短歌10首③

・太陽の沈むあたりで飼い猫が家に鼠のおもちゃを忘れる
・明け方に二つの感情繰り返す僕らがいるのは地球ではない
・BLに興味があってBLに興味のある子にも興味があります。
・偏差値に身体を許した春の日は白地図に十字を書いて消すだけ。
・大学に捕まっている女の子たちを想像の中で助けた
・「何もかもクラスメイトになりました。じゃあ恋人になってください。」
・手品師の名前を忘れる。それさえも手品であるかのような沈黙。
・夕暮れの温度を濾過する室外機。ばいきんまんには羽根が生えてる。
・風が強く吹いている。嘘です。海底に処女の瞳が沈んだだけです。
・こんなにも小さな体で楽しいね。うさぎに王冠を載せて弑逆す。

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