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ココカリ心理学コラム

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心理屋としての考え、私見も混じります。自分自身の整理と、人々のメンタルヘルス保全のために。/心理学/臨床心理学/臨床心理士/公認心理師/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/… もっと読む
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記事一覧

『「繊細さん」の本』はHSPというより発達障害全般や刺激敏感型の特性症状対処本とし…

結論、とてもよい本でした。発達障害の特性をお持ちの方や、生きづらさを感じている方が、日常…

インナーチャイルド癒しのワークを作成した|ココカリ心理学コラム

心理臨床において個人的に苦手な領域が3つある。未成年の臨床、境界性パーソナリティの対応、…

お気に服が暗示するあなたの深層心理〜遊びの深層心理テスト|ココカリ心理学コラム

服屋でもECサイトでも、たくさんの洋服の中からお気に入りの一着を見つけ出すのは結構大変です…

ハラスメントを野放しにする傍観者効果|ココカリ心理学コラム

ハラスメントは良くない事と誰もが認識しているのに、なぜ発生してしまうのか。人が不正を行う…

発達心理学を教える非常勤講師になった|ココカリ心理学コラム

先生として教壇に立つ人生になるとは想像できませんでした。ご縁に感謝です。 医療系の専門学…

「冷静になれ、冷静になれ」と唱えられる冷静さはあっても、なかなか冷静にはなれない…

先日、高校生の息子が、自転車で下り坂を走行中に、負傷していた突き指のせいでハンドル操作を…

適応障害をあなどるな|ココカリ心理学コラム

健康体の人からみれば、うつ病は重症、適応障害は軽症に映るらしい。そんなことはない、あなどってはいけない。 確かに適応障害は、ストレス環境以外の生活場面では、いつもと変わらない元気が見受けられることが多々ある。しかし、ストレス環境に近づいたり想像したりすると、それは山の天気ほどに鎮火されてしまい、気分低下、意欲消失、行動異常などが現れる。最初は本人すらこの落差を理解できないし、事情を知らない周囲は「甘えじゃないか」「演技なんじゃないか」と疑惑するのも頷ける。 適応障害の経験

人は皆、心因論者である|ココカリ心理学コラム

講義資料を作成していて精神障害の項目になり、大学院時代の授業ノートを久しぶりに紐解いた。…

評価しない姿勢|ココカリ心理学コラム

大学院でお世話になった教授と久しぶりにお会いして、半分ただの飲み会、半分スーパービジョン…

脱サラ心理士から新社会人へ贈る言葉|ココカリ心理学コラム

2024年4月から会社勤めを始める新社会人に向けた心理士勉強会の準備をしています。心理士がや…

元気な時に死生観|ココカリ心理学コラム

尿路結石による死に通じる痛みを経験した今、平穏無事に生きられていることへの感謝の念が絶え…

リワークにできてカウンセリングにできないこと|ココカリ心理学コラム

リワークとは、休職されている方が復職に向けて利用するプログラムです。大学生や専門学校生が…

最初に出会ってLTV〜初頭効果、確証バイアス、ホメオスタシス|ココカリ心理学コラム

今からもう20年も前の話なんですが、リクルートで会社員していた時のマーケティング同僚の弁を…

文章完成法SCT、解釈中のささくれ|ココカリ心理学コラム

文章完成法(以下SCT Sentence Complete Test)は、主に性格特性の把握を目的とした心理検査です。検査内容などは以下のサイトがとてもわかりやすいので、詳しくはこちらをぜひご参照ください。 私が病院勤務していた際に、割と多く実施した心理検査のひとつです。記入された情報を読み解いていくのはかなり大変で、それは半構造化された検査とはいえ投影法なため、つまり抽象度の高い情報を具体化していく作業だからです。科学的な手法と想像力を駆使して言葉に落としていきます。結構