肖像画と女心~私の自慢(前編)①エリザベス1世の場合~「手」
たとえ自分が死んだ後も、肖像画や写真は残り続ける。
だからこそ、肖像画を描かせる時、お気に入りの服を着たり、あるいはポーズを工夫したりして、とっておきの自分の姿を演出したい、というのは自然なことと言えよう。
そして、そこにどんなこだわりや工夫があるのかを分析することで、モデルがどんな人物だったのかを垣間見られるのは、肖像画の楽しみ方の一つでもある。
今回は三人の女性の肖像画を題材に、彼女たちの「こだわり」、特に自身の「チャームポイント」とそれを見せるための工夫ぶりを見てみよう