もどんなお話が出るのか。楽しみです。 第二部は、朗読「牡丹の眠り」。 神楽坂の入口にある広大な牡丹屋敷にまつわる人情噺でした。 次回も森さんの味のある語りをお楽しみ下さい。 次回は、7月の予定です。 詳細決まりましたら、又ここで紹介していきます。 会場の神楽坂とんぼろは、お席に限りがあります。 お早めにご予約をお願いしま

驚異の特撮!・・・短編映画「山小屋生活」予告編。

5月31日(土)より 神戸映画資料館にて上映される長編映画「静かに燃えて」の併映(同時上映)作品は、小林豊規監督が1973年、中学2年の時に自主制作した8mm映画「山小屋生活」。8mmフィルムをデジタル化しDCPで上映。わずか14歳で監督、撮影、編集、特殊効果までこなした幻のコメディ作品です。 関西初上映決定! 5月31日(金)〜6月11日(火)[水・木休映] 詳しくは神戸映画資料館の公式サイトもしくは、 映画静かに「燃えて」の公式サイトにて。 https://kobe-

「センサー付き家電 カセイ1号・2号」

  先日の『清原愛のGoing 愛 Way』で、朗読された作品です。 よろしくお願いします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 家電メーカーの研究開発室に所属する秋野は、 新型の自動家事システム「カセイ」シリーズの 開発に余念がなかった。 「まさか、帰ってきたら料理が出来てるなんて、 智子の奴、驚くだろうな」 新しい家電の試作品は、自宅で使ってみて不具合を見る。 家電メーカーあるあるだ。 妻の智子は最初、 妙に大きい冷蔵庫や人型のロボットを気味悪がった