マガジンのカバー画像

読書感想文まとめ

29
題名の通り、読んだ本の感想をマガジンにしました。 一週間に一冊、一記事を目標。基本的にネタバレがあります。
運営しているクリエイター

記事一覧

読んだよ報告20240607

感想文、というほどでもないけれど、一応は記録として残す。 正直に書くので、ありえないけれ…

Ebi
11日前
10

君たちは古事記を読んだか

どこかの映画タイトルのようになってしまった。 古事記とは、ご存知日本最古の歴史書である。…

Ebi
1か月前
27

読書感想文【こうしてイギリスから熊がいなくなりました】

2009年 ミック・ジャクソン、絵:デイヴィット・ロバーツ 2018年 田中志文 訳 不思議な本…

Ebi
1か月前
19

読書感想文【思いはいのり、言葉はつばさ】

2019年 まはら三桃(みと) 中国・湖南省に伝承される女性たちだけの文字「女書(ニュウシュ…

Ebi
3か月前
13

読書感想文【スモールワールズ】

2021年 一穂ミチ 2022年本屋大賞第3位、第43回吉川英治文学新人賞 珠玉の、というとちょっ…

Ebi
3か月前
25

読書感想文【小指が燃える】

2017年 青来有一 たまたま図書館で手に取った。 表題の他、短編『沈黙のなかの沈黙』を収録。…

Ebi
4か月前
10

読書感想文【『罪と罰』を読まない】

2015年 岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田弘美 これも誰かのおすすめか、ネット記事で読んで知った一冊。 『罪と罰』 19世紀後半のロシア文学を代表する巨匠、ドフトエフスキーの代表作の一つ。多くの人がその題名を耳にしているだろう。 しかし実際に読んだことがある人はどれくらいいるのか? 元本というもの、小説というものに深く携わりながらもこの歴史的作品を読んだことのない四人が、果敢かつ無謀に挑んだ「読まない」読書会。 『罪と罰』は世界的名作でありながら、著者(吉田篤弘)

読書感想文未満【あなたと、どこかへ。】

つまみ食いが一番旨いと言ったのは誰だっただろうか。 自分自身だったように思う。 図書館で…

Ebi
5か月前
27

読書感想文【おらおらでひとりいぐも】

2017年 若竹千佐子 2018年 第158回芥川賞受賞 2020年には映画化もされた。 夫を亡くした一…

Ebi
5か月前
27

司書さんスゴイの話

タイトルがすべてを物語っているとも言える。 福井県立図書館がカウンターに持ち込まれた選り…

Ebi
6か月前
10

読書感想文【眉山】

2004年 さだまさし ちょっくら徳島に行きたいと思ったので、手を取ってみた。映像化もされて…

Ebi
9か月前
19

読書感想文【窓ぎわのトットちゃん】

1981年 黒柳徹子 その題名は勿論、いわさきちひろの表紙も知っていたし、机バンバン!か〜ら…

Ebi
10か月前
27

読書感想文【紀ノ川】

1959年 有吉佐和子 和歌山の素封家を舞台に、明治・大正・昭和の時代を女性三代の視点で描く…

Ebi
11か月前
10

読書感想文【ある行旅死亡人の物語】

2022年 武田惇志、伊藤亜衣著。 共同通信大阪社会部の記者によるルポルタージュ。 ネットでちらと広告を見て気になっていた本。普段全くと言っていいほどノンフィクションの類を読まないのだが、思わず宗旨変えしたくなるほどに面白かった。 行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは、ざっくり言って行き倒れ、氏名や本籍地・住所が判明せず、身元不明で引き取り手のない死者を指す。 著者の武田氏は新聞社の遊軍、つまり特定のジャンルに囚われず自分の足でネタを探す記者であり、ある日ネタ探しの一環とし