マガジンのカバー画像

読書記録

43
運営しているクリエイター

#スポーツ

『ダブル・ゴール・コーチ』を読んで

『ダブル・ゴール・コーチ』を読んで

この本は2つの意味でぼくにとって重要な啓示を与えてくれた。

1つはぼく自身の競技のこと。

もう1つはライフワークにしているジュニアたちに向けての活動。

ここのところ滞在記を書き続けていたのでご存知の方も多いかと思うが、僕は9/4にオーストリアで行われたマウンテンランニングのマスターズ世界選手権に出場した。このレースは僕の今年の目標レースであった。

この本を片手に渡航し、旅の途中で読むことに

もっとみる
『先生の"ごきげん思考"で、授業はうまくいく!』を読んで

『先生の"ごきげん思考"で、授業はうまくいく!』を読んで

Di-spoでごきげん授業を主宰する辻秀一先生の著書。

学校の授業でどのように生徒たちと向き合っていくか?というのを主眼に語られているが、これはクラブチーム、子育てなど、いかに子どもたちと向き合っていくか?そのためのヒントがたくさん綴られている。

何より、定期的に行っているDi-spoでの勉強会の振り返りができたという意味でも僕にとっては有意義であった。大切なことは繰り返していくことで身になっ

もっとみる
『スポーツ都市戦略』を読んで

『スポーツ都市戦略』を読んで

この本では2020年後を見据えたとなっているが、オリンピックの有無に関わらずスポーツの視点を持ったまちづくりは重要だ。

健康は日本人に関わらず重要なテーマで、健康であるためにはスポーツに親しむための環境が本当にあるかが問われるからだ。そのためにはまちそれぞれの土地の特性や自然、立地…個性に合ったスタイルを実現する必要がある。

まちによってはそういった理由から立地がそぐわないのでスポーツに注力し

もっとみる
『アスリート×ブランド』を読んで

『アスリート×ブランド』を読んで

僕は「ジュニアトレイルラン」と題して子どもたちが主役の子どもたちのためのイベントを各地で行っている。

昨年で10周年を迎え、延べ1万人が参加している。

僕は26歳から山を走り始めた。大人になって山を走るようになって知った楽しさ。その楽しさを伝えたくて始めた企画。

大人になってから出逢うなんでもったいない、子ども時代から多様な経験をして欲しくて始めた企画だ。

くどいようだが、ジュニアトレイル

もっとみる
『ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか』を読んで

『ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか』を読んで

先日読んだ、『ドイツのスポーツ都市』を読んで興味深いな〜って感想を書いて、著者のSNSをたどっていったらタイミングよく最新刊が出るじゃないか!ってことで早速読んでみました。

ドイツはフライブルクの街づくりや、住宅街を子どものための遊び場にする取り組みがあったりと参考にすべき事例があるのを知っているので、今回もとても興味深く読みました。

何より大切なのは著者も冒頭で述べているけど、
(以下引用)

もっとみる
『ドイツのスポーツ都市』を読んで

『ドイツのスポーツ都市』を読んで

ヨーロッパの都市は「スポーツが身近であること」の重要さと価値をよく理解している。これは、この本の事例をだけでなく、レース出場のために僕自身いろいろな国や街を、点在した経験からも同様だと思っている。

僕の経験とこの本での事例の違いは、僕が関わるのは主として大会になるのでスポーツにおける外向きの活動。一方で、著書内で多く登場するのは著者の住むドイツエアランゲン市での事例なので内向きの活動。

スポー

もっとみる