『虎に翼』 花岡と轟、そして「ロッカールーム・トーク」について
ふたりの男性像の対比今回、『虎に翼』に登場するふたりの男性、花岡(岩田剛典)と轟(戸塚純貴)について考えてみたい。女性については語れない私も、男性についてであれば多少はなにかが言えそうな気がするためだ。彼らは、主人公の寅子(伊藤沙莉)が通う明律大学の同級生だが、このふたりの登場人物を通じて語られるテーマは「男性性」である。フェミニズムのドラマであれば避けて通れない題材であり、『虎に翼』の男性性に対する解像度は非常に高い。見ながら、自分にもこうした言動を見聞きした経験が確実にあ