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#まちづくり

シモキタのこと

シモキタのこと

僕は小学校から大学まで小田急線を使って学校に通い続け、
大学卒業後もしばらく小田急線沿線で働き、暮らし続けていたので、
下北沢は僕の中でも思い出深い場所の1つだ。

そして、現在もお世話になっている治療院の先生がいるので、
下北沢には通い続けている。

小学生の頃は開かずの踏切があちこちにあり、
しばらくすると高架化が始まり、
そして、一部区間では地下化が行われた。
その一連の期間を濃淡はあるもの

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『新型格差社会』を読んで

『新型格差社会』を読んで

コロナ禍で可視化された日本における様々な格差について解説している。家族、教育、仕事、地域、消費の5つの分野に分けて書かれているのだけど、この中の地域格差に気になる下りがあったのでそれについて書いておこうと思う。

こうしてリモートワークが社会的に定着したとしても、100%フルリモートでない限り、遠方の地方への移住は難しい現実もあります。
それを示すようにコロナ以降、時に転入者が増加したのは、埼玉や

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『スポーツ都市戦略』を読んで

『スポーツ都市戦略』を読んで

この本では2020年後を見据えたとなっているが、オリンピックの有無に関わらずスポーツの視点を持ったまちづくりは重要だ。

健康は日本人に関わらず重要なテーマで、健康であるためにはスポーツに親しむための環境が本当にあるかが問われるからだ。そのためにはまちそれぞれの土地の特性や自然、立地…個性に合ったスタイルを実現する必要がある。

まちによってはそういった理由から立地がそぐわないのでスポーツに注力し

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『「絵になる」まちをつくる ~イタリアに学ぶ都市再生~』を読んで

『「絵になる」まちをつくる ~イタリアに学ぶ都市再生~』を読んで

「絵になる」というのは美学だと思っている。その価値観はそれぞれだが、こだわりを持つことでそれは達成される。一方で、こだわりたくともその裁量の範囲が狭ければ残念ながら「絵になる」ものを実現するのは大変に難しい。そう思っている。

古都と言われる京都でも鎌倉でも美しい寺社仏閣は残るが、その周りは現代的な建築や高層ビルが映り込んでしまうなど必ずしも「絵になる」状態を作り出せていない。仮に僕が外国からの訪

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『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか』を読んで。

『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか』を読んで。

ドイツ在住ジャーナリスト高松平蔵さんの著書を昨年から頻繁に読んでいる。著者の住むエアランゲン市を中心としてドイツにおけるまちづくりのあり方をいろんな切り口で紹介している。

今回紹介するのもその1つだ。僕は新しいものから読み始め、徐々に遡る形で読んでいる関係上内容が重複する部分もあるがそれは理解を深めることになっているし、そもそもドイツのまちづくりのあり方が「なぜ」だったり「どのような社会を作るか

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『PUBLIC HACK』を読んで

『PUBLIC HACK』を読んで

最近、学芸出版社の本をよく読む。

この出版社からは様々な視点に立った「まちづくり」に関する本が多く出ているからだ。

なぜ、まちづくりに関する本を読むか僕は「山を走る(トレイルランニング)」ことを通じて、スポーツの普及啓発や次世代の育成をし、ライフスタイルや文化としてスポーツが定着し、多くの人々にとって生活の一部になることを目指している。

その為に、各地でトレイルランニング大会を開催し、大会を

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